Boyhood / 6才のボクが、大人になるまで。 ~一瞬一瞬が人生

boyhood

“You know how everyone’s always saying seize the moment?”
“I don’t know, I’m kind of thinking it’s the other way around, you know, like the moment seizes us.”

メイソン(Ellar Coltrane)が最後に言ったのは、「ボクがこの一瞬を生きているんじゃなくて、一瞬一瞬がボクだ」ってようなこと。
それがこの映画だった。
12年(2002~2014)にも渡り少しずつ撮影された一瞬の場面が連なった3時間弱の作品。

場面が変わると、まず音楽が耳に入ってくる。
そこで流れている音楽で、その時代がわかる。
私が特に若者文化が好きな理由はそこ。
服装もだし、本やゲームなんかも時代を知るヒントになっている。

特に『ハリーポッター』は2度も出てきて、一緒に育ったという感じ。
『ハリーポッター』の本は、1997年第1作が発売され、最終巻が発売されたのは2007年。
映画の方は、2001年から2011年まで、ほぼ同じ出演者によって制作された。
どちらも約10年。

あと、見終わった後に感じたのは、“アメリカ”。
細かいところは普遍で、どこにいても感じることができる感情や体験かもしれないけど、背景にあるのはアメリカという国で、それはそこでないと感じられないし、体験できないことだなと思った。
銃だったり、宗教だったり、政治もか?
あと、あの広大な自然も。
アメリカって本当に広い。

12年の変化を一気に見られるというのでは、男の子はああやって大人の顔になっていくんだってのがわかりやすい。
丸々とした子ども時代から、だんだん長くなっていって、肌がぼこぼこになって、骨がごつごつしてくる。
並べた写真で見ると、14歳くらいが変わり目かな。

そして、変わり者はこうやって育つんだって思った。
仲のよかった女の子が「あなた変わってる」って言って、嫌な気がしない。
そんな自分を理解してくれている女の子だと思ってたけど、自分とは正反対のタイプの男の子のところへ行ってしまった。
結局、空気が読める人の方が人気者ということか。
それでも父親は息子に、「自分で考えるのをやめるな。変わり者であれ」というようなことを言って励ます。

母親も、忙しいシングルマザーだけど、無関心すぎず、押し付けすぎず、の距離感。
1番最初の場面。蜂について語る息子。
母親はそれにきちんと相づちを打ってやる。

犠牲を払い、失敗しながらも、やりたいことをやっている母親。
自由な、同じ目線に立って、でも導いてくれる父親。
そんな親を尊敬している。
そんな風に育ったのには、100点満点ではないけれど、心の通い合いができる家族がいたからなんだろう。
反抗期を向かえ、無事に終え、大人になった。

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