Celeste & Jesse Forever / セレステ∞ジェシー ~甘えられない女子


『セレステ∞ジェシー』は、『(500)日のサマー』、『ルビー・スパークス』と合わせて文化系LA映画三部作なんだそうだけど、これは女の子が主人公なので、1番共感ができた。
Manic Pixie Dream Girl(MPDG)を見るとイラっとするところを、男のがやるとそうでもない。(同性と異性の違いだろうけど)
Andyのもともとのキャラクターをうまく利用しているってのもある。

Andyが出てきたとき、Adam Sandler(後に共演するとは)的Geek Heartthrobだ!って喜んだけど、彼は演技がちょっと・・・。
この映画の情報が出てきたときも、予告編の長さでは短くて判別できないし、写真うつりはいいから、かわいいね~って見てたけど、 こんな重要な役どころを彼に与えてしまって大丈夫か?ってちょっと心配だった。
でも、実際見てみたら、すごく上手にAndyという人を活かしていた。
女性の視点が入っているからなのかな?

あと、製作・脚本・主演を務めたがアラフォーってことを今回初めて知ってびっくり。もっと若く見える!
聡明で美人で遊び心もあって、こんな完璧な女性はいないってくらい惚れました。

サマーやルビーと比べるのは違うんだろうけど、夢の女の子な2人と違って、セレステは働いて男の人を養って、地に足のついた女性。
頭が良くて、何でも完璧にやりたいし、やれちゃう。
(彼女の服装はどんな時でも計算しつくされたオシャレだし、髪型も完璧)

観たすぐ後、強く印象に残ってたのは、髪型完璧と「ヨガ!」。
「ヨガ! 」ってのは、ヨガ教室でナンパしてきた男に“ヨガ”てあだ名つけてて、2度目に会ったときにそのあだ名で読んじゃうとこ。
見た目の特徴でもないあだ名しかつけてもえないヨガ男。
でもそういうのあるある。

そして日が経って、別のところでセレステのことを思い出した。
少年アヤちゃんが好きで、新しいのが出るたびコラムを読んでるんだけど、そこで最近よく見た“甘えられない女子”というキーワード。
ex) AM「アム」 - 5月特集依存と甘え

記事を読んでて、セレステって “甘えられない女子”なのかなと思った。
(元)夫婦の責任、仕事の責任(仕事の相方も男子:Elijah Wood)をしょってて、さらに親友の結婚式っていう一大行事もやってくる。
それでも全部ちゃんとやろうとする。
休まない(休めないのかも)で、走り続ける(本当に走ってる)。
けど、だんだん限界容量いっぱいになってきてそれができなくなっていく。
ジェシーとの関係も微妙になって、仕事で失敗をしたり、親友にも迷惑かけたり。

できなかったことを、それまではどうにかすればできたかもしれないと思って悔やんで悩んでたんだろうけど、今回はさすがに容量オーバーになってるから、悔やんで悩んでの速さが追いつかなくなってて、しかたなくでも気持ちを切り替てかないといけない状況。
そのおかげで、今までできなかった“甘え”を認めることになる。
最後は、そんな負の連鎖でも回っていけば、逆に失敗が成功へつながるってこともありうるという希望も見せてくれるいいドラマ。(アイドルは女の子とゲイをファンにしなきゃ)

“甘えられない”って人に対してもだけど、自分に甘えられる(甘い)かってのもあると思ったし、自分に厳しい人は、人にも厳しいって思った。
セレステはジェシーにこうなって欲しい、あなたならできるのになんでやらないのってずっと心配していたし、顧客である歌手のライリー(Emma Roberts)や、ヨガ男(Chris Messina) はじめとするデート相手たちに対しては初対面なのに上から目線で、あら探しや揚げ足取りの臨戦態勢。
傍から見てると、ウィットに富んでいておもしろくて賢い女性なのねって思うけど、新しい関係をなかなか築けないセレステなのでその態度もやっぱりちょっと問題あったんじゃと。

だからこそ、セレステが親友の結婚式でしたスピーチには重みがあった。
いくら自分が正しいと思っていても、正しいことが正しいとは限らない。
正しさはいらないって解放できたら、ちょっと生きやすくなる。

この映画は、オシャレ系に見えて(特に日本だと)、細かすぎて伝わらないんじゃないってのも出てきそうなくらい凝らしまくったサブカル小ネタが満載。
Elijah WoodやEmma Robertsはじめとする脇役のキャラクター造詣も、リアルなあるあるネタでおもしろかった。
あと、モデルの年下男子がかわいいなと思って調べてみたら、『キミに逢えたら!』(Nick and Norah's Infinite Playlist)のゲイのボーカル役やってたRafi Gavronだった。



友だちが、Elijah Woodの出演作にははずれが少ないって言ってたけど、本当に。子役出身としておもしろい成長の仕方をしている人だなあ。

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