Australiaで発見した『The X Factor』が探している"Special Something"について

by - 11/19/2011

『The X Factor』にはまってしまって、今では本家UKに加え、今年から始まったUSAと今年で3回目のAustraliaもチェックしています。
国によって人気のあるcontestantや選曲の好みも変わっていて面白いです。
そして、『The X Factor』の特徴は、単に歌がうまい人を探しているのではなく、タイトルにもなっている、X=Special Something(特別な何か)を持った人材を探すことが目的だと思います。
だから、年齢制限もないし、グループでも良い。

今回のアメリカ版が大きく打ち出している、「ペプシ・コマーシャルの顔になる」っていうのもわかりやすいかと。 過去には、ブリトニー・スピアーズ、ピンク、ビヨンセなどのスターが登場したコマーシャル。つまり、時代の顔になれるような人材を求めているのです。

UK版のジャッジ、Louis Walshが良く言う、「likable(人好きのする)」「fun factor(楽しい要素)」「got the whole package(全てが揃ってる)」など、歌がうまい以外のことでも褒められる要素がある人は『The X Factor』で残れるのです。
Louis Walshが過去にmentorを勤めたJedwardを見てもらえば、その理由は一目瞭然だと思います。


 私も『The X Factor』を見るのが好きになった理由がJedwardなので、こういう見た目にも楽しませてくれるステージを期待しています。

それで今回の本題に入るのですが、 オーストラリア版の『The X Factor』でそれは見つかりました。
毎回ジャッジから歌がヘタと言われ、Bottom 2(視聴者投票の最下位2組)にも何度かなりましたが、その度にジャッジによって救われたJohnny RuffoがFinalistの上位3位まで残りました!
その時歌った曲がこれ!賛否両論かと思われます。
Johnny Ruffo sings 'Tonight, Tonight'


その理由として、歌が下手なのは明らかだけど、1番上達している。それに、"Special Something"を持っていると言われています。それは主に、ジャッジの1人、メルB(スケアリー・スパイス)がよく言っていました。
最初のオーディションの時から、Johnnyは踊りはうまいけど歌がヘタと言われていました。それでもめげずに、愛嬌のあるスマイルを振りまいて、彼はがんばります。ハードな振り付けもこなし、毎回派手な衣装でステージを盛り上げます。

今年のAustraliaはBoysが強かったです。それは、オーディションの視聴者投票は、人気投票の要素もあるので、若い女の子のファンを味方につけるのが理由かと思われます。でも、一方でAndrewみたいに、歌のうまいおじさんも残っているわけで。だから一概に若い女の子だけの支持ってこともないと思うのですが。
とにかく、視聴者に好かれることは重要みたいですね。
その点、Johnnyはいつも笑顔で、パフォーマンス能力に優れているので、カメラ映りも良いですね。
それが"Special Something"なのでしょうか。

『The X Factor』の歴史の中で最も成功した(売れた)優勝者はレオナ・ルイスです。
でも、それ以外の優勝者は、いまいちぱっとしませんよね?
ただ、Finalistに広げてみると、JLSの人気はものすごいです。彼らがいなかったら今あるイギリスの男性アイドル・ブームは復活しなかったんじゃないでしょうか。
それに、一昨年のOlly Mars、昨年のOne DirectionやCher Lloydもチャートに入るくらいの人気が出ています。新しもの好きの若い子だけのブームかもしれませんが、これは成功してる部類に入れてもいいと思います。

では、成功している人たちの共通点は?
歌は上手いですか?
まあ、標準以上だとは思いますが、歌だけで残ったcontestantじゃないところが共通点だと思います。
若い子の人気を得たというのは大きな共通点ですね。
それ以外では、やっぱりステージで映える魅力じゃないかと思います。
YouTubeのX Factorアカウントには、過去のものも保管されているので、気になる人は見てみてください。
おススメをあげると、

Cher Lloyd sings Empire State of Mind
Cher Lloyd sings Nothin' On You
One Direction sing Kids in America
One Direction Forever Young LIVE X Factor Tour (ちょっと違うけど、これは優勝したらSingleになるはずだった曲)
Olly Murs : A Fool in Love
Olly Murs : Twist and Shout
John & Edward : Ghostbusters
John & Edward : Oops!...I Did It Again

こんな感じでしょうか。

素人がここまで1週間で作り上げるのはすごいと思います。
歌がうまいのも才能ですが、お客さんを楽しませる派手なステージをこなせるのも才能だと思います。

そういえば、一昨年の優勝者、人好きのする歌の上手い青年Joeは、元々の趣味だったクラシック方面へ進んだみたいですね。
そういうのもありだと思いますが、だったらBritain's Got Talentでもいいんじゃないの?って思っちゃいます。

アメリカは、意外と保守的?で、やっぱりまだ歌がうまい人の方が人気があるようです。
でも、そういう人ってオーディションではすごくても、CD出したり、ライブで世界のファンを魅了したりできるのかっていうと・・・わかりませんよね。
その点、イギリスは楽しいですよ。
もう落ちてしまったけど、Oversの中のJohnny Robinsonは、元キャバレーのドラッグ・クイーン・ダンサー!とっても人好きのする性格で、mentorだったLouisもそれをすごく褒めてました。でも、個性的なだけじゃなくて、ちゃんと歌も歌えます。やっぱりバーのショーっぽいけどね。


あと、オーストラリアでの変り種はDeclan Sykes!
私は彼がきっかけでThe X Factor Australiaを見始めました。
まずは、見た目からしてオーディション受ける人っぽくない個性ですが、しゃべるともっと不思議な子。
まだ15歳らしい無邪気さで大人から好かれ、独特のゴスっぽい雰囲気で若い子からも支持され、近い将来どこかで彼の姿を見ることができるんじゃないかって期待しています。


Declanについては、今度まとめBlogをやろうと思っています。

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