Insurgent / ダイバージェントNEO ~わたしが「ダイバージェント・シリーズ」を好きになれない理由

“ダイバーシティ”という言葉が好きなので、期待してみるけど、やっぱり「ダイバージェント・シリーズ」を好きになれない。だから、嫌な感想ばっかりになるけど、思ったことをまとめてみる。

好きになれない理由1:“フォー”役のテオ・ジェームズ



主人公の“トリス”を演じるシャイリーン・ウッドリー(Shailene Woodley)は、ちょっと彼女の魅力(反抗期の少女)が出てなくてもったいないなってところはあるけど、文句のない働きをしている。脇役も、アンセル・エルゴート(Ansel Elgort)、マイルズ・テラー(Miles Teller)、ゾーイ・クラヴィッツ(Zoë Kravitz)と若手のなかで豪華な布陣となっている。ただ、彼ら以上に登場時間の長い役“フォー”を演じるテオ・ジェームズ(Theo James)が残念すぎる。たんなるティーン向けディストピアものならそこまで気にならなかったかもしれない。だけど、この「ダイバージェント・シリーズ」が、対「ハンガー・ゲーム・シリーズ」としてつくられたとしたら、テオ・ジェームズの分でだいぶ負けていると思う。「ハンガー・ゲーム・シリーズ」でいうなら、リアム・ヘムズワースがその穴だったけど、彼の演じたゲイルはほとんど登場しないので、そんなに気にならない。ジェニファー・ローレンスとジョシュ・ハッチャーソンがお互いこれ以上ないくらいの適役を得て、最高の演技を披露しているのに比べたら、ベストだといえないシャイリーン・ウッドリーだけでは敵うはずがない。しかも、脇の役者たちがせっかくうまいのに、ゲイルくらいの登場時間しかなくて、それももったいない。マイルズ・テラーなんて最高の働きをしているのに、出番が少なすぎて全体のなかで浮いてしまっている。

じゃあ、誰が“フォー”をやればよかったの?って考えてみたんだけど、ミステリアスだけどいざというときに頼りになってかっこいいヒーローみたいな役には、最近の若い人では好みの人がいなくて(というかもともとこういうタイプは好みじゃないんだけど)、トム・ハーディみたいな人が理想なんだと思った。見た目でいったら、テオ・ジェームズもそうなんだろうけどね。何考えてるんだかわからないってのは、出てたんだけど、何も考えてない風にも見えるし、シャイリーンを守れるような人間の大きさみたいなのが感じられないんだよね。しかも、アンセル・エルゴートとマイルズ・テラーがすでにそれをやってしまっているっていうのも酷いよね。

好きになれない理由2:“トリス”が意味不明



1作目の映画を見て“トリス”が何をしたいのかよくわからなかったから、原作を読み始めたんだけど、“トリス”がエモ過ぎて最後まで読めなかった。5つの分類のどれにも属さない資質だという設定があまりいかされていない気がして。『ダイバージェントNEO』の最後で、異端者こそがこの世界を救う鍵だみたいになって、ようやく意味が出てきたから、もしかしたらシリーズ最後になるまでいかされないのかも?

それにしても、だったら長いよ。その間のみどころがロマンスとCGだけだっていうの?突然2人がいい雰囲気になって“トリス”が服を全部脱ぐのも話の筋に意味ないと思うし。たんにシャイリーンが脱ぎたがりなだけだと思ってしまう……そんな際どいことしなくても、『ビューティフル・クリーチャーズ』はファンタジックに少女漫画のような世界を描いてキュンとさせてたから、できると思う。

あと、絶対ショートカットにしないほうがよかった。『きっと、星のせいじゃない。』に勝てるはずがないのに、わざと寄せてきてるの?アンセル・エルゴートも出ているのに、紛らわしい。

まとめ:もったいない



展開が速すぎてつっこみどころが多いって点で、『メイズ・ランナー』と比較できるかもしれないけど、あっちはブロマンスという強みがある。「ダイバージェント・シリーズ」のロマンスはこれといって新しいところはないように思う。そのなかで何を強みにしたかったんだろう?というのがわかりにくいから、このYA小説映画化時代のなかで埋もれてしまう。

シャイリーン・ウッドリーとすでに共演歴のあるアンセル・エルゴートとマイルズ・テラーをキャスティングし、さらに、2作目でショートカットになるのがあらかじめ決まってたとして、過去にやった印象的なキャラクターがあるのにシャイリーン・ウッドリーをキャスティングしたんなら、この製作陣は、観客を混乱させることをわざとやっている?なんかそれっぽいもの集めればいいと思ってる?

お金と時間の無駄遣いだよ。その間にみんなもっといい役できたかもしれない。アンセル・エルゴートはここで少し冷徹な要素を出してきて、甘い恋人役だけじゃない感じが見えたけど、この分量だけではもったいない。マイルズ・テラーも、持ち味のコミカルさを生かしきれてない。もっと出番が多ければ……。ゾーイ・クラヴィッツなんて、『ダイバージェントNEO』ではほとんどその他大勢の一人くらいの出番。シャイリーン・ウッドリーにしても、このタイミングでシリーズものにかかりっきりになるのがもったいないと思う。

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして、検索機能を使ってティーン映画を探してる内に、このブログにたどり着きました。以来、定期的に拝読しております。

私が映画を観て精々理解出来るのはティーンの心情だけで、大人や親のキャラクターの心情は今はまだ察する事が出来ないのですが、いつか大人になったら解るようになるのかもと、思うのは不思議な気持ちです。

私は現在16歳で、そのせいかティーンが主題の映画に憧れを抱く事が多く、結果としてティーン映画ばかり観ていたので、mysterious sheetsさんのようなティーン映画を詳しく解説した上で、大人からみた意見や感想を載せていてくれるサイトははじめてで、映画鑑賞の際にとても助かっています。ありがとうございます。

こんなクソ長いファンレターみたいなのを送ってしまい、本当にすいません。
正直、送るべきか送らないべきか迷ったのですが、ここまで書いちゃったんだし送っちゃえと思い、色々と意見を書きました。

応援させて頂きます、ここまで読んでくださり有難うございました。
文章が下手ですいません……>_<

追伸
宣伝みたいな感じがするので、書くべきか迷ったのですが「Life Is strange」というゲームをご存知でしょうか? 端的にゲーム内容を纏めれば、アメリカ女子高生シュミレーターみたいな感じのゲームで、観客参加型の映画のようなゲームで、「ミーン・ガールズ」に似てる部分もあれば「明日、君がいない」に通ずる部分もある、全体的に切ない雰囲気のゲームです。
ゲームを一通りプレイしながら、こういうの好きなんじゃないかな? と思ったので、不躾ながら一応ご紹介しました。余計なお世話でしたらすいません。パソコンでもプレイできるので、もし興味があれば目を通してみてください。ご自愛ください。

getalexnow さんのコメント...

コメントありがとうございます!長文すごくうれしいです。
しかも現役10代!文も全然下手じゃないですよ。
ゲームの情報もありがとうございます。是非試してみたいと思いました。

追伸
私もいろんな人の感想読むのが好きなので、もしブログとか感想つけているものがあったら教えてほしいです!

これからもよろしくおねがいします。


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