The Perks of Being a Wallflower / ウォールフラワー ~最高のキャストの青春映画

 
原作が好きで、映画化の話、キャスティングを見ていて楽しみにしていた作品。
主人公のチャーリーはLogan Lerman
チャーリーと親しくなる義理の兄弟サムとパトリックをEmma WatsonEzra Miller ってだけでもう最高。
(この3人では、エマが1番お姉さんで、エズラくんが末っ子。意外!)

他には、『ヴァンパイア・ダイアリー』のNina Dobrevがチャーリーのお姉さん。
サムとパトリックのワイルドな友人のひとりで、チャーリーの初めての彼女となるエリザベスを『スコット・ピルグリム』などのMae Whitman。(チャーリーの後に付き合う相手を実恋人のLandon Piggがやってた)
パトリックの隠れ恋人、アメフト部のブラッドをJohnny Simmons
サムの年上の恋人クレイグをReece Thompsonがやってたんだけど、だいぶイメージが変わってわからなかった。
 など、若手俳優がたくさん出演。
Julia Garnerちゃんもチョイ役で出ていた。
やっぱり目立ってた。


ローガンは、前にも書いたけど、すごく良くできる子役。
今はそこから、少しずつ脱しているところ。
この役は年代もあっていて、すごく良いステップになると思った。
原作を読んでイメージしていたチャーリー役は、Keir Gilchristが合うなと思っていた。
『It's Kind of a Funny Story』の内気で消極的な子のイメージ。
でも、ローガンのチャーリーもすごく良かった。
大人しくて真面目な子なんだけど、羽目をはずしてバカなこともできる。
自分の信念をちゃんと持っている成熟した子のリアルさがあった。
そして、とても誠実。
ローガンの良さはやっぱりそこだと思う。
信頼する人への忠実さ。


エマ・ワトソンはエマ・ワトソン。
誰も文句は言えないと思う。
本ではサムはブロンドのロングヘアーだったから、ショートにしたエマのイメージはどうかな?って思ったけど、母性愛を持って同年代の男の子と接する女の子の役ではエマが1番だと思う。
ロンとハリーのおバカな同級生と7年いたんだから、ゲイの兄弟と内気でちょっと問題を抱えた新入生との1年なんてきっとチャライよね。
でも、やっぱり女友だちとの関係はちょっと苦手みたい。


エズラくんもまた、これほど合う人はいないでしょうってくらいハマリ役だったと思う。
カミングアウトの話はあんまり詳しくないんだけど、そんなこと言わなくても演技でもいいってあの子なら思えちゃう。
彼からは演技に対しての熱量がすごく感じられる。
命を尽くしているようなタイプかなって?
やあ、まあ、基本みんなそういうものだと思うけど、ヒース・レジャーのジョーカーみたいに、役に本人の魂が吸い取られちゃうみたいな感じ?
のりうつり系っていうのか?
私、『ロッキー・ホラー・ショー』のフランクン博士が大好きで、ティム・カリーも大好きなんだけど、エズラくんのフランクンならいいかもって思った。
(エマがジャネットってのもいい)
ただちょっと残念だったのが、パトリックの相手ブラッドのジョニー・シモンズとあんまり似合ってなかったところかな。
からみもそこまでなかったけど、ブラッド役がもっといかにもなアメフト部な人でみたかったかも。
ブロンドで筋肉って感じの子と黒髪細身のエズラくん。

映画の方では、最初に笑ったシーンは、チャーリーとパトリック、サムが初めて会話して、一緒にダイナーに行ったシーン。
「どんな音楽聴いてるの?」
「最近だとThe Smithsかな」
「え!?わたしもThe Smiths好き!」

どこかで聞いたことある会話。
これはもう文化系Boy Meets Girlの鉄板台詞になったの?

チャーリーもサムも部屋にThe Smithsのポスターとか雑誌の切り抜きをべたべた貼っててかわいかった。
当時のThe Smithsは本当におしゃれだったしね。

チャーリーがThe Smithsを知るきっかけになったミックス・テープをつくったお姉ちゃんの彼氏は、きっと付き合う人を間違えたんだね。


1番好きなシーンは、チャーリーがまさしくWallflower(壁の花)になってるシーン。
学校のダンスパーティに参加したけど、相手がいるわけじゃなく、ただ立って見ているだけのチャーリー。
ダンスフロアでは、楽しそうに踊るサムとパトリック。
2人は親の再婚で兄弟になった関係だから、血のつながりはないけど、友だち以上の関係でお互いをいたわり合っていて、本当に見ている方がうらやましくなるような魅力がある。
その2人を見ていたチャーリー。
2人もきっとチャーリーがそこにいたことは知っていたと思う。
でも、2人からは何もしない。
チャーリーは意を決して歩き出す。
ダンスフロアを突っ切って、真ん中にいる2人のところまでやってくる。
2人に声をかけると、すっと手を差し伸べて輪の中にいれてくれる。
そして、3人でダンスを踊る。

これは2人の優しさだと思った。
チャーリーは新入生で、2人は最上級生という歳の差もあるかもしれないけど、2人はいろんな面でチャーリーを見守ってくれている。
それも押し付けがましいんじゃなくて、そっと背中を押すような。
壁の花のチャーリーを認めて、受け入れて、すこしだけ成長させている。
すごいなあと思った。

でも、2人だってまだ高校生。完璧な人間じゃない。
そんな2人を誰よりも慕って愛して、見守っているのがチャーリー。
チャーリーの純粋で繊細な心に2人も助けられている。

高校1日目から1年間を1本の映画でざーっと見るには短いなと思うけど、とても純粋でいい青春映画だと思う。


原作がある映画の場合、本を先に読むか、映画を先に観るかってのは大きな問題だと思う。
私はそんなに強いこだわりがあるわけじゃないから、時間に余裕があれば読むし、とにかくもう観たいってなれば観ちゃう。
だから、『ハリー・ポッター』は全部読んでから観たけど、『ハンガー・ゲーム』はまだ読んでない。
今回の場合、映画化の話がある前に本を読んでいたから、これは問題にならなかった。
で、読んでいて良かったかって言ったら、良かったと思う。
読んでいなかったらダメだというほどではない。
作者と監督が同じだから、大きな改変はないし、 すごく丁寧に作られてると思う。
でも、映画にするとどうしても時間が限られているので、原作を読んでいた方が登場人物のことをより知ることができる。


あと、音楽は時代設定にあったものなので、リアルタイムのオタクな人はうれしいかも。
課題図書のことは映画ではそんなに出てこなかった。

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