My Best (almost teen) Movies of Decade / 00年代私のお気に入り(殆ど青春)映画

00年代は私にとって青春時代真っ只中だった。そんな時期に出会った青春映画と呼ばれるものにすごく影響を受けた。その中でも特に印象に残っているもの、思い入れが強いもの、いくつになっても見たくなる作品を選んた。
本当はきりがいいから10作品選びたかったが、最後の1つが決められなかった。というのも、Jena Maloneがヒロイン役で出演した『ドニー・ダーコ』(2001)、『海辺の家』(2001)、『イノセント・ボーイズ』(2002)が競合したから。主役のJake GyllenhaalHayden Christensen Emile Hirschらも00年代の重要な俳優だ。特にEmileはこれからにも期待が持てる。

Billy Elliot (2000) / リトル・ダンサー

イギリスものってやっぱり独特で階級とか時代背景とかすごく影響してくる。だから共感って部分だとそんなにできないかもしれないけど、独自の文化が発達しているから、特に若者文化、そういうものを知る意味ではすごくおもしろい。あと、イギリス人の美的感覚は日本人の持つものと似ているなと感じる部分があって、アメリカのそれよりもはるかに理解しやすい。
そういう部分では共感できるかも。だからイギリス人ってすごく綺麗な人が多いと思うんだよね。線が細くて中性的で濃すぎず気品があって陶器の様な。
で、話がこの映画に戻ると、Jamie Bellは美しい。田舎の普通の男の子かもしれないけど、私たちの年代のある一部の界隈では未だに根強い人気があると思っている。それはもうBrad Renfroとかの域。で、そんな意味でこれはBrad Renfroで言うところの『依頼人』な訳で。どんなにその後彼が頑張っていても、実力がついてきても越えることのできない作品。若い俳優のデビュー作にはその年齢も影響される一瞬の奇跡が閉じ込められている。そしてその奇跡に出会えたことに感謝し、また何度もこの体験をできることを喜ぶ。Jamie Bellが大人になっても、Billy ElliotはいつまでもT-Rexで飛び跳ねている少年だから。




Ghost World (2001) / ゴーストワールド

高校を卒業したばかりのイーニドとレベッカが大人社会とどう付き合うかを決めていく物語。共感できる部分がありすぎる。ずっと今のまま(子ども)でいたいイーニドと(大人)社会に適応しようと努力するレベッカ。2人の溝は広がるばかり。それはどうにもできないこと。誰かが決めるのではなく、自分で決めることだから。だからGhost Worldの世界には大人たちと、大人になりそこないが混在する。それがシーモアであったり。でも、シーモアも実は適応したいと心の中で思っていた。あきらめていただけだった。チャンスが来たらここぞとばかりに飛びついた。イーニドにはそれがショックだった。また仲間を失った。そして彼女はバスに乗る。バスに乗るという選択もまた彼女がしたこと。生きるっていうのは処々でそういう選択に迫られるものだ。
あとは何といってもキャストが良い。原作コミックのテイストを残しつつでこれだけできるなんて。Thora Birchにとっても、Scarlett Johanssonにとってもこれがベストアクトだと思う。そしてBrad Renfro。本当に才能だけは同年代の誰よりも優れていた。DVD特典の撮影風景を見たら、彼らがすごく良いチームワークを発揮していて微笑ましかった。




The Princess Diaries (2001) / プリティ・プリンセス

これは原作から読んでいて、キャラクターの魅力が1番の見所だからそれを失わないキャスティングが素晴らしい。Anne Hathawayの鮮烈なデビューは今でもしっかり記憶している。本当に本の中からミアが飛び出してきたかのような女の子。大きな目と口で、ファニーフェイスを物怖じせずにやってみせる。それまでのアイドル路線の女優さんたちとは一線を画していた。挙げるならKirsten Dunstに近いかな?そして親友の“パグ顔”リリーを演じたHeather Matarazzoも似合い役だし、文系王子マイケルのRobert Schwartzmanも完璧。兄はああなのに弟はこうなのね。階段に座ってハーモニカ吹くのが似合うなんて。
どこまでも少女の夢を完璧に叶えてくれるこのピンクで砂糖のように甘くて一面花畑のような感じが最高な作品。




Bully (2001) / ブリー

Larry Clarkの映画は本当にそこにいるような気になる。体温や汗の臭いまで感じられるよう。そして子どもたちの楽園の中から撮っているのがいい。思い出を振り返っている訳でもないし、他人として眺めているのでもない。その中に自分も入って、そこから見える世界を映しだす。だから自分勝手な時もある。でもそれがその世界ではあたりまえだったらそれが正解。Bullyではカリフォルニアの暑い太陽と乾いた空気、街の悪臭や女の子の匂いそんなものが五感をMAXに刺激する。子どもたちがほとんど裸でごろごろしている。目は虚ろだし、言葉は意味がない。それを若手の実力派俳優たちBrad RenfroNick StahlRachel Minerなどは狂気にせまる演技でみせる。Bijou PhillipsMichael PittKelli Garnerなどはストリートのリアルな感じを与える。『キッズ』で見出したLeo Fitzpatrickも特別出演。




Spider-Man (2002) / スパイダーマン

00sはアメコミヒーローが数多く出現したけれど、『スパイダーマン』はちょっと違った。ピーターは高校ではオタクで眼鏡で駄目駄目。憧れのメアリー・ジェーンにも既に恋人がいる。そんな最低レベルのところからスタートして、どんだけスパイダーマンになったら活躍するのかなと思ったら、手作りのユニフォームはイケてないし、メアリー・ジェーンは親友のハリーと付き合い始める。唯一の身内である叔父さんも亡くなってしまうし、とピーターは本当に冴えない。それを演じる夢遊病者みたいに目が見開いたTobey Maguireがまたはまり役だったのがよかった。かっこよすぎてもいけないし、かっこ悪すぎてもいけない。それをすごく絶妙なところでクリアしている。ナイスキャスティング。さらに、赤毛のヒロインを演じたKirsten Dunstも、オタクが夢見る女の子にぴったり。彼女はその当時無敵だったし。そしてイケメンお坊ちゃまのJames Francoがまたいい。親の七光りをうざったく感じているけど、そこまで反抗できない良い子な役を、あの犬ころのような瞳で。声もまだ若いし。もうこの3人さえいれば本当に無敵。




Napoleon Dynamite (2004) / バス男

一時期猛烈にはまっていた。Tシャツ3枚、フィギュア2体、トランプ、キーチェーン、パラパラ本、ポスター、お菓子を集め、コスプレもしたがった。アメリカってこんなに広いんだ!と感心したのを覚えている。見るもの、なされること、言葉までもが今まで知らなかった世界で、
低空飛行なんだけど、どこまでも飛んでいく感じ。独特の色使いがまた不思議世界を拡大させている。はまったらなかなか抜け出せない。嫌、無理に抜け出すことはないのだ。どっぷりと心行くまで浸かっていれば良い。




Mean Creek (2004) / さよなら、僕らの夏

地味なんだけど、すごくリアルでそれがまた悲しい。子どもたちは誰一人悪くない。まわりの環境によって左右されてしまう。田舎の中学生くらいの子どもたち6人が、不運にも事件に巻き込まれていく。それぞれが異なった家庭環境におかれている。主人公のサムは体が小さくいじめられっ子。兄との関係は良好で、年上たちとばかりつるんでいるから意外と精神年齢は高い。兄のロッキーは優しいしっかり者。彼の親友マーティはトレーラー暮らし。喧嘩っ早い兄に鍛えられている。しかし、父を亡くした悲しみを心の奥底に隠し持っていた。もう1人の仲間クライドはゲイのカップルに養子として育てられている。他の2人比べたら線が細くてちょっと頼りない。サムの幼なじみミリーは、ちょっとませた女の子。男の子たちの中に混じっても負けん気が強い。そしていじめっこのジョージは大きな体で威張っている。一人っ子で、ちょっと頭が弱いので甘やかされて欲しいものを何でも与えられている。暇な夏のちょっとしたお遊びのつもりだった。いつもサムをいじめるジョージを怖がらせてやろうとしただけだっだ。それがこんなことになるなんて。子どもは無邪気と言うが、まさにそんな一瞬を見た気がする。強がってみても誰にでも弱みはあるし、1人で何でもできるわけじゃない。爽やかな夏の景色とは対照的にこの物語はとても冷たい。




Mysterious Skin (2004) / Mysterious Skin

何でかうまく説明できないんだけど、この作品に出会った時、これは私の物語だと思った。作品自体は未熟で、他にもっと優れた作品があるんだけど、この映画をつくりたかった作者の思考と私のそれとが似ているのかな?かといって、Gregg Arakiの他の作品は見てないものも多いし、好きだと思ったことはないんだけど。美しいものを美しいままに。真正面からの顔のアップが多いのが特徴。だから写真を見てるような感覚にもなるのかな?それぞれの人生のポートレート。若い俳優たちが今自分にできることを精一杯やっている初々しさも画面からこちらに伝わってくる感じ。Joseph Gordon-Levittが1番美しいのは間違いなくこの映画だし(『Brick』も良いけど)、Brady Corbetがこんなに出来るんだともわかった。いいイメージがある映画ってもう1度見るのにちょっと勇気がいるけど、これはパッケージもかわいいから棚に並んでいるだけでいい気分になれる。




Adventureland (2009) / アドベンチャーランドへようこそ

Jesse Eisenbergが『スーパーバッド』のGreg Mottola監督の新作に出ると聞いたときからずっと期待していた。Jesseはデビュー時からずっとおどおどして早口で猫背の冴えない男の子だったから、ギーク・コメディがヒットしたMottola監督がどう彼を扱ってくれるのか楽しみだった。期待は意外な形で裏切られる。これは全然コメディなんかじゃない。まあ、笑える部分はあるんだけど、1番の見所はJesse演じるジェイムスの恋愛と成長。軽くておちゃらけた感じよりも、もっと胸がキュンとなる甘酸っぱい青春の感じが強い。監督の実人生を基にしているだけあって、細かいところまでこだわってあるのも良い。ジェイムスは真面目でおくてなようで結構調子が良い奴。そんなところもまた憎めないんだけど。また、Kristen Stewartは『トワイライト』よりも絶対魅力的だし、Martin Starrはそこにいるだけでありがたい存在。

0 件のコメント:

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...