An Education / 17歳の肖像

by - 3/29/2010

主役のジェニー役のCarey Mulliganかわいい。笑い方が高くひくような笑い方で幼さと明るさが感じられる。
でも私個人としては先生を大人だからとか社会の歯車だからとかっていうだけで毛嫌いするのが共感できないからちょっとひいて見てしまった。でもそれが彼女が学んだこと。他にも家族や恋愛でもいろいろ学ぶんだけど、それらに比べたら学校での出来事の描き方が陳腐かなと。でもそれ以外の家族や恋愛の方はおもしろい。特に家族の描写は細やかで、うざいけどかわいらしいお父さんと、1歩下がって家庭を支えるお母さんが本当に愛おしい。
恋愛の方は、フランス文化に憧れて見た目から中身まで染まっていくのが女の子として共感できるし、若者とも。フランス語をわざと使うところもかわいかった。ジェニーが頭からっぽで見た目だけっていう大人の女性と知り合って、そこから社会を学ぶ。有名大学行く事だけが全てじゃないって。私はあの時間の中で男の人たちからの影響よりも女の人からの影響のが大きかったと思う。大人の男の人はそれまでの彼女の人生になかったからそれは刺激があったかもしれないけど、それよりも新しいタイプの女性に出合って、彼女の生き方が他の自分の知っている女性の行き方よりも魅力的に見えた。そしてそんな彼女もまだ持っていないものを自分が手に入れたようになって有頂天になった。そして彼女は失敗から学ぶ。「何もしなければ、誰にもなれない」という台詞が印象的で、若いから言えること。そこで「失敗しろ」って言うほど放任にはなれないというか私だったら過保護にしちゃう。かわいい子どもが悲しくなるのは見たくないもの。そして子ども目線で言うと、親孝行とはなんだろうと思った。親は「子どもがやりたいことをやって幸せだったらいいよ」って言っても内心思い描いている理想があって、子どもとしてはその親の理想の子どもになるのが孝行かな、なんて思ったりする。
でも過保護のなかで何も経験しないでは大人になれないから、ちょっと悲しませたり心配かけても外へ出て経験してちゃんと大人になることが最終的には良いのかな。

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