Beautiful Thing


イギリスのゲイ雑誌Attitudeが選ぶゲイ映画で栄えある1位となった『Beautiful Thing』をようやく観た。そして、これはイギリスのゲイは好きだろうなとわかった。

舞台は、ロンドンの郊外。『Misfits』で散々観てるから見慣れた風景。(あのコミュニティセンターも出てきた気がする!)でも、ああいう団地は低所得の家庭が多く、この映画に出てくる家庭もそう。主人公、Jamieは母子家庭。ママはパブで働いている。ママの彼氏も時々家にやってくるが、彼は職なしなんじゃないかな。
そして、お隣さんのSteは父子家庭。堅物頑固親父って感じのお父さん。Steが焦がしてしまった料理に文句を言って食べない。そして、Stuは家族からの暴力に怯えていた。
反対隣のGinaの家もたぶんお母さんだけ。Ginaは落ち着かない子で、音楽を大音量でかけて歌いだしたり、酔っ払ってビルから飛び降りようとしたりする。
そんな団地の3家族を中心に、JamieとSteの淡い初恋の物語。お決まりの、事の後に無視するみたいなのもあるし、隠していたゲイ雑誌が家族に見つかるとか、ゲイの集まるパブに行ってみるとか。本当に初体験の連続で、見ている方は昔を思い出して楽しめる要素がたくさん。『The Curiosity of Chance』もそんな感じだけど、あれはもっと主人公中心だったけど、この映画は家族や近所などのイギリス社会も描いているのが違うかな。
あと、Jamieお母さんがすごく“らしい”んだ。いるいるこういう人って感じの。肝っ玉が強くて、未だ女性として現役(超ミニスカート!)で、厳しいようで懐の深い母親。『Torch Song Trilogy』でいつも評判なのが典型的なユダヤ母親のように、ゲイの視点では母親って重要なのかな。それとも、単に男の子だから?
1番かわいかったのは、そのゲイパブで初めて仲間たちに受け入れられた後、興奮したまま公園を走り回るシーン。郊外の寂しい空気から一点、あれだけは漫画風でファンタジーだった。

余談:検索していて偶然見つけたんだけど、これは舞台化されているのね。それで、まだ『Boy A』以前のAndrew GarfieldがJamie役をやっていた!
レビュー
http://www.musicomh.com/theatre/beautiful-thing_0806.htm
http://www.thestage.co.uk/reviews/review.php/11255/beautiful-thing

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