The Chumscrubber

by - 1/13/2009

Jamie Bellはやる役柄に触れ幅が大きいけど、はまり役のときは本当に輝いている。戦争ものより、もっとインディ映画で個性的な少年を演じて欲しい。今回は家庭に問題がある暗い性格の少年。友人もほとんどいなく、唯一の親友は謎の自殺を図り、その第一発見者となったのだが、何の感情も発せず、心配される。そして彼はドラッグに逃げる。出来事に対してさめている中で、時折見せる感情に人間味があって良い。
他の登場人物も大人子供を問わずどこか壊れている郊外の町の物語。いろいろな登場人物が絡み合い、物語は進んでいく。正しい人がいないから無理やり感情移入されず、ちょっと離れたところから見ることができる。大人キャストはこのおかしな登場人物を難なくこなし、さすが。若いキャストも個性派揃いで観ていて楽しい。
Camilla Belleは個性的な顔立ちが引き立つ謎のある女の子。服装がちょっとイメージに合っていなかったのが残念。Justin Chatwinはマッチョな体にタンクトップという姿が、この頃から"Dragonball"にしか見えない。Lou Taylor Pucciは謎の俳優さんだからこんな役もするよねという感じ。まだ幼い顔つきがかわいらしい。Rory Culkinは少ない登場ながらもさすが、役を自分のものにしているのがわかった。Thomas Curtisはそんなに個性が強いという俳優さんではないが、この映画では重要な役割を果たしていた。普通さが今回はうまく働いた。

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