If I Stay / イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所 ~続・クロエ・グレース・モレッツが演じるべき役とは

by - 1/21/2015

If I Stay

Carrie / キャリー ~クロエ・グレース・モレッツが演じるべき役とは

これに続き、また文句ばかりになってしまった。
私はやっぱり最近のChloë Grace Moretzを好きになれない。
自分に合う役をやっていない気がしてしまう。

ミアは、チェロが生きがいのおとなしいタイプの女の子。
バンドのボーカルをやってる人気者のアダム(Jamie Blackley)に見つけられ、彼女の人生が大きく変わる。
そして、ある雪の朝、家族で乗っていた車が事故に合い、生死をさまよう。
生きるか死ぬか、その間に人生を振り返る。

話は、『トワイライト』的少女漫画思考だなと思った。
原作のヤングアダルト(YA)小説が人気だというのもわかる。

地味な女の子が、人気者に見つけられるという設定が、『The Spectacular Now』を思い出させる。
でもその流れが急すぎて、主人公に都合がいいなと思った。
『The Spectacular Now』にあった校内ヒエラルキーの格差という問題が、相手の男の子がバンドマンってことでわかりにくい。
たまり場はライブハウスやガレージで、打ち上げのパーティも大人がいる空間で、どんなロックバンド知ってるかで上下が決まる。
それで、クラシックやってる(ベートーベンが好き)主人公が悩む場面はあるんだけど、学校の人気者同士のカップルに割って入る『The Spectacular Now』の設定の方がわかりやすくドキドキすると思う。
あと、ロックバンドってことで嗜好がインディ寄りなのも気になった。
やたらバンドT着てたり、キャンプファイヤーでみんなで楽器弾きながら合唱するのがRadioheadって!
でも、だんだんそういうのがよく見る光景になっていくんだろうな。
世代交代。

そして、死が目の前にあるという点では、『The Fault in Our Stars』とも比べられるかなということで見てみると、『The Fault in Our Stars』はお互いに患者だったという同じ目線で同士だけど、『If I Stay』は決める側と待つ側、それぞれ別々のところにいる。
2人が近づいて盛り上がっていく流れを、『If I Stay』は場面ごとに思い出として見せる。

あと、ジュリアードを目指すレベルのチェロ演奏者と、順調に成功しているバンドのボーカルっていう2人の設定が、いきなり上からすぎてびっくり。
それが現実離れしてて、ロマンティックな物語としてはいいのかもしれない。

ということで、シェイリーン・ウッドリー2作品と比べてみて、クロエちゃんと何が違うって考えると、顔とスタイルだな。
シェイリーンは、普通な(だけど整っている)顔で、スタイルがものすごくいい。
クロエちゃんの顔は個性的だと思う。
目が大きくてとがった鼻。
人形みたいにかわいい顔に合う小柄な体型(でも意外と肩があって華奢な体型ってわけじゃない)。
だから、『キック・アス』みたいなコミック・キャラクターが似合ったと思う。

一見地味じゃないかってくらい、普通な顔の方が使い勝手がよいのだろう。
(それでエマ・ロバーツが特してると思う。もちろん、何でもやるのがすごいし、演技力については文句ない)
クロエちゃんも演技力が問題なんじゃなくて、役が合ってないと思うだけなんだけど。

私が好きなクロエちゃんは、『キック・アス』のヒット・ガールと『グレッグのダメ日記』の男勝りな年上の女の子。
性別を超えていて、ロマンスがほとんど入らない役柄のが安心して見られる。
『イコライザー』で大人の男の人と組むのはヒット・ガール的でもあるけど、ゴスが似合う顔じゃないのが残念だし、セクシーなのも見たくないよー。

ということで、どんな役やってほしいか考えた。
年上の男の人とロマンスなしの関係ってのでは、リース・ウィザースプーンの『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』みたいな役。
コミック・キャラクター的でいうと、『チアーズ』のキルスティン・ダンストの役。これもロマンスはおまけ程度なのがいいところ。

とがった鼻ってところではリース・ウィザースプーンの顔の系統になるのかな。
なら、ピンクシリーズやってほしい!
あの3人娘(クロエ、ヘイリー、エル)の中では1番王道主人公顔だと思うのに、他の2人がプリンセスをやってて、なんでクロエちゃんはやらないの?もったいない!
もう本当勝手なお節介だけど、その年、その見た目の時にしかできない役ってあると思うから、考えずにはいられない。

映画は、ロマンスとしては上で挙げた点で物足りないけど、家族の話としてはよかった。
特におじいさん。
ロックバンドをやっていて思うようにならなかった息子と、ジャンルは違うけど同じ音楽の夢を持つ孫娘を見るおじいさんのする話がよかった。

大人っぽい主人公に対して、子どもらしさを持ってる親友のLiana Liberatoもよかった。
カメラオタクにしてはかわいいけど、ダークな髪色で化粧っ気なしにすると幼く見えて、飾らない女の子の演技も馴染んでた。
表情が豊かで、嫌味っぽいこと言うときのティーンエイジャーらしい顔がかわいかった。
言いたいこと言って、なりふり構わない行動をとる。
見た目はもう大きいのに、内面はまだ子どもっていう微妙な年頃の演技がよかった。

あと、やっぱり音楽はIndie流行ってる。
The Orwellsが流れたのにはびっくりした。

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