The End of the F***ing World / このサイテーな世界の終わり ~人の気持ちがわからない


イギリスのChannel 4で放送されて、Netflixで世界配信されたドラマ。自分自身をサイコパスだという17歳の男の子ジェームス(Alex Lawther)と、母親の再婚で転校してきた女の子アリッサ(Jessica Barden)の逃避行を描いた物語。

Charles S. Forsmanによるコミックが原作になっているこの作品は、ドラマ版も製作したJonathan Entwistleによって2014年に『TEOTFW』というタイトルで映像化されている。そのときのアリッサ役は今回と同じジェシカ・バーデンが務めているが、ジェームス役はクレイグ・ロバーツだった。『サブマリン』(2010年)でのイメージを思い出すと、クレイグ・ロバーツのジェームスも想像できる。



予告編:http://luxartists.net/portfolio/end-fucking-world/

ドラマ版でジェームスを演じたのはアレックス・ロウザー。アレックス・ロウザーは、いじめっ子もいじめられっ子もできるキャラクターの幅の広さが魅力。彼の細い身体は子どもみたいで、1995年生まれで22歳ってのに驚いた。ジェシカ・バーデンが1992年生まれの25歳ってことと比べると若いけど、17歳よりも意外と上だった。ジェシカ・バーデンは最初はあまりパッとしないと思っていたけど金髪になってからかわいくて、イギリスの女の子らしい気の強さもあってよかった。

ジェームスは小さい頃に心を閉ざして、感情を殺すようになった。人と関わることを止めることで自分を守っていたんだと思う。アリッサが反抗的な行動をとるのは、甘えの一種で年相応な行動かと思うけど、どんなにやっても受け止めてくれる人がいなくて、爆発寸前って感じで怖いものなしになっていた。ジェームスがアリッサに引っ張られるかたちで2人が関わることになって、ジェームスにだんだんと感情が戻ってきて、生き生きとしていく。アリッサも自分の欲求を満たすために行動できて、愛されていることも知って、だんだん落ち着いていく。

2人の心の中の声が喋られることによって、行動とは違うことを考えているってことが見ている方にわかるようになっていた。それは相手の思っていることを完全にわかることなんてできないんだという理解になる。だけど、わからないなりにわかろうとする、わかりたいって気持ちの存在を知ることが、ジェームスの成長に通じているなと思った。ジェームスはサイコパスというキャラクターを捨てることになっても、生きる方に強い魅力を感じての最後の行動だったと思う。

音楽がよかったので、気になった曲をまとめてみた。

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