2010年代の青春映画ベスト15

by - 4/28/2020



個人的じゃない視点で2010年代のベスト青春映画を決めたくて、18の記事を集計したところ、7回以上登場したのが8作品。それ以外は数を考慮しつつ選んだ計15作品を紹介する。個人的なベストはまた別にやるつもり。
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Easy A / 小悪魔はなぜモテる?!(2010)
見放題:Netflix

目立たなかった子が悪い評判で学校中に認知されて、そのキャラを被り続けることで自己存在感を得るが……っていう話。エマ・ストーンの特徴ある声でセンスいいセリフが楽しい。ペン・バッジリー演じる、筋肉はあるけど繊細で優しい子っていうのが当時はありえない!って思っていたけど、2010年代を振り返ると始まりだったのかなとも思った。アマンダ・バインズの最後の雄姿も忘れない。


Submarine / サブマリン (2010)

15歳の男の子(クレイグ・ロバーツ)の思春期的こじらせを淡々としたモノローグとオシャレな映像で描いた作品。イギリスのどんよりした天気、分厚いコートと重めの髪型にアレックス・ターナーの声が合う。


21 Jump Street / 21ジャンプストリート (2012)

80年代のドラマを映画リメイクした作品は、新米警察官たち(ジョナ・ヒルとチャニング・テイタム)が高校に潜り込む話なので青春映画に入れていいか微妙ではあるけど、高校を舞台にした作品あるあるが楽しめる。久しぶりに高校へ来てみたら、自分たちの頃とは勢力図が変わっていた!というのが見どころ。ブリー・ラーソンとデイヴ・フランコが高校生役で出演している。


The Perks of Being a Wallflower / ウォールフラワー (2012)
見放題:Netflix, Amazon Prime, U-NEXT, TSUTAYA TV

原作小説の作者が自ら映画監督した、「壁の花」になっていた主人公(ローガン・ラーマン)が2人の最上級生と出会って社会参加を始める物語。原作の重い部分は深堀りしないで、主人公の青春に的を絞った印象。ローガン・ラーマンとエマ・ワトソンの優等生感にエズラ・ミラーがいいスパイスを足している。


The Spectacular Now / いま、輝くときに (2013)

人気者で何不自由していなかった主人公(マイルズ・テラー)は、彼女(ブリー・ラーソン)に振られてしまう。そして今度は目立たない女の子(シェイリーン・ウッドリー)とのピュアな恋を始める。高校最後の年、子どもでいられる時期の終わり。日本では劇場未公開だけど、豪華俳優陣出演の青春映画として必見の作品。


Boyhood / 6歳のボクが、大人になるまで (2014)
見放題:Amazon Prime, U-NEXT

12年(2002~2014)かけて撮影されたドキュメンタリーのようなドラマ作品。ひとりの子ども成長をずっと見ることができる貴重な体験。見た目の変化とともに内面の成長も感じられる。約3時間はさすがに長いので何度も見たいと言えないけど、一度は見ておきたい作品。


The Fault in Our Stars / きっと、星のせいじゃない (2014)

この人気YA小説(邦題『さよならを待つふたりのために』)の映画化は、日本でいうところの漫画の映画化「キラキラ映画」だと思う。ファンタジー設定じゃないので日本版にリメイクされるのも想像しやすい。主題歌Charli XCX「Boom Clap」のイメージMVがあるところもティーン向けっぽくて良い。


DOPE / DOPE/ドープ!! (2015)

治安の悪い地域で暮らす黒人の高校生(シャメイク・ムーア)がドタバタ劇を通して自分探しをする物語。カラっとおしゃれに描いているけど普遍的な悩みを扱っている。性や人種の多様性を当たり前に含んでいるところが2010年代らしい。


The Edge of Seventeen / スウィート17モンスター (2016)
見放題:dTV

ヘイリー・スタインフェルドがとにかくかわいい映画。自意識過剰で心と体の成長に追いつけていない感じがすごく思春期。こういう主人公には生意気な弟がいそうだけど、優しい筋肉タイプの兄なところが2010年代なのかな?


Sing Street / シング・ストリート 未来へのうた (2016)
見放題:Netflix, U-NEXT, TSUTAYA TV, dTV, FODプレミアム

80年代を舞台にバンドを組んで音楽やるからサントラが最高。ファッションやメイクも再現度が高くて見ていて楽しい。集計数は多くなかったけどアメリカ映画以外からも入れたくて選んだ。


Lady Bird / レディ・バード (2017)

特別な人になりたい、自分だけの特別な個性があるんだって背伸びする年頃。そんな今の自分を変えるためには、地元じゃなくて都会へ進学して家を出るのがいいって思っている主人公(シアーシャ・ローナン)。大学進学を機に家や地元を離れることは、子ども時代からの自立の一歩。個人が抱える問題はそれぞれだけど、誰もが通る道を描いていて、共感できる作品。


Eighth Grade / エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ (2018)

アメリカでは中学最後の学年。YouTuberとしてポジティブなメッセージを発信しているけど、学校では人と話すことが苦手な主人公(エルシー・フィッシャー)。現実に向き合う代わりにSNSの中に没入している。インターネット世代になっても変わらない、敏感な年頃の描写がたまらない。


Love, Simon / Love, サイモン 17歳の告白 (2018)

2010年代になって、同性愛をカミングアウトしているキャラクターがポジティブに描かれることは珍しくなくなってきたけど、メジャー会社が初めてゲイの主人公を扱ったことで話題になった作品。おとぎ話のようにロマンチックに描かれているけど教訓も多い。


To All the Boys I’ve Loved Before / 好きだった君へのラブレター (2018)
見放題:Netflix

原作YA小説のとおりアジア系の主人公で映画化されたNetflixオリジナルのヒット作品。人気を呼んだのが偽の恋人役を演じたノア・センティネオ。体育会系の見た目だけど優しいっていう概念の完成形がここに誕生した感じ。


Booksmart (2019)

これだけまだ観ていないけど、数が多かった作品。勉強ばかりしていて青春を謳歌していない!って親友2人が高校最後にはじける物語。「女の子だから」っていう枠にとらわれなくなったのも2010年代らしい。

2016年ごろからNetflixオリジナルの青春映画がつくられ始めたことによって、青春映画の作品数が増えていると感じるようになった2010年代。青春映画がピークだった1999年前後も軽いコメディ作品やホラー作品がたくさんつくられていたんだけど、その頃と比べるとYA原作の映画化が増えているのが特徴。2010年代になって大きく変わったのは、性の固定観念にとらわれなくなっていることや多様な人種キャスト、インターネットが当たり前にある時代の物語ということ。コミュニケーションの方法や表現に変化はあっても、青春時代に向き合う問題はそんなに変わらないと思う。

【その他候補】
It's Kind of a Funny Story / なんだかおかしな物語 (2010)
Kick-Ass / キック・アス (2010)
Scott Pilgrim Vs. The World / スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 (2010)
Chronicle / クロニクル (2012)
Pitch Perfect / ピッチ・パーフェクト (2012)
The DUFF / ダメ・ガールが最高の彼女になる方法 (2015)
Me, Earl and the Dying Girl / ぼくとアールと彼女のさよなら (2015)
Call Me by Your Name / 君の名前で僕を呼んで (2017)
Spider-Man: Homecoming / スパイダーマン ホームカミング (2017)
Sierra Burgess Is A Loser / シエラ・バージェスはルーザー (2018)

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