ПЛЕМЯ / The Tribe / ザ・トライブ ~理解できない子どもたちの世界

The Tribe

映画を観る前に情報をあまり入れたくない方だけど、この映画に字幕も吹き替えもないってことは知ってて観た。やっぱりわからないのって大変で辛かった。表情から嬉しいんだな、怒ってるんだなくらいはわかるけど、それが何に対してなのかを知ることはできない。その他、全ての行動の理由の説明がないまま物語が進んでいく。これまで得てきた知識と想像力を使って補っても、それが正解なのかはわからない。

そんな体験を通して思ったのは、子どもたちのことをわかったつもりになっていても、本当にはわからないんだってこと。大人は大人の世界の決まり事で世界を見ていて、そこに子どもたちも当てはめようとするけど、子どもたちは子どもたちの世界で生きていて、独自の決まりや言葉を持っているのかもしれない。そして、人もひとりひとり違って、一時交わっても、完全に一緒ではない。その違いを想像してみても、出す答えは人それぞれ。

子どもたちが、観ている自分の理解を超えた世界に生きていて、性や命の重さを感じない様子なのが『KIDS/キッズ』っぽいのかなと思った。そして、別の人のレビューに『時計じかけのオレンジ』が挙げられていて、それも似ていると思った。どっちも言葉を話すけど、若者言葉を使っているから、大人が聞いたらわからないかもしれない。特に『時計じかけのオレンジ』ではそれが意図的にやられている。どっちも観たときは字幕つきだったから、字幕なしで観てみたらまた違って見えるかもと思った。それに、今観ると、年齢の差もあってきっとそれだけで違う受けとり方になるんだろう。

The Tribe

「Italia」と、英語で書かれた落書き「Bob Marley ∞」だけは読みとれた。

The Tribe

主人公の年齢(高校生?)より少し小さい子たち(中学生?)がかわいかった。大きい子たちは女の子も含めいかつすぎる。

米バラエティ誌が選ぶ、危険と隣り合わせの子役女優10人

ダークな青春映画が好きなので調べてみた。
90年代以降は観ているけど、それ以前はほとんど観ていないので観なきゃ。でも、ホラーは怖い。

Young Actresses on the Edge
http://variety.com/gallery/photos-young-actresses-on-the-edge/

The Bad Seed

Patty McCormack (パッティ・マコーマック)
The Bad Seed (1956) / 悪い種子 [DVD]
10歳のマコーマックが1956年の『悪い種子』で小さい連続殺人犯ローダ・ペンマーク役として映画を撮るまでに、彼女はすでに1954年からブロードウェイで役を試み、ヘンリー・ジョーンズを興奮させる、ちょっとしたベテランだった。彼女は苦労の末オスカーのノミネートを得て、その後、タップシューズなしに長いキャリアを楽しんだ。

Lolita

Sue Lyon (スー・リオン)
Lolita (1962) / ロリータ [DVD]
ウラジミール・ナボコフの『ロリータ』をスタンリー・キューブリックが1962年に映画化した作品で“少女アイドル”ドロレス・ヘイズに配役されたとき、リオンはわずか14歳だった。映画はかなり小説の小児性愛テーマを和らげたが、棒キャンディーのリヨンを示した象徴的なポスターは確かにショッキングだった。そして彼女は『イグアナの夜』でさらに別の難色を示す役に就いた。

The Exorcist

Linda Blair (リンダ・ブレア)
The Exorcist (1973) / エクソシスト ディレクターズカット版 & オリジナル劇場版(2枚組) [Blu-ray]
1973年の『エクソシスト』の配役をしている間、監督のウィリアム・フリードキンは、思春期前の応募者ブレアが、悪魔のように取りつかれたキャラクターが負う強烈なグロテスクさを対処するにはあまりにも若いかもしれないと心配していた。フリードキンがマスターベーションが何か知っているかどうか彼女に尋ね、彼女が同意して答えたとき、彼はこれまでそれをしたことがあるかと尋ねた。 「ええ、あなたはそうしませんか?」が12歳の答えだった。彼女は役を得た。

Taxi Driver

Jodie Foster / (ジョディ・フォスター)
Taxi Driver (1976) / タクシードライバー [Blu-ray]
『タクシー・ドライバー』で、トラヴィス・ビックルに手荒く助けられた未成年の売春婦、アイリスとしてキャストされたときに、13歳のフォスターは、すでに10年間映画に出演しており、彼女の経験は十分に成果をあげた。ロバート·デ·ニーロとハーヴェイ·カイテルに対する場面で自分自身を保つだけでなく、フォスターはアカデミー賞ノミネートを獲得し、それは彼女を豊かでバラエティのある大人のキャリアへ飛躍するのを助けた。

Pretty Baby

Brooke Shields / (ブルック・シールズ)
Pretty Baby (1978) / プリティ・ベビー [DVD]
1970年代は本当に児童売春婦の映画の描写が当たりの10年だったが、それでもまだどれも、裸の12歳のシールズを主演させたルイ·マルの1978年の映画『プリティ·ベビー』ほどの侵害を起こしていない。女優は、彼女のロリータのイメージを振り落とすのが難しいとわかり、彼女は比較的年上となった14歳で同様に物議を醸すカルバン・クラインの広告に掲載された。

Leon: The Professional

Natalie Portman / (ナタリー・ポートマン)
Leon: The Professional (1994) / レオン 完全版 [Blu-ray]
『レオン』での彼女の役が、おそらくそれがすべきだったほどに不気味でないのは、当時13歳のポートマンの早熟な演技の才能を証明するものだった。復讐心を持った孤児がジャン・レノの殺し屋によって受け入れられて、ポートマンの役は契約殺人の細部を学ぶことの間で彼を誘惑しようとする。事態は悪化したかもしれないが、少なくとも彼は彼女に禁煙を説得する。

Interview With the Vampire

Kirsten Dunst / キルスティン・ダンスト
Interview With the Vampire (1994) / インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア [Blu-ray]
数え切れないほどの若い俳優が彼らの年以上の役を賢明に演じるよう求められてきたが、11歳で、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』でダンストはよりずっと文字通り仕事に取り組んだ。12歳で吸血鬼になる少女として、本当にドキッとする気味悪さの役を作って、ダンストは無邪気な外見の下から残忍でいやらしい40歳のすべての特徴を伝えなければいけなかった。

Kids

Chloe Sevigny & Rosario Dawson / (クロエ・セヴィニー&ロザリオ・ドーソン)
Kids (1995) / キッズ [DVD]
麻薬をやったりセックスしたり、多数でエイズに感染したりして、だらだら一日を過ごす10代の落ちぶれたグループを描いたラリー·クラークの評価されていない1995年のショッキングな『キッズ』は、嘲って怒った監督が親の背後で起きている“本物の”行動をとらえたので、今、その時代の産物のように感じる。たとえそうでも、当時19歳のセヴィニーと16歳のドーソンの主役は彼らの挑発的な力を少しも失っていない。

Hard Candy

Ellen Page (エレン・ペイジ)
Hard Candy (2005) / ハードキャンディ デラックス版 [DVD]
驚くほど多数の10代の女優は長年にわたって性的虐待の被害者を演じたが、『ジュノ』での脚光を浴びた役に先立って、エレン・ペイジは2005年の『ハード・キャンディ』の家に彼女を誘い込んだ後、自称捕食者を意地悪く苦しめる15歳の役で、それらの形勢を逆転させることができた。

The Poker House

Jennifer Lawrence (ジェニファー・ローレンス)
The Poker House (2008) / 早熟のアイオワ DVD
ローレンスはスターになる転機である2010年代の『ウィンターズ·ボーン』で豊富な才能と成熟を披露したが、すでに18歳の彼女は、ロリ·ペティの2008年の半自伝的な監督デビュー作『早熟のアイオワ』で彼女が育てられた売春宿での生活から逃れようともがく10代を演じ、そういった能力をより厳しい役で試していた。

My Best (almost teen) Movies of the Decade (so far) ~2010年代上半期私のお気に入り(殆ど青春)映画


My Best (almost teen) Movies of Decade / 00年代私のお気に入り(殆ど青春)映画
過去のを見ると、世代もあってか本当に自分のベストの並びだなと思う。

そして今年は2015年ってことで、2010年代上半期のベスト映画がいろんなメディアから出ている。それを横目に、自分のお気に入りも考えてみた。“殆ど青春”ってことで、子ども~大学生が主演っていうしばりで2010年~2014年に観た作品を数えてみたら100作品くらいあった!
TOP画像は見たいと思ってまだ見てない2010年代作品の一部。

Dirty Girl

Dirty Girl (2010) / 禁じられた10代 [DVD]
LGBTを扱った青春映画は増えている。その中で最も好みだったのがこれ。ロマンスではなく、友情物語というところもいい。そして、主演2人がそれぞれに悩みを抱えていて、お互いの存在によってそれと向き合い成長していくという姿をどちらのバランスもよく描かれているのもいい。どちらかに感情移入するってよりは2人を見守る目線になる。あと、2010年代の Juno Temple の活躍はすごい。

Spring Breakers

Spring Breakers (2012) / スプリング・ブレイカーズ [Blu-ray]
2010年代って思い出すときに、自分だったらその時代を代表する女の子映画はこれって言うと思う。“YOLO”の気分で何も恐れていないようで、いつの時代の子どもたちも変わらない悩みを抱えている。ただ単に明るい青春映画も好きだけど、自分の好みは少しダークな方だから、悩みや悲しみの部分では『ブリングリング』よりも『スプリング・ブレイカーズ』ってなる。キャストやファッション、音楽のPOPさでいってもこっちのがより自分好み。

Fat Kid Rules the World

Fat Kid Rules the World (2012)
予告編だけで満足できるくらいの作品なんだけど、あんまり内容を覚えていなくて、自分の書いた感想を読み返してみたら、すごくほめていたので、やっぱりいい作品なんだと思う。『カリフォルニア・ガール』に近いものがある、太っていてコンプレックスを持った子とスれた一匹狼の子の友情を通した成長物語。最初は太った子の方が関係では下にいるのに、実はスれた子の方が悩みが深かったというのも似てる。ただ、スれた子の方の物語にももっと迫って欲しかったなってのもある。原作があるので、それを読んでみたい。

Electrick Children

Electrick Children (2012)
このリストの中で1番のお気に入り。自分の好きなものが詰まっている。ファンタジーの登場人物のような Julia Garner の容姿、砂漠からネオンサインの街、ロックバンドにスケーター。そういう要素がフランチェスカ・リア・ブロックの小説を思い出させる。そういった映像のイメージが物語の内容よりも先に思い出されるのは、2000年代のお気に入り『Mysterious Skin』と似ているのかな。2000年代のリストにも登場した憂鬱俳優 Rory Culkin はレアな存在だと思うけど、後継ぎ候補に二世俳優の Jack Kilmer (『Palo Alto』)が登場したから世代交代されていくんだろう。

Disconnect

Disconnect (2012) / ディス/コネクト [Blu-ray]
単純に Jonah Bobo の成長(『ザスーラ』の兄弟は私の弟)に感動しているところもあるけど、それを抜いても現代の子どもたちの様子を具体的に描いているところがよかった。そして、それをとてもシリアスに捉えている描き方で、明るかったり、気を抜けるような場面がほとんどないんだけど、それだからこそ、若い俳優たちの演技により惹きつけられた。

The Kings of Summer

The Kings of Summer (2013)
2番目のお気に入りはこれ。男の子の夏休みの冒険を描いた物語で、王道的な懐かしい部分もあり、現代的な悩みやネタの要素もあり、2010年代って思うときにすごくぴたっとくる作品。やっぱり主人公たちが思春期的悩みを抱えていてそれにぶつかって成長するのを描いている作品が好きで、これもそれぞれ家庭での問題を持って自然の中へ入っていく。壮大な自然の中で青春を謳歌する若者たちの背景にMGMTの「The Youth」ってのが完璧。

Ender's Game

Ender's Game (2013) / エンダーのゲーム DVD
入れるか迷ったけど、YA原作SF映画が多く作られる2010年代の中で、“殆ど青春”にこだわる自分にとってはこれだと思う。『ハンガー・ゲーム』はすごく好きだけど、あそこに学校は出てこない(原作には学校の様子の描写が少しある)。『エンダーのゲーム』は選ばれた者のための戦士養成施設のような形だけど、同年代の若者が集められ教育される場が登場し、主人公がそこで他者との付き合いで悩む様子が描かれる。兄弟の要素があるのもいい。Asa Butterfield の演技は原作のイメージを壊さないもので、彼ならもっとできるのになと、作品自体にはちょっと物足りないところもあった。

The Way He Looks

Hoje Eu Quero Voltar Sozinho
/ The Way He Looks (2014) / 彼の見つめる先に
障害や同性愛などの少数派である要素によって主人公は特殊な状態にあるかもしれないけど、思春期の普遍的な問題にぶつかるのは同じ。甘やかされたひとりっ子の子どもだからか、自信満々で親に強気なところとかは彼が障害を持っているってことを感じさせないけど、それは自立への障害にもなってしまって、そのことで苦悩し成長する姿に感動する。かと思えば好きな子の前ではシャイになってしまう初恋の甘酸っぱさもたまらない。

Margaret / マーガレット ~全部思春期のせいではない

Margaret

17歳の Lisa ()が主人公。両親は離婚(か別居)してて、女優の母親と弟とNYで暮らしている。母親はキャリアに重要な舞台を控えぴりぴりしている。父親は西海岸で彼女と暮らしていて、子どもたちとのメキシコ旅行を計画中だが、 Lisa とその彼女の関係はあまりうまくいっていない。 Lisa は勉強を手伝ってくれる同級生の Darren に好意を持たれてるのを知ってて、薬の売人()に処女喪失を手伝ってもらう。今の人生に満足でもないし、不満もあるけど、それを自分が努力して変えようとは思っていない感じ。だけどある日、自分の目の前で交通事故が起きて、その被害者を看取ったことによって彼女の人生がドラマチックに変わっていく。

言葉通りに Lisa はドラマクイーン(悲劇の主人公)になる。その事故の原因に自分もからんでいたこと、そしてそのことについて嘘をついてしまったこと、被害者の娘と同じ名前だったことなど、いろんな理由があってこの事件にのめり込んでいったわけだけど、それ以上にただ単に彼女が若く、自己中心的だったから、自分の代わり映えしない人生に刺激が欲しかっただけだと思った。 Lisa は関わった人のことを心配しているようで、自分がかわいそうなことになるのが1番嫌だし、相手の立場になって気持ちを考えるということが上手にできない。それはまだ若いからしょうがないことで、彼女のまわりの大人はそれをわかって付き合ってくれる。それでも Lisa が満足できないのは、彼女の最も核になる部分である家族が分裂していたから。父親に相談しても電話では十分なやりとりができない。母親は仕事と新しい恋で手一杯で、もう17歳の Lisa のことは大人扱いしている。

たとえ年齢に比べてしっかりしていても、まだ子どもであることには変わりはなく、自分ひとりで対処できることには限界がある。何も教わらなければ、子どもはどうしたらいいかわからない。わからないけど、どうにかしたいから Lisa は周りの大人に寄っていく。そこでSOSを出しているんだけど、まだ会ったばかりの他人に私を理解してって押し迫ってもすぐ反応するのは難しいだろう。  と  という文系モテな俳優陣が思春期のホルモン過剰で制御が困難になっているハイパー・アンナ・パキンに消耗させられる姿が見られる。そして Matthew Broderick は『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』みたいに超特急女子高生にたじたじになる先生キャラ。アンナ・パキンは、すぐに感情が沸点に達したり、視野が狭くなったりしてしまうのを制止できないティーンエイジャーをすごくうまく演じていて、見ていて嫌いになるほど(私はNY生まれの白人っていう特権階級意識は特にひどい)。だけど、自分も昔はすぐに声を荒げて反抗してたなってのを思い出した。それは当事者にはわからないことだったんだなって思ったら、 Lisa を単純に責めるのは違うなと思った。


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