How I Live Now / わたしは生きていける ~生きるために必要なこと

How I Live Now

主人公のDaisy(Saoirse Ronan)は、父親の再婚によって半ば絶望していた。幻覚が聴こえ、薬を必要とし、目の前のことに積極的に参加しようとする気にならなかった。それでも、そんな彼女を受け入れて仲間にしようとしたいとこたちとの関わりによって変わっていく。生きがいができた。それは恋だった。Eddie(George MacKay)がDaisyにとってのエドワード・カレン。世界が戦争中だって関係ない。彼女の頭の中では、Eddieは少女漫画みたいに花を背負ってキラキラ輝いている。

反対に、近所に住んでいるいとこたちの仲良しJoe(Danny McEvoy)は、戦争になって希望が持てなくなってしまった。それまでは、虐待されていても、結局は家へ帰っていった。戦争が始まったら、どこにも行くところがなくなってしまった。Joeの絶望した最後が悲しい。

生きるためには理由がいる。そして、それは希望である方がいい。絶望していたら生きられない。Piperはまだ幼くて、考えなくても生きている。自我が芽生えて、生きることを考えるようになったら、理由が必要になる。それが、平和な日常で、住むところや食べるものに困らない生活だったら、特別考えなくても生きていけるものなのかも。でも、戦争になって、死をすごく近くに感じる状況になったら、死にたくないという思いが出てくるものみたい。死にたくない理由が生きるための理由。

逃走中、DaisyがPiperの声がうるさいってどなる場面があるけど、あの声がなかったら辛くて見てられなかったと思う。Harley Birdは、子どもらしい自然な演技で、顔がかわいすぎないところがよかった。Tom Hollandは、活発な次男の役。体の動きがいちいちきれい。『インポッシブル』のときも走ってるときの足がきれいだったな。

シアーシャ・ローナンは、無機質な美しさがある顔立ちで、人間味のない役が似合うなという印象だったから、恋愛に溺れるような役柄でどうなんだろ?って思っていたけど、心配いらないうまさだった。しかも、その乾いた佇まいのおかげで、恋愛ドラマ色が強くなりすぎずに、緊張感も高まっていてよかった。

予告編を見たときはジョージ・マッケイを認識していなくて、Eddieはもっと大人の男で強い人なのかと想像していた。けど、ジョージ・マッケイは繊細な人。それがクールなシアーシャと合わさると、さらに恋愛ドラマ色が薄まって、文科系度が強まる。イギリスの彩度の低い色彩ともあっている。

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