Geography Club ~高校にはいろんな人がいる

Geography Club

『ブレックファスト・クラブ』なこの写真は、半分当たってて半分違うなと思った。せめて女の子枠のとこにMinは入れて欲しかった。金髪でスタイルいい子が人気者(モテ)、有色人種や肥満な子がスクールカーストの下位ってのは学園物の定番だからそうなってるのか、今でも学校はそういうものなのか気になる。

Geography Club

リベンジポルノとはちょっと違うのだろうけど、腹いせに悪質な画像をばらまかれ、学校での地位を失った主人公Russell (Cameron Deane Stewart)は、ゲイであるとカミングアウトする決心をする。正確には、LGBTのサポートクラブを発足させるんだけど、その前身となるクラブが、タイトルの地理クラブ。こんな地味なクラブには普通の人は見向きもしないだろうということで、アジア系の女の子Min (Ally Maki)、大柄な女の子Terese (Nikki Blonsky)、黒人の男の子Ike (Alex Newell)が集っていた。彼らは全員同性愛者(Ikeはまだ半分だけって言ってる)。偶然、RussellとKevin (Justin Deeley)の逢引現場に遭遇してしまったMinがクラブの存在を知らせたところから、Russellの人生が変わり始める。受身でぼんやりしていたRussellが自分の意思で行動に出るようになる成長物語。主人公の物語では、失ったものよりも得たものの方が大きい。

1番かわいそうなのはKevin。同性愛の親戚がいて、両親もそれを好意的に受け止めているのに、奨学金をもらって大学でもアメフトがやりたいから「普通」になりたいと言う。同性愛をオープンにしている運動選手もいるけれど、まだそれほど多くはない。

主人公の親友Gunnar (Andrew Caldwell)のキャラクターがよかった。童貞脱出したくて、金髪で美人の女の子にアプローチするんだけど、そのダシにRussellを使う。がさつで自分勝手でRussellはかなり振りまわされるんだけど、それでも許せちゃう愛嬌がある。この人痩せればかっこいくなるだろうにって思ってたら、「1パウンド痩せたのに(確かこのくらいだったはず)」って言ってしょげるから。赤ちゃんの人形をペアで擬似子育てする課題のビデオもかわいかった。あの一部にも『ブレックファスト・クラブ』のオマージュがあった。
(擬似子育ての課題といえば『カリフォルニア・ガール ~禁じられた10代~』でも出てきた。これもいいGBF映画)

『Glee』のアレックス・ニューウェルや『ヘア・スプレー』のニッキー・ブロンスキーなど、見たことある顔もちらほら。他の子たちも子ども向け番組や映画などで演技経験がある子が多い。

他の最近のゲイの10代が主人公の学園物と比べてみると、『G.B.F.』はもっと学園映画のオマージュいっぱいでコメディな作品。『Struck by Lightning』は、ゲイということが問題の中心ではなく、もっと暗い作品。この作品は、登場する生徒たちそれぞれにも見所があって、もっと学園物といった感じ。ゲイの恋愛の部分は2人ともきれいな子なので漫画のように楽しめると思った。高校にはいろんな人がいる。いじめもある。それでもゲイの子が出てくる学園物としては『Geography Club』は幸せな世界が描かれたものだ。

同名のベストセラーYA小説が元になっているということなので、原作も読んでみたい。あと、小説の映画化がこれだけ多ければ、デイヴィッド・レヴィサンの話も映画化されないかな。この作品以上に幸せな世界が描かれている。フットボール・チームのエースでプロム・クイーンっていう男の子が当たり前に受け入れられている世界。今なら映像化は難しくないと思う。

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