Slash ~二次創作小説が趣味の男の子の成長物語


オタクの若者の話はいろいろあるけど、二次創作小説(Fan Fiction)が趣味の男の子は珍しいと思う。しかも、主人公のニール(Michael Johnston)は、男性キャラクターのカップリングでエロティック小説(タイトルの『Slash』はここからきている)を書いている15歳(もうすぐ16歳!)。彼の創作ノートが演劇部のリア充によって回されて笑いものにされてたのをたまたま読んだジュリア(Hannah Marks)が、彼の書き手としての才能に気づき声をかけるところから物語が進んでいく。ジュリアも小説を書いてオンラインに投稿していた。そして、彼にも投稿するよう勧めて、コミコンで開かれるそのサイトのイベントに参加しようと誘う。

2人の関係は、『カリフォルニア・ガール』の2人の関係に似ていると思った。
Dirty Girl / カリフォルニア・ガール~禁じられた10代~ ~最高のGBF
経験豊かな女の子が、クローゼットな男の子を導くような。だけど、女の子自身も悩みを抱えていて、それがこの子といることで癒されるような関係。ジュリアが大人たちに向かってしたスピーチ、
「他のアウトサイダーたちをサポートすべきなんじゃないの?自分たちだって大声で言えないような趣味してるのに、他人をジャッジするわけ?」
がかっこよくて、そりゃニールも惚れるわって思った。

また、旅の終わりにジュリアがニールに向かって「今なら18歳に見えるよ」って言ったのが、本当すぎて。ニール役のマイケル・ジョンストンは、大人しそうな見た目で、声や喋り方がかわいくて、世話したくなるようなタイプだったんだけど、本当に最後はちょっと引き締まった見た目と雰囲気になっていて、彼の成長がわかった。

二次創作サイトのメンバーで38歳のデニス(Michael Ian Black)がニールに迫られて、でも犯罪になるからって断るところがよかった。デニスが言う「昔の自分を見てるようだ」ってのに納得したし、そこから現在の自分を省みて、「いまだに実家暮らし」って落ちもリアル。ニールが自分の成長のために年上の男の人を利用するのって、10代の女の子が主人公の青春物語でよく見る構図だけど、その場合、男の人も若い女の子を利用しているような気がして、自分にとってあんまり好きになれないジャンル。だけどデニスは、ニールに「今はとりあえずたくさん書け」ってアドバイスする。そこでもしニールが性体験を経たら、大人の階段登って成長できたかもしれないけど、同時に失うものもある。デニス自身が経験者だったからそのリスクを理解して、より現実的なアドバイスを与えられたんじゃないかと思った。犯罪だからってのはもちろんだけど、そこで突き放すんじゃなくて、大人として関わっているのがよかった。

最初、低予算感が気になるって思ってたけど、だんだん気にならなくなって引き込まれるくらい主演の2人の魅力がよかった。マイケル・ジョンストンはかわいいし、ハンナ・マークスのとがった感じもちょうどいい。後から知ったけど、マイケル・ジョンストンは『Teen Wolf』に出てたんだね。しかも、そのときもかわいいと思っていたし。



雰囲気別人!

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