GQ誌が選ぶオシャレなミュージック・ビデオTop30 (24-19)

GQ Magazine : 30 most stylish music videos

どうしても直訳的になってしまう。意訳はどこまで変えていいのかが難しい。これを書いた人とは年齢も性別も違うからなおさら。
今回は、24~19位までを。


二言。シルクハット。そう、これはAxl RoseがStephanie Seymour(実際の彼女)と結婚する晴れの舞台。Elton Johnになりきってピアノに座り、長い赤毛でステレオタイプと冷やかしを超越している。そして、そこには結婚パーティの色気のあるスーツから、Duff McKaganの美容師まで、堕落した最高級なヘア・メタルの服飾品がある。
だけど、このビデオは全てこれひとつだけのためにある、「Slashの禅」。AxlとStephanieの結婚(式の途中で!)から逃れた後、彼は砂漠の小さな白い教会の外で、テンションを上げる準備をして、すばらしくとんでも無いギター・ソロを披露する。レザーパンツと開いたシャツ、髪は風で乱れ、クレーンカメラは急降下で通り過ぎ、彼はかっこよく、ばかげて見られることはない。だけど、所詮これはGuns N' Roses。盛大で不遜、臆しない。そして、最後まで続かない。


事実、Blurの出ているものなしでミュージック・ビデオのリストをつくることは不可能だ。良い意味で。ブリットポップの王は間違いなく良いセンスをしている。音楽面や見た目にだけでなく、スタイル面でも。『時計仕掛けのオレンジ』の象徴的なミルク・バーのシーンを元にした『The Universal』では、不気味な社交場でくつろぎ、アイライナーをつけて白で着飾ったバンドメンバーが、現在のパリのキャットウォークに出てきてもおかしくはないとわかる。


もしこれをまだ聴いたことがなくても、絶対に見たことがある。これが発売された当時は、誰もこのビデオが現在のブルックリン、ウィリアムズバーグへの覗き穴だったとは知らなかった。シングル・ギアの自転車、がっちりしたレイバンの眼鏡フレーム、スキニー・ジーンズ、バンドT、頭の上部は長く、サイドは刈上げた髪型、これらすべてがある。しかも、人々はいまだに気難しいMorrisseyをいつまでも崇拝している。このビデオを全部見るのは、とても奇妙で不思議な体験だ。多くのものが変わり、多くのものはそのまま残っている。ニューヨークで長く生きていくと、もっとMorrisseyみたいになりそうだ。


「Rock Box」の約3/4は、Runが「Calvin Kleinは俺の友だちじゃない。誰かの名前は俺の尻にいらない」という有名な詞を叫んでいる。これは名声とAdidas推しが加熱する前、信仰と聖職者の襟が彼らを落ち着かせるちょうど前のRUN-D.M.C.。当時、3人はクイーンズのホリーズの道で着ていたのと同じ服でセットを歩いていた。全身黒、フェルト帽、象徴的な靴紐なしのshelltoeスニーカーという「Rock Box」の格好は、ポスト・ディスコ、ポスト・パンク、ブリンブリン以前の最も純粋で最も楽しいB-boyミニマリズム。


2人のヒップホップの偉人、2人のスタイル・アイコン、そして2つのパーマヘアがひとつの素晴らしくスタイリッシュなミュージック・ビデオを生んだ。『ATLiens』のお気に入り曲「B.O.B.」は紫のハッパと黄金の道のテクニカラーの街へと駆け抜け、ふんぞり返るほどすごく大胆で明るく生意気で、ラップ・ビデオの新境地を開いた。Big Boiは南部の出身らしく、運動用の昔に返ったジャージ(ATLで彼が始めた流行)3枚重ねを翻すのは、彼は実際にはこの世界にいるんじゃなくて、火星から来たサイケデリックな侍のよう。ここでは(そしてまだ)ほとんどシャツを着ていない男もうまくいっている。それは個性的という。


00年代初め、The Strokesはよろよろしながらスポットライトの中に行き(Stellaのバズがあったのは確かだが)、すぐにローワー・イースト・サイドのろくでなしのお手本になった。ビデオ懐疑的なバンドがぎりぎりの妥協の中、コッポラと到達し典型とされた格好を、ニューヨークのダウンタウン中の、シャギーヘアーの若者が当たり前だとした。練習のような演奏で流し、ビールを傾けギターをぐるんとまわすような無謀さは明らかだ。事実、ちょうど1年後、Sum 41が「Still Waiting」で彼らの道化をあざけるように真似したことを、彼らはとても酷評した。模倣はいつもお世辞への心からの形式ではない。まあ、とにかく、君がそれを気にするかってことだ。

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