The Giver / ギヴァー 記憶を注ぐ者 ~『ダイバージェント』、『ハンガー・ゲーム』と比べて

The Giver

人間が平和に暮らすために、厳しい季節や移動を妨げる土地、天敵となる生き物をなくし、整えられた区画に住む。
監視カメラがどこにでもあり、異常があればすぐ感知して知らせる。
住民それぞれに役割を与えられ、それをこなす。
人々は家族も、生き死にも管理される。
そんな世界で、他の人と少し違うものの見方をする子が、この世界でひとりにしか与えられない役割の「記憶を受けつぐ者」に選ばれる。

近未来の管理・統一された社会の中で、変わり者(異端者)が世界のルールに背いた行動に出るってところでは、『ダイバージェント』の男の子主人公版といった感じ。
短く簡潔にまとめられているから、見やすいけど、深くはまるのが難しい。
これは原作を読んでみたくなった。

人間の命を守るために、この世界がとったルール。
合理的で、安全で、誰もが一定の水準で生活できる。
争いがなく、飢えることがなく、寿命を全うすることができる世界。
その代わり、危険なことは初めから知らなくていい。
激しい感情、それを表す独自の言葉は持たなくていい。
それまでの人間が育ててきた歴史・習慣を学ぶことができない。

それはもう半分ロボットみたい。
与えられたものだけを受け取り、自分で作り出すことができない。
でも、その管理された中でいる分には、それを知らないから気にならないんだけど、主人公のジョナス(Brenton Thwaites)はそれを知ってしまった。
小さい子どもの「なんで?」「どうして?」っていう質問期のようにどんどん吸収する。
老人と少年という組み合わせが王道。

新しく知ったことは試してみたいし、誰かに言いたい。
「愛」を知り、その感情を他の人に伝えようとする。
「温かい」「いい気持ち」
別の言葉を使って説明する。
未来の人間の話だけど、知らないことを学んでいく課程があるのがおもしろい。

ジョナスの親友フィオナを演じたOdeya Rushがよかった。
知的な顔立ちが、信頼の厚い女の子という役柄にあっていた。
大きな目が印象的で、新しいことを知るときの、キラキラした瞳がすごくよかった。

The Giver Odeya Rush
目力

ブレントン・スウェイツは、O脚が気になった。
年齢が気になったけど、最初の場面では全然気にならないくらい子どもの顔だった。

ジョナス、フィオナと三角の関係(恋愛ではなく、△というかたちの象徴)の友だち、アッシャーは、『Shameless』の次男イアン役のCameron Monaghanが演じた。
イアンよりも子どもっぽくて単純な役で新鮮だった。
背が大きくて、体格がいいから、お調子者の三枚目の役柄に合う。
あと、白い服着ていることが多いから、白い肌と赤毛が際立っていいね。

Taylor Swiftに関しては、よかったのか微妙。
もっと無名な人の方が合っていたとも思う。

蛇足で、『ダイバージェント』と比べてみる。
『ダイバージェント』を原作を読んでいて、すごくエモくて主人公が男の子だったらもっとはまったのにって思った。
そして、『The Giver』の原作はまだ読んでないけど、この話だったら主人公が女の子でもよかったのかも。
新しいものを知ってキラキラわくわくするところは、男の子があっているけど、その後の使命を果たす部分は映画では結構あっさりしてしまっていたので、それが女の子だったら、もっと深くできたのかなって思った。
カットニスが囚われたピータのために闘ったように。
で、『ダイバージェント』の主人公が男の子だったらよかったなって思うのは、最初は何も知らなくて、地味で孤独な少年が、年上の何か似た雰囲気を感じる男の人に鍛えられながら、憧れを膨らませて…っていう、スポ根ブロマンスみたいな話のがしっくりくるから。
だから、もう本当に『ハンガー・ゲーム』は完璧っていう〆。

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