Project X / プロジェクトX ~男の子たちが夢見る最高のパーティ

by - 1/24/2013


これは、映画です。
フィクションです。
夢物語です。
とにかく、いかに最高のパーティをやるかってことだけに熱意を向けていて、ドラマ要素はおまけ程度。
でも、それでいいじゃん。映画なんだからっていう潔さ。
MVのパーティ・シーンが延々流れているような感じ。
あとは、MTVとかのリアリティ番組を見てるような。
ありとあらゆる方法でバカ騒ぎする若者の様子。
音楽もボリュームいっぱいで、お酒もドラッグも胸もいっぱい。
どんだけ派手に騒げるかの限界に挑戦している。
本当にそれらが現実性の壁を越えていて、アクション映画を見るような壮大さがある。

基本、主人公の誕生日パーティを計画している親友3人組を朝から撮影している友人(謎のゴス男)の目線ということでつくられているから、見ている自分もその場にいるような臨場感がある。
Kid Cudiの「Pursuit of Happiness (Steve Aoki Dance Remix)」とかかかったらイエーってなるじゃん。
何も考えずに気楽に楽しめる。

あと、自分が物語の中に入るってのでは、主な登場人物の仲良し3人組のキャストが地味で、よく知らない俳優さんってのも良いんだと思う。
メンバーに『スーパーバッド』ほどの衝撃はないから。

似たようなパーティの雰囲気がある『Spring Breakers』は、女の子たちが主人公っていうのからして違うけど、ドラマは圧倒的にシリアスになっている。
パーティのシーンは、挿入イメージ程度だし。

ただ、パーティの朝から、次の日の朝までという1日を見せるっていう若者映画はこれまでにもあって、また良い作品が多いから、そういうのと比べちゃうと物足りないなって思っちゃう。
自分はどうしても考えすぎちゃうし、ドラマチックな内容を求めちゃうから。
それがTeenagerが中心の話だと特に。
だから、これは登場人物は学生で、学校も出てくるけど、学園物ではないってことにしてしまった方がいいのかもしれないって思った。
地味な高校生が歴史に残るようなパーティを開いたってとこが核になる要素だけど、見てみたら、別に高校生じゃなくても大学生でもフリーターでも誰が主人公になっても良い話だった。
口出ししたいところはいっぱいあるけど、それはたぶん筋違いだろうから、この映画はとにかくパーティシーンを楽しむものだということで、その面では本当に質が高い。

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