The Edge of Seventeen / スウィート17モンスター ~とにかくかわいいヘイリー・スタインフェルド
「私の人生終わった。死ぬ」って、女子高生のネイディーン(Hailee Steinfeld)が冴えない中年のブルーナー先生(Woody Harrelson)のところにやって来るところから映画が始まる。その理由は、兄(Blake Jenner)は何でもできちゃう人で、母はそんな兄の方が好きだし、唯一の味方だった父は突然亡くなっちゃって、たった1人の親友(Haley Lu Richardson)は兄と付き合い始めるし、片思いの子(Alexander Calvert)は自分のこと全然眼中にないし、って感じ。「私が世界で1番不幸!」って思って、殻にこもって傲慢になって甘えていたところから、失敗して過ちに気づき、社会参加を始める話。
とにかくヘイリー・スタインフェルドがかわいい!『Begin Again / はじまりのうた』の反抗期の娘と『Pitch Perfect 2 / ピッチ・パーフェクト2』のフレッシュで元気良い学生が混ざったような、最初から終わりまでずっとかわいいヘイリーが堪能できる作品。まず、顔がかわいい。ヘイリーの丸顔は、前から見ても、横から見ても、上から見てもきれいな丸で、とってもかわいい。茶色い量の多い髪が長くてくるっとしていて、いい感じに決まっているのもいい。あと、痩せすぎてないヘイリーのミニスカートにデニール数の小さいストッキングにスニーカーっていうファッションもかわいい。そして、めちゃくちゃ喋る。早口。だけど、自然体でこういう子いるって思わせるのは、演技力バツグンなヘイリー・スタインフェルドだからこそこなせたんだと思う。
ヘイリー・スタインフェルドというと、いつもなにかと比べちゃうのが同年代の子役出身女優のクロエ・グレース・モレッツとエル・ファニング。注目された時期が同じくらいだったってだけなんだけど、見た目もタイプも違う3人のキャリアを追うのがおもしろい。『トゥルー・グリット』の頃は、まさかヘイリー・スタインフェルドが歌手デビューしてこの3人の中で1番POP路線にいくとは思いもしなかった。この中でそれをやるならクロエ・グレース・モレッツだろうと思っていた。歌うことを楽しそうにやっているヘイリー・スタインフェルドはとっても輝いていて好感もてるし、歌もいい。
興味深かったのが、アメリカの学校が舞台の映画でおなじみのカフェテリアでの昼食場面、ネイディーンは一緒に座る人がいないからカフェテリアにいられない。そこで、ブルーナー先生の教室に質問があるってことで居座ってごはんを食べてた。学校では広く浅くの関係を築くことにしていた『Me and Earl and the Dying Girl / ぼくとアールと彼女のさよなら』のグレッグも、先生の部屋で昼食をとっていたけど、同年代の子との付き合いに事情がある子は大人のところにいくものなのか。教室が生徒のものじゃなくて先生のものなとこなのが日本と違って子どもには不利だなと思った。先生がちゃんと先生しているのもおもしろかった。学校での先生と学校じゃないときの先生の感じもリアルだと思った。ウディ・ハレルソンはカットニスの教育係でもあったから、ネイディーンみたいな子の扱いは得意でしょうという気持ちで見ていた。
兄役のブレイク・ジェンナーは、『Everybody Wants Some!! / エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』の役の高校時代って感じで、しかも女の子の趣味まで一緒で笑った。天然犬ころのヘイリー・ル・リチャードソンがヘイリー・スタインフェルドと女子高生役ってことで、すごいパワー炸裂するんじゃないかって想像していたけれど、不思議ちゃんだけど中身は大人な女の子役だったから、女子高生パワーは見られなかった。ネイディーン1人でもすごいうるさいのに、もうひとり同じくらいのパワーの子がいたら疲れちゃうかもね。そういうの見たい気もするけど。あと、アジア系の男子生徒アーウィン役のHayden Szetoは見た目からして実年齢はもっと上なんだろうなって思っていたら、まさかの30代!アジア系が幼く見えるからってさすがに年上過ぎない?
あと、私の中で『Edge of Seventeen』って言ったら1998年の方なんで、“The”がついてる違いはあるけどややこしい。
Universal Studios Home Entertainment
Original Soundtrack
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