Secretary / セクレタリー

マギー・ギレンホールの魅力たっぷりの映画。アメリカ版『アメリ』みたいな。ロマンチックな世界に生きる、体は大人、心は子供な女の子、リー。精神病から妹の結婚式のために退院し、ブルーのお姫様ドレスを着ても心は上の空。バレリーナ人形の尖らせたトゥで自分を傷つけるのがやめられない。社会復帰で覚えたタイピングの技術を生かして、なんだか響きがかっこいい”セクレタリー”秘書の仕事を得た。しかしボスのMrグレイはどこかかわっている。

Сэр-Свовола Зто рай / Freedom is Paradise / 自由はパラダイス

素人の男の子を使っているということで、すごくリアル。少年のそれまでの恵まれない人生によって形成された人格が、子供らしさを持てなくて甘えられずに、攻撃的になっている。それでも僕は孤児じゃないと脱走を繰り返す。本能では愛情を求めているのだろう。大人の勝手には嫌になる。母親が息子よりも男に愛情を注いでいるようではだめだろう。血のつながっている親よりも、見知らぬ大人の方が少年に親切だ。少年院の指導官にしろ、寝床を恵んでくれた娼婦、車両に住まわしてくれた耳の聞こえない調教師、家族になりすましてくれた乗客など。とうとう父親のいる刑務所にたどり着いたとき、少年と父親の再会を許してくれたのも優しさが感じられる。ただ、彼の未来に光はない。そんなラスト。ロシア状況がわからないから何ともいえない。
 斜視なので、時々眼鏡をかけるんだけど、黒縁で坊主頭とよく似合う。数字がプリントされたシンプルなTシャツのスタイルもかわいい。

Maurice

ヒュー・グラントが美しい挑戦的な若者を好演している。『オスカー・ワイルド』のジュー・ロウを思い出す。イギリスはゲイに対してのとらえ方がアメリカやその他大勢とは違って見える。表向きには許されていないけれど、ずっとあって、また、イギリス独特の美意識で、デカダンスになる文化というのがいい。アメリカみたいなマッチョじゃなくて、イギリスは、ナイーブでみためはもっと女性的だ。芝生に寝っ転がっている青年のカップルに、違和感を覚える人は受け付けられないけど、純粋に愛のかたちとしてみると、とても切ない物語。ラストはハッピーエンドだけど、やっぱり全体的には哀しさがしめている。決して明るくはない。

Shortbus

NY、様々な人たちが集う街。
街そのものの描写はそうなかったけど、そこに生きる人たちがニューヨーカーのにおいを漂わせ、それをたっぷり吸って酔ってしまった。
自分が普通じゃないと感じて劣等感を持つ。だけど、普通って何?その他大勢が決めた価値観に合わせることはない。そうじゃない人にだっていられる場所はある。
悩んでいたことに、ちょっと勇気をもらえる。
エンディングは、ジョン・キャメロン・ミッチェルらしい。
母性本能たっぷりのドラッグクイーンほど安心できるキャラクターはない。好きにならずにはいられない。
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