桐島、部活やめるってよ ~神木隆之介くんがかっこよすぎる!

by - 4/25/2013


否定的なことを書いてしまうのは悪いと思うけど、期待してたから、もっとやって欲しかったって思っちゃった。
日本映画を年に1,2作くらいしか観ないから、他の日本映画と比べてどれだけ進歩的とかすごいことしたってのがわからなくて、アメリカ映画の同ジャンルのものと比べてしまうのも良くないと思うけど。

まず、自分がTeen映画、学園物が好きな理由のひとつに、その時代をすごく感じられるってことがある。
『ブレックファスト・クラブ』の様に、どの時代の子が見ても共感できる古典作品ってのがあるけど、流れてくる音楽だったり、着ている服や持ってるもの、また子どもたちの様子には時代を感じることができる。
『桐島、部活やめるってよ』の場合、いつの時代の話なのかよくわからなかった。
日本の中高生は基本、制服を着ているから、ファッションで時代を出すのは難しいかもしれない。
でも、その時代時代で着こなし方が違ってくるし、髪形や、小物なども変わってくると思う。
教師と生徒の映画じゃなくて、子どもたちだけの映画だっただけに、なんかもっとって思ってしまった。

あとは、映画オタクの主人公、前田涼也役の神木隆之介くんがかっこよすぎる!
あの黒縁眼鏡はオシャレ眼鏡でしょう?それとも神木くんがかけてるからオシャレに見えるの?
あの眼鏡がなんてことない細い金属のフレームの眼鏡ってだけで印象が変わると思う。
それとも、今の学生は地味目の子でもオシャレ眼鏡をかけてるの?(安く買えるようになったから?)
うーん、でもああいうオタクキャラなら、素眼鏡のが萌えるでしょう?
その点では、主人公の友人、武文(前野朋哉)はよかった。
まわりのことは気にしないで趣味の世界に没頭してるから、外から見たら笑っちゃうようなぎこちなさがある。
アメリカ映画では、そういうオタク(Geek)男子生徒キャラがもうすっかり確立されている。
マイケル・セラ(『スーパーバッド 童貞ウォーズ』『JUNO/ジュノ』)、ジェシー・アイゼンバーグ(『アドベンチャーランドへようこそ』『ソーシャル・ネットワーク』)、ポール・ダノ(『リトル・ミス・サンシャイン』『ガール・ネクスト・ドア』)などはそういう役で有名な若手俳優(若手って言うにはもう大人?)。
オタクでダサくてキモかったりもするけど、全体的にはかわいいでまとめられていて、女の子のファンも多い。
こういうキャラクターは、ぼそぼそ喋る、早口、猫背、人の目を見られない、挙動不審とか、 見た目の不恰好さに加えて、性格でもぎこちない様子がわかる。
(ジェシーを表している中でAwkwardって言葉が使われてて、これ本当ぴったりだと思った)
新しい『スパイダー・マン』のアンドリュー・ガーフィールド(友人曰く「笑顔が気持ち悪い」そう)も、やっぱりどこかぎこちない。
エマと喋ってる時の浮かれっぷりとか、一緒にいるときのとろけすぎな表情とか。
で、話が戻るけど、神木くんはかっこよすぎる!美少年のがいいかな?
ちょっとぎこちなさ出してるってところはあったけど、もっとやっても良かった。
子役出身だし、 それくらいしてくれそうって期待があったから(イライジャ・ウッドとかと比べたらだめ?)。
神木くんがさらさらヘアーの天使なテミンじゃなくって、クラスにいても興味持たれないくらいの地味さで、でもそういうの好きな地味女子からは密かに見られてるくらいのリアルな見た目だったら!
(『ブレックファスト・クラブ』のアンソニー・マイケル・ホールとか本当にすばらしい存在感だ)
あと、好きな映画がロメロって!渋すぎる。
(でも、小さい頃からゾンビ映画が大好きな映画オタク(男)知ってるからそういう人は実際にいるんだろうけど。でも、今の日本の高校生がこれを見て、そうそうああいうオタクっているよね~ってなるのかなあ。ってそもそも高校生のための設定じゃない?あのラストになるためにはゾンビ映画じゃなきゃだめだし)
ここが1番文化を出しやすい場所だっただけに。
あと、映画部の他の生徒たちもよかった。
主人公の友人だったり、映画部の子たちを集めて別のオタク映画つくっちゃうような、日本のジャド・アパトーはいないのかな?
(そういえば、『Freaks and Geeks』のGeeksたちも放送部?だった。そこでフランコと仲良くなるの)
(でも、キモくてダサくてオタクなだけじゃだめ。かわいいもないと)

女の子たちはみんなよかった。
橋本愛ちゃんかわいいし。
松岡茉優ちゃんの演技が1番目を引いた。

日本アカデミー賞とかで超話題なので、これを機に学園物って?ヒエラルキー?スクールカーストって?興味を持った人が洋画にも手を伸ばすようになるといいなと思った。

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