The Way Way Back / プールサイド・デイズ ~夏休みだけのバイト


母親()の新しい恋人()家族と夏休みを海辺の別荘で過ごすことになったダンカン()の成長話。

ダンカンは本当はお父さんの方について行きたかった。だから最初からむくれている。
それに加え、お母さんの恋人が気に食わないやつだから、さらに苛立ってる。
だけど自分じゃどうにもできないのもわかってて、しぶしぶ従ってる。
そうやって抜け殻になって無気力生活をしていたけど、とうとう車庫で見つけた女の子用の自転車を引っぱり出して、バカらしい別荘仲間の一団から逃亡する。

町中でオーウェン()と出会ったことをきっかけに、ダンカンはプールで働くことになる。
スライダーやいろんな種類のプールがある結構大きい娯楽施設。
初めはお気楽なオーウェンに指示されるままだったダンカンだけど、常連のお客さんたちに顔を覚えてもらい、人気の従業員にまでなる。
正規で入ったバイトじゃないけど、給料ももらい、従業員のためのパーティにも参加した。
大人たちのなかで普通に受け入られている。
それがダンカンの自信につながり、家で不満を吐き出していく。

これまで、すねたりむすっとしたりして、気付いてもらえたら自分の気持ちを言うって感じだったダンカンの表現が、思ったことをその場で素直に言うって方法に変わっただけで、それまで機能してきた関係が崩れる。
大人も大人で我慢して譲り合ってなんとかしていこうってしてる。
でもそれが子ども本人に1番いいことかってのはわからない。
ただ、どうしようもないこともある。
そしたら、やっぱり我慢しなきゃいけない。
でも、何にも聞かされずにただ従えっていうのは、そういうことがわかるような年齢なら、裏で操られているみたいだし、嫌だと思う。

リアム・ジェームズの演技が素なのかよくわからないところもあって、いつも無表情やむっとした表情が多いから、時々にこっと笑うと少し不自然で、それがすっごく愛おしい。
夏休みのバイト映画で思い出す『アドベンチャーランドへようこそ』のジェシー・アイゼンバーグとは、設定年齢が違うのもあるけど、だいぶ幼いしおっとりして見えた。
ジェシーのような早口で喋って、頭の中でいろいろ考えてショートしちゃうんじゃないかって感じじゃなくて、流されながら途中でおっと気付いて止まるみたいな感じ?
だからこそ、別荘仲間でお隣さん()の娘()がダンカンよりもお姉さんっていうのがよかった。

今年は、『Mud / -マッド-』と、『The Kings of Summer』と、この『The Way Way Back』と、男の子たちの夏休みの物語が充実していた。
どれも年や地域、家庭環境など違うので話も違ってくるけど、厳しいことや苦しいことも、魔法みたいな特別な力が働いて普段とは違う結果になるかもしれないっていうのが、夏だなと。

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