This Is England

イギリスの若者文化というのはやっぱり群を抜いて個性的で魅力がある。この映画で描かれるスキンヘッズもそうだけど、ショーン(Thomas Turgoose)の通う学校にはいろんなスタイルの子達がいて見ていて面白かった。若い子は流行に敏感だから80sになったのに70sの格好をしているとからかわれる。ショーンが好きになる女の子はCulture Clubの影響を受けてる。『Son Of Rambow』でもそういう子達はいたけどここまでフューチャーされてなかったから面白かった。
ストーリーの方は考えさせられることがたくさんあった。お父さんを戦争で亡くして寂しいと思う気持ちと、男だからという自覚が芽生えてきて泣きべそしていられない微妙な時期にいる主人公のショーン。そこで仲間に入れてくれたスキンヘッズの道に入っていく。声をかけてくれたウッディ(Joseph Gilgun)は平和主義で格好にはこだわりがあるけど、仲間とつるんで時々空き家を襲撃して遊ぶくらいで満足している。そこへ昔の仲間のコンボ(Stephen Graham)が出所して戻ってくる。彼の方は攻撃的で白人至上主義の思想が激しい。ショーンは徐々にそっちのグループ活動へと足を踏み入れていく。格好から入って仲間になったみたいで満足していたのが、一人前に自分の意見を発するようになる。大人になったような気になるが、彼もまだ守られているし、いざとなったら何の役にも立たない。まだ子どもなんだと気づかされる。
演じたThomas Turgooseは演技しているというよりは自分がそのままそこにいるという感じで自然に溶け込んでいて、惹きつけられた。まだ幼い声がすごくかわいかった。笑い声なんて赤ちゃんみたい。『E.T.』の頃のドリューを思わせた。『Skins』のJack O'Connellも見た目に全然違和感なく似合っていた。コンボを演じたStephen Grahamは『Awaydays』でも兄貴分で、若い役者たちの中でしっかりとした演技力で作品に安定感を与えていた。

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