The 5th Wave / フィフス・ウェイブ ~悲劇のヒロイン症候群


私は、Chloë Grace Moretzが間違い続けているとずっと言っている。どうしてこんなにも恵まれた派手な顔を生かすような役をどんどんやらないんだろう。ヒット・ガールがハマったのだって、この人形のようなかわいらしい顔があって、あんなにハードなアクションをこなして、他の年上の俳優に負けない演技を披露したからだろうに。いつのまにか、miu miu の広告で不機嫌そうな顔をしていたヘイリー・スタインフェルドの方がPOPな領域で活動するようになっていた。

日常がある日突然侵略によって一変して、それが次々に起こるのを坦々と描いているから、見てる方は物語に入る前に進んでいってしまう感じ。その中でクロエ・グレース・モレッツの派手な顔と、はっきりした演技が特に目立つ。辛い状況だっていうのはそんなに激しくぜえはあしなくてもわかるよ……。それと、敵の姿が見えないので、対する大物俳優の存在がいないというのもあるから、クロエ1人だけスターオーラが強すぎてしまう。だから、キャシーが普通の女の子って思えなくて、1人で悲劇のヒロインになってるかのような感じ。

あと、まだ異変が起こる前、キャシーはサッカーをやってたから、女子サッカーといえば男勝りな子がやってるクラブっていうイメージだったんだけど、(アメリカ学園もの的に)普通にアメフト部のエースに片思いしててあれ?って。そこで、この主人公は女の子度数が高い子だって用心していかないといけない。それから先はもうベラ(『トワイライト』)のこと悪く言えないくらい自意識過剰のヒロインで見ているのが辛い。しかもそのアメフト部のエースが、ひょろっこいNick Robinson。『Kings of Summer』で剣を振り回してスイカ切ったりチキン食べたりしている方が似合っていた。隊のリーダーとしても、まだまだ筋肉タイプでないディラン・オブライエン(トーマス『メイズ・ランナー』)よりもぜんぜん頼りない見た目。

1番得をしていたのはMaika Monroe。『It Follows』のときは気づかなかったけど、声がかわいい。ゴスっ子メイクのきつい見た目で口調もきついんだけど、マイカ・モンローの声がかわいいからちょうどいい具合に緩和されてた。キャラクターとしては、『ハンガー・ゲーム』のジョアンナ(ジェナ・マローン)そのままって感じなんだけど。その次によかったのは、知性派なダンボ(Tony Revolori)。トニー・レヴォロリは三枚目の印象だったんだけど、ちゃんと落とした演技もできるんだってわかった。ただ、出番が少なくてもったいなかった。エンディングのSiaも合っててよかった。だから、何が悪いって、製作陣なのかな?原作は読んでないから原作のせいにはまだできない。


Cassie, Evan, Sammy, Teacup, Ringer, Ben, Dumbo, Razor, Poundcake.

このファンアートによると、エヴァンもそんなにごつくない。けど、ベンと対峙しそうくらいの存在感ある。

Ben Parish is said to be very good looking, and quite buff, as he was the quarter back in his football team. He his known for his killer smile, said to light up whatever room he was in.
http://the5thwave.wikia.com/wiki/Ben_Parish
Wikiaでは、イケメンマッチョのクォーターバックで、キラースマイルで有名で、彼が部屋に入ればパット明るくなるって、すごい存在。典型的なカースト上位。しかも、他の記述によると、勉強もできて、よくいるジョックタイプじゃないそうで、さらに妹(キャシーの弟と同じ年)をとてもかわいがってるって。完璧すぎる人物。やっぱり、どう考えてもニック・ロビンソンには結びつかない。演技もできるし、『ジュラシック・ワールド』にも出たし、でもこの役にはミスキャストだった。

キャシーのベラごっこの物語よりも、ベンはじめ、この子どもたちの物語の方がおもしろかった。ほんとうに子ども子どもした子たちが軍になって戦うっていうのが辛かった(これくらい小さい子でもできるなら、やっぱ『エンダーのゲーム』も原作の年齢でやってほしかったな)。







クロエちゃんのがニックよりも強そうなとこがいい。


等身大の高校生を演じているクロエちゃんはかわいかった。この感じでただ明るいだけのティーン映画には出てくれないのかな?『Neighbors 2: Sorority Rising』はどうなんだろう?

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Recast:『ダイバージェント』『フィフス・ウェイブ』 『ザ・ホスト 美しき侵略者』の主人公キャスト交換


これまで、ヤングアダルト(YA)小説の映画化 『ハンガー・ゲーム』以降の戦うヒロインについて見てきた。

ヤングアダルト(YA)小説の映画化 『ハンガー・ゲーム』以降の戦うヒロイン比較 (1) 数字
ヤングアダルト(YA)小説の映画化 『ハンガー・ゲーム』以降の戦うヒロイン比較 (2) 原作
ヤングアダルト(YA)小説の映画化 『ハンガー・ゲーム』以降の戦うヒロイン比較 (3) 作品
ヤングアダルト(YA)小説の映画化 『ハンガー・ゲーム』以降の戦うヒロイン比較(4) 難病とジョン・グリーン


  • The Hunger Games - Jennifer Lawrence
  • Beautiful Creatures - Alice Englert
  • The Host - Saoirse Ronan
  • The Mortal Instruments: City of Bones - Lily Collins
  • Vampire Academy - Zoey Deutch
  • Divergent - Shailene Woodley
  • The 5th Wave - Chloë Grace Moretz

私的に、『ハンガー・ゲーム』と『ビューティフルクリーチャーズ 光と闇に選ばれし者』は文句がない。『ヴァンパイア・アカデミー』と『シャドウハンター』はヒロイン以外の問題。なので、今回は『ザ・ホスト 美しき侵略者』『ダイバージェント』『フィフス・ウェイブ』のリキャストを考えた。

まず、それぞれのキャラクターのおさらい。

  • 『ザ・ホスト 美しき侵略者』 シアーシャ・ローナン
    メラニー・ストライダー/ワンダラー(ワンダ)
    21歳。エイリアンに侵略された地球で人間のまま生き残っていた。寄生されが魂が共存する。
  • 『ダイバージェント』 シェイリーン・ウッドリー
    ベアトリス・“トリス”・プライアー
    16歳。自分の資質を測るテストで「ダイバージェント」と診断された。
  • 『フィフス・ウェイブ』 クロエ・グレース・モレッツ
    キャシー・サリヴァン
    16歳。エイリアンの攻撃に合う地球で、離れ離れになった弟を探す。

私の案はこれ。

  • 『ザ・ホスト 美しき侵略者』 シャイリーン・ウッドリー
  • 『ダイバージェント』 クロエ・グレース・モレッツ
  • 『フィフス・ウェイブ』 シアーシャ・ローナン


『ザ・ホスト 美しき侵略者』 シャイリーン・ウッドリー
この主人公はアクションよりも心理面でのドラマが多い作品。特にメラニーとワンダという2人の女の子が1つの体の中に存在し、互いにおしゃべりしている状態がおもしろい。これはモノローグがずっと続いている状態。私の中で、シャイリーン・ウッドリーといえば反抗期の女の子なので、思春期的な、ホルモン過多な演技が上手。だからこの忙しい女の子が似合うと思った。三角関係のロマンスについても、『The Spectacular Now』や『きっと、星のせいじゃない。』での初恋のかわいい部分とちょっとツンとした部分とでうまく演じ分けられそう。シアーシャ・ローナンが演ったものより、カラッとした空気感で甘酸っぱい作品になりそう。


『ダイバージェント』 クロエ・グレース・モレッツ
クロエ・グレース・モレッツは顔が派手で演技も派手だから、『ダイバージェント』みたいな大作が似合うと思う。顔が派手っていうのは、キャラっぽいというか、二次元に合う感じ。『ダイバージェント』はタトゥとか、舞台も異世界感が強くて、そういう二次元っぽい映像の中にとけ込みやすそうだし、アクションも多いからクロエ・モレッツならかっこよくきめてくれそう。あと、今回リキャストを考えた3役とも男兄弟がいるんだけど、トリスだけ兄。クロエちゃんも実生活で兄がいてよく一緒にいる姿を見るので自然だと思う(アンセル・エルゴートとは『キャリー』で共演してるからシャイリーンみたいにごっちゃになる?という心配は、クロエちゃんのが年下だし見た目にも兄妹に見えるからそんなにない)。ただ、クロエちゃんがトリスだと、フォー役のテオ・ジェームズとの年の差が開きすぎるから、フォーも変えてほしい。クロエちゃんと対峙する相手ならもっとオーラが必要だし。ゼインかハリーがいいな。今以上にティーン向け作品になりそう。


『フィフス・ウェイブ』 シアーシャ・ローナン
シアーシャ・ローナンは、過去にYA原作の『エンバー 失われた光の物語』『ラブリーボーン』『わたしは生きていける』に主演していて、YA原作率が高い。今回シャッフルした作品の中で舞台の現代感が最も強いのが『フィフス・ウェイブ』。だから、クロエちゃんの派手さが悪目立ちしていた印象。シアーシャが演った『わたしは生きていける』と『フィフス・ウェイブ』の状況は近いところがある(前者は戦争、後者はエイリアンの侵略)。そして、『わたしは生きていける』の主人公の反抗期感よりも、『フィフス・ウェイブ』の主人公の地味目で真面目な生徒の感じの方が似合ってるし、シアーシャはサバイバル能力も高そう。ただ、『わたしは生きていける』の過酷な部分とロマンスのファンタジー加減をマイルドにしたものがヒットするかどうかは微妙。その分、とてもリアルに感じられるものになると思う。

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