ビートルマニアの孫娘たちが熱狂する!One Directionがアメリカで成功した理由
One Direction、デビュー・アルバム『Up All Night』がBillbordで1位おめでとう!
One Directionがアルバム発売1週目で176,000枚売って、みごと1位になった。(Billboard 200)
しかも、イギリス人グループがデビュー・アルバムで1位をとるのはこれが初!
その前の記録は、1997年のSpice Girlsで初登場6位。(3ヵ月後には1位になった)
アメリカ・ツアーを一緒にまわったBig Time Rushの番組がやっているニコロデオンでOne Directionメインの番組をやることが決まったし、Kids' Choice Awardsでパフォーマンスをすることに。さらに、SNL出演も!これはすごい。
ということで、すごく参考になったGuardianの記事から、どうしてOne Directionがアメリカ進出に成功したのかについてちょっとまとめてみたい。
One Direction: the fab five take America
Since Backstreet Boys and ‘N Sync, and the odd group like 98 Degrees, we’ve not really had a boy band in the US, so this is really refreshing,
アメリカで男子グループのアイドル(Boy Band)が人気になるのは、90年代のバックストリート・ボーイズやインシンクまで遡るそうだ。
確かに、女の子でみたって、ソロ・アーティストでアイドルはたくさんいるけど、グループはすぐに思いつかない。ジョナス・ブラザーズは男性アイドル・グループなのかもしれないけど、過去のそういうのにくらべるとちょっと違うのかなって気がしちゃう。兄弟だし、バンドでロックっぽいことしてるし。だから、当時純粋なポップ・グループでやってくには大変だったから、工夫したんだろう。
あと、テレビの力も大きい。一世代前のアイドルってディズニーやニコロデオンとかの子ども向けTV番組がつくったものが多かった。マイリー・サイラスやセレーナ・ゴメスとか『iCarly』のミランダ・コスグローブ。
そして、One Directionが人気になるのに大きかったのがジャスティン・ビーバー。実際、One DirectionがX-Factorのオーディションをやってた時も比較されていたし、「ジャスティン・ビーバーが5人」とも言われていた。
女の子たちが、マイリーなど同性のアイドルに憧れていたところから、歌って踊れてかっこいい人が好きって異性のアイドルに恋をするように変化した。
タイトルに書いた「ビートルマニアの孫娘たち」ってのは、 彼らがアメリカのTVに初登場した動画から。
20歳手前の彼らは、『A Hard Day's Night(ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!)』を観たことがないと言っていた(その後DVDをもらって観たそう)。「Who is Paul McCartney?」は冗談だとしても、ビートルズがアイドルのような人気だった時って今の若い子たちは知らないんだと新鮮だった。
One Direction - What Makes You Beautiful - Live on the Today Show
女の子たちのキャーがすごい!そして人も多い!
他の場所で(カナダだったかな)イベントやった時は、人が集まりすぎて道が封鎖されたんだって。
それに、握手会で気絶しちゃう女の子とか!
でも、こういうの見てると嬉しい。
アイドルにキャーキャーいってエネルギーを発散させるのって女の子が1番似合う。
その対象がかつてはロックだったけど、今はそうじゃないのがちょっと寂しいけど。
また、アメリカでのアイドル人気だけでなく、イギリスのアーティストが人気を得るための下地もあった。
He even mentions the idea of a new British invasion, citing the US success of Jessie J and that of another band, the Wanted, whose Glad You Came recently peaked at No 4 on the Billboard Hot 100. "It's definitely a plus for us that One Direction are from the UK,"Jessie Jはゴリ押しって感じがするけど、確かに人気はあるし、The Wantedがチャートインした時はびっくりした。X-Factorを通してしか知らないけど、彼らはJLSの二番煎じみたいな感じだったから。
ちなみに、彼らのアメリカTV初登場は、The Ellen Show。ターゲット層がちょっと上なのかな。
そして、もうひとつ大きかったのが、インターネットとSNSの力。
これがすごくイマドキだなと思った。
自分の国でデビューしてなくても曲が聴けるし、ビデオも観られる。アーティストがTwitterのアカウントを持ってるからそれをフォローして生の声(文字だけど)も聞くことができる。
One Directionもそうやって、アメリカでビューする前にすでにYouTubeで公開されたビデオなどですごい人気を得ていた。
the girls discovered the band through Twitter and YouTube and (especially) through Tumblr, an application that works so well as a digital scrapbook: just perfect for teen pin-ups. Why make do with one Bieber when you can have five? And while management employs a social media team, the boys all tweet themselves, which helps create the illusion that they couldn’t be any closer to their fans.
この記事で“特に”って強調されてるTumblrもおもしろい。Tumblrっていろんな使い方ができるけど、ファンの子がやってるブログっておもしろい。話題になったものだと、ライアン・ゴズリングに「Hey Girl」って優しい言葉を言わせるのとか。One Directionのファン・ブログもたくさんある。何がおもしろいって、ファンの目線での愛情のあるギャグがいっぱいあるんだよね。単に、新しい写真やビデオなんかををどんどんアップしてるのもあるんだけど、最近の子はGIFをつかってコマ漫画みたいなのをつくるのがすごく上手。そして、そういうのをずっと見てると、メンバーに愛着がわくし、ファンからの愛され方もわかる。
私もX-Factorから見てきたから、それぞれのメンバーについて何となくはわかるけど、彼女たちのおかげでもっとわかることができた。
グループの成功の秘訣のひとつにメンバーの個性があるけど、それもこれが助けているのかな。
私なりに、メンバー紹介。
Harry Styles
くるくるのカーリーヘアがトレードマーク。あとビッグ・スマイル。仕事優先で彼女はつくらないと言っておきながら、 X-Factorの姉妹番組の司会者と噂になってた。しかもその時まだ17歳とかで、彼女は30代だったからその年齢差でも騒がれてた。私が思うに、アイドルとしての才能がメンバー1だと思う。嵐で言う松潤っぽい。
Liam Payne
X-Factorを14歳の時にも受けてて、ジャッジの家(ステージでのパフォーマンスTV一般審査の手前)まで行ってたんだけど、若いからもうちょっと待てってサイモンに落とされた。そしてリベンジして、One Directionに。歌のレベルが1番高いってことで、いつも出だしを歌う役。あと、髪型に迷いが。最初はジャスティン・ビーバーみたいだったのに、パーマしたり、短くしたり。
Louis Tomlinson
メンバーの中で最年長の20歳。でも、1番のムードメーカーでお調子者。じっとしてれば、俳優のニコラス・ホルトみたいなのに。衣装がだいたいサスペンダーかボーダーで、キャラ作りが徹底してるね!あと、名前の読み方がアメリカ英語だと違うので、ファンはレポーターとかを厳しくチェックしている。
Niall Horan
メンバー紹介の時に、「アイリッシュ」ってつけられるのはどうなんだ?(だからX-Factorのジャッジルイには1発OKもらった)メンバーで唯一の金髪。そして、Harryと同じ年で最年少チーム。童顔なので、ファンからテディ・ベアをもらってることが多い。歌うパートは少ない代わりにギターが弾ける。ダンスもノリノリで、一見おっとりしてそうなんだけど、よく喋るし、普通の男の子っぽさがすごくする。
Zayn Malik
エキゾチックな顔立ちで、1番の美形だと思う。ボーカルでは、ハモリをやることが多い。女の子の噂が耐えないので、イケイケな人かと思えば、人前で踊りたくないからってオーディションなのに隠れちゃったというシャイ・ボーイ。今でもやっぱり踊るのは好きじゃなさそう。
と、簡単ですが、これくらいメンバーの見分けがつくようになりました。
それで、One Directionがアメリカで成功した理由のまとめです。
- アメリカの若い女の子たちに、男性アイドル・グループやイギリスのアイドルがウケる下地があった
- 若い子たちがインターネットやSNSを使って、アメリカのレーベルが宣伝するよりも先に彼らの存在を知ってファンになっていった
次は、日本デビューにも期待したいところだけど、彼らも今年いっぱいはアメリカを中心に動くだろうから、日本に来るのは来年かな~One Directionだったら絶対日本でも人気が出ると思う。
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