LenaLove / リーナ・ラブ ~インターネット社会の孤独感


情報社会の中でのいじめと孤独の問題を描いたドイツの映画。主人公のリーナ(Emilia Schüle)は、向かいに住むニコール(Kyra Sophia Kahre )と親友だったけど、今はそうじゃない。今、ニコールと一緒にいるステラ(Sina Tkotsch)は、リーナとニコールが仲良かったことをおもしろく思っていないみたい。

友だちがいない。現実世界で話をできる人がいない。そんな中でリーナは孤独に苦しむ。その様子は『13 Reasons Why / 13の理由』を思い出した。リーナの暮らすコミュニティが、母親が参加している近所のダンスチーム(ニコールの父がコーチを勤める)と学校を中心とした狭い世界というのもあって、親友と離れただけで一気に孤独になってしまう。その孤独を埋めるのがネットの世界。見ず知らずの人に慰められて耐えられる。

13 Reasons Why / 13の理由 ~死を選んだ子とそうじゃない子を分けるものは?


リーナがオンラインでやり取りしている相手のアカウント情報を手に入れたニコールとステラは、そのアカウント乗っ取ってしまう。ステラが「おもしろいから」って言ってたように軽い気持ちで、暇つぶしのようにやっていることが相手をどれだけ痛めつけているか気づかない。『Disconnect / ディス/コネクト』を思い出した。

Disconnect / ディス/コネクト ~インターネット社会の子ども

アメリカの映画やドラマでも描かれている問題を扱いつつ、最後はボーイ・ミーツ・ガール物語で終わって、ティム(Jannik Schümann)のドラッグ問題解決してなくない?っていうのは気にしたらいけないっぽい。そこらへんは『Bang Gang / 青い欲動』を思い出す潔さでヨーロッパ映画らしいと思った。


東京国際映画祭でこの作品は「ユースTIFFティーンズ」部門だったから、Q&Aの最後に現役の学生を当てていて、そこで高校生の男の子が「SNSを扱ったショッキングな映画を観るのは初めてだった」って言っていて、もっといろいろあるから紹介したい!って思った。登壇者のミヒャエル・ハーバウアーさん(シュリンゲル国際映画祭 フェスティバル・ディレクター)が、学校と提携して丸1日映画祭に参加する日にしているという話で、上映後に1時間くらいトークセッションをやるって言っていて、いい学びの機会だなと思ってうらやましかった。私が学生の頃にも映画鑑賞の日ってあったけど、その後にみんなで話し合いを活発にした記憶はないからな。

It / IT/イット “それ”が見えたら、終わり。~2001~2003年生まれの子役たちのわちゃわちゃがかわいい


テレビ映画版との違いを挙げるとしたらより異性を意識する年頃感が描かれていたのかなって思った。13歳の男女が下着姿で一緒に遊ぶっていうのは前回はなかったと思うし、それに恥ずかしがったりするっていう様子も丁寧に描かれていたと思った。だいぶ前になるから記憶が薄れているのもあるけど、ちゃかすときの下ネタも多かったように感じたし、キスシーンも大画面で見てインパクトが強かった。

男の子同士の友人関係も前回よりフラットに感じた。前はビルとエディのバディ感がもっと強く感じたんだけど、今回はビルの1番の親友は弟なんじゃないかってくらい。リッチーに対しての扱いも酷くない?って思うところあったし、だけど「みんなの心がひとつじゃないと」って方法で、だったらもっと絡み詳しく!って思った。

それよりとにかく怖がらせが酷くて、そういう映画だって知っていたけど苦手だから辛かった。それならこの子たちをメイズへ送ってくれても同じだよって思った。4DXにして。それに物語に入り込みたかったら原作が1番だろうということで、ひたすら子どもたちに集中した。それぞれの感想を書いていく。


ビル:Jaeden Lieberher
ジェイデン・リーバハーはずっと子役として主役級の役ばかりやっているだけの実力があるのはわかるけど、何度観ても見た目がいい以外のひっかかりがない子。タイプとしてはエイサ・バターフィールドっぽい感じなのかなと思うけど、エイサにはあのインパクト強な青い瞳があるからな。見た目はすごく好きなんだけど。ほっぺたがまだ少し残っているのがいい。髪もすごくさらさらまっすぐで見とれた。恋愛演技に違和感なかったので、これから10代の間にもっとそういう役やってほしいと思った。


ベン:Jeremy Ray Taylor
ドラマ版のベンは太っていてもがっしりタイプで背も大きくてしっかりした雰囲気があったのに、ジェレミー・レイ・テイラーは幼い見た目だったのが残念だった。そのために、ベバリーとの三角関係に説得力が欠けたように感じた。


ベバリー:Sophia Lillis
ソフィア・リリスは登場からかっこよくて群を抜いて存在感があった。台詞の間の取り方が最高で余裕のあるお姉さん感ばっちりだった。


リッチー:Finn Wolfhard
分厚い眼鏡の道化役にフィン・ウルフハードは違和感だった。おもしろい台詞をたくさん言っていたけどフィンのイメージはそれを聞いて笑っている方だからな。言うとしても、もうちょっと大人っぽい皮肉屋なイメージ。カラッとしているよりは湿っているというか。なので頑張っているなって見方をしてしまった。それでもおもしろい俳優なことに変わりはないから10代のうちにたくさん学園モノに出て欲しい。


マイク:Chosen Jacobs
マイクの合流がすごく後だったっていうのもあって、チョーズン・ジェイコブスの感想が特にないのは残念だ。


エディ:Jack Dylan Grazer
ジャック・ディラン・グレイザーはこの中で1番小さくて、 ランニングショーツを履いていることが多くて、格好が1番かわいかった。元気いっぱいにたくさん喋っているのが見た目に合っていてよかった。


スタンリー:Wyatt Oleff
ワイアット・オレフは背筋がぴんとしていて、話し方が上品だった。消極的な役なので見せ場はあまりなかったけど、他の子と違うっていうのがそれでわかったのでよかった。


ヘンリー:Nicholas Hamilton
ニコラス・ハミルトンの鼻のさきっぽのとがり具合がすごかった。ケヴィン・ベーコンを思い出した。ヘンリーについてはドラマ版より詳しく描かれていたと思った。どっちかというとこの子の物語のほうが興味深い。13歳と15歳の差は大きい。


パトリック:Owen Teague
オーウェン・ティーグは薄くしたアダム・ドライバーみたいな見た目でかわいかった。それか、『エンパイア レコード』のコヨーテ・シヴァーズを思い出した。

20th Century Women / 20センチュリー・ウーマン ~15歳が演じる15歳


どう書いたらいいのかまとまらなくて観てからだいぶ経ってしまった。15歳の男の子が主人公だけど、周りの女の人たちの話がすごくよくて、自分もそちら側の方がよくわかるから、「男の子ってわからない」ってお母さんみたいな感想しか出なかった。

母ドロシア(Annette Bening)は、自分の目の届かないところで息子ジェイミー(Lucas Jade Zumann)が成長していくのを、しかたがないことと理解して、彼と関わる人に手助けを頼む余裕がある人に見える。けど、いざジェイミーが変わっていくと焦りだす。ジェイミーはアビー(Greta Gerwig)から与えられたフェミニズムの本を積極的に学んで、「今僕は問題に取り組んでいる」って言っちゃうくらい自覚的。帰りが遅かったり、話してくれなくなったり、反抗期に見えるジェイミーは、今まで母と2人でやってきて、ようやく自分も成長して力になれるくらいになってきたのかなってところで、母が自分のことを他の人に任せるって手放されてしまったように感じたのだろうか?家出の後、「母には親でいてほしい」って訴える。ドロシアは手放したつもりもないし、本当はそんなことしたくないけど自立にはそれが必要ってことで、やむを得ずそういう選択をとっただろうに、思いがすれちがってしまった親子。ジェイミーが「ブリーチしたい」っていうのを、最初はびっくりしたけど手伝ってあげるドロシア。そのときの2人はちょうどいい関係だった。


ジュリー(Elle Fanning)がジェイミーに「やっぱりセックスしたくない」と言う場面の言葉が印象に残った。幼なじみで「寝たら関係が変わるから」と断ってきたジュリー。ジェイミーは「ただセックスしたいっていうんじゃなくて、君だから」と、他の男とは違うことをアピールして求める。そうしたらジュリーは「それはあなたが思う私でしょ。本当の私は違う」って突っぱねる。この2人の関係だけでも1作品できそうなくらい物語が深い。


アビーの着ていたものはどれもかわいかった。


ルーカス・ジェイド・ズマンが役と同じ歳なのもよかった。体が薄くてまだ子ども。

Speech & Debate / スピーチ&ディベート ~トリオのチーム力


リッチ・カールガード、マイケル・S・マローン『超チーム力 会社が変わる シリコンバレー式組織の科学』(ハーパーコリンズ・ ジャパン 2016年)の第8章「トリオ 不安定な関係」に、4タイプのトリオが紹介されている。

  • 2+1トリオ
    二人組に、重要な役割を持つ(しかし親密なパートナー関係ではない)三人目のメンバーが加わったチーム
  • パラレル・トリオ
    一人のメンバーを共有する二組のペア
  • シリアル・トリオ
    メンバーが入れ替わり立ち替わり順番にさまざまなペアを組んで協力し合う
  • インストゥルメンタル・トリオ
    メンバー全員が目標達成のための助けとなる役割を持っている


この物語の3人はパラレル・トリオに当てはまるのかな。クラブ活動の最小構成人数である3人をクリアするために集まったソロモン(Liam James)、ディワータ(Sarah Steele)、ハウイー(Austin P. McKenzie)だけど、弁論討論大会へ出場するためにディワータがチームを引っ張っていく。その様子は、『Slash』の意欲の強い女の子がシャイな男の子を活躍の場に連れ出すような感じに似ていると思った。
Slash ~二次創作小説が趣味の男の子の成長物語

弁論討論大会で「円陣を組もう」ってなったときに、「これ三角形じゃん」ってつっこんでいたときに、最小の人数で最強のチーム力が出せるのがトリオだと思った。社会は3人からと言われるように、3人集まったことで化学変化が起こる。ディワータが引っ張っているように見えるけど、それぞれが元から持っている個性を発揮させる場を得て開花していく。


ディワータは、演劇への熱が激しいけどからまわって浮いている女の子。ベッドルームから動画をYouTubeに公開していて、そのアカウントが書いてあるカードを持ち歩いて配っている。ひとりで何でもできるし、大人のことを怖いと思っていなくて、思ったことはすぐ行動に移すし、何でも言っちゃう。シングルマザーなのかな?病院で働くお母さんと言い争いになったとき、「もう大人なら、対等に私のこと名前で呼ぶ?」って言われてハっとする場面がよかった。ディワータは素直に甘えることが苦手で強がってたのかなって。彼女のしゃかりきは元々の個性もあるけど、頑張ってそうやっていたところもあるのかもしれない。そういう強がりに、さりげなく気づいてあげられるハウイーのよさ。

ハウイーはポートランドから引っ越してきて、小さな町でオープンなゲイとして生き辛さを感じている。いじめられている描写はないけど、カフェテリアで1人でご飯食べていたときフードかぶっていたし、友だちはまだできていないっぽい。だけど3人の中では、余裕のあるお兄さんという感じで、後ろから支える役をしていた。このメンバーの年齢関係がわからないけど、ハウイーは18歳って言っていたから他の子より上かもしれない。それに都会から来たってことも、広い世界を見ている差かな。

ソロモンは、ディワータと似たような浮いている子。新聞部に入っているけど、ジャーナリズム熱が強すぎて、書く記事は採用してもらえない。再婚した父親との関係がうまくいってないと思って家での居場所も不安定。もうちょっと生きやすいやり方があるだろうに、何でか生き難い道を進んでいるように見える。『The Way Way Back / プールサイド・デイズ』のリアム・ジェームズがいい感じに成長していて、また不器用なティーンエイジャーを演っているのがよかった。オースティン・マッケンジー目当てで観たので、出ていると知らなくてびっくりした。歯が小さいのがかわいい。


『Speech & Debate』は同名の舞台が元になっていて、サラ・スティールは舞台でも同じ役を演っていた。ディワータの歌やパフォーマンスが完成されていたのはそのためかな。さらにイギリスでも上演されて、そのときのキャストがDouglas Booth(ハウイー)とTony Revolori(ソロモン)っていうのが豪華!


弁論討論大会がメインではないけど、あの異様な感じは『Rocket Science』以来に見た感じでおもしろかった。
Rocket Science

Descendants / ディセンダント ~自分らしく生きる


ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーのシリーズ映画。ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーといえばの『ハイスクール・ミュージカル』の監督ケニー・オルテガによる監督作品。『ハイスクール・ミュージカル』はど世代じゃないけど観たことはあるってくらいで、60年代が舞台の『ティーン・ビーチ・ムービー』の曲が1番好きだったけど、ダンスは『ディセンダント』が今までで1番だと思った。主要メンバーみんながひととおり踊れるっていうのは時代なのか?特にカルロス(Cameron Boyce)は小さい頃からダンスやっていたというだけあって身のこなしが軽くて1番好きな踊り。イヴィ(Sofia Carson)もキャラクターのイメージにあったディーバな動きで存在感がすごい。オープニング曲「Rotten to the Core」が文句なしにかっこいいのはもちろん、エンディングの「Set it Off」も目で楽しい曲。



ディズニー・ヴィランズ(悪役)の子どもたちが主人公という物語なので、品行方正なオラドン高校の生徒たちと比べたら、ロスト島で育った4人はファッションも個性的で型にはまらないところがアンチ・プリンセスでわかりやすい。

マレフィセント(Kristin Chenoweth)の娘であるマル(Dove Cameron)は、親に認めてもらいたいという思いが強い。だけど悪役は親になっても悪役のまま。野獣とベルの息子ベン(Mitchell Hope)と親しくなることで、マルはだんだんと違う価値観を得ていく。そして親から期待される理想の子を演じるのではなく、自分らしく生きることを選ぶ。

クリスティン・チェノウェスのパフォーマンスはさすが

「悪役の子どもにチャンスを」ということでオラドン高校に通うことになったという設定は、親や生まれでレッテルを貼るんじゃなくて、誰にでもチャンスがあるというメッセージになっている。子どもに与える影響は遺伝的なもの、環境的なものがあると言われる。悪役の親とロスト島しか知らなかった4人はオラドン高校の生徒たちとかかわる中で、持っていた才能をより良い方で発揮したり、新たな知識を得たりして成長する。ティーンをテーマにした物語としてわかりやすさとかっこよさを兼ね備えているところがよかった。

If the first film argued that your destiny should not be determined by your family, then this one argues that your fate should not be sealed by where you were born and/or your initial economic status.
forbes | Review: 'Descendants 2' Is A Darker, Deeper, Better Sequel

ただ、悪役からディズニー的良い子になることがゴールなのか?という問題がある。それが『Descendants 2 / ディセンダント2』の内容かと思う。オラドン高校での生活に馴染むために自分を偽っていることに気づいたマルは島に戻ることにする。そこではアースラの娘ウマ(China Anne McClain)がマルに敵対心を燃やしていた。ディズニー的プリンセス化したマルと比べると、悪のウマの方がディセンダントの世界ではかっこよく見える。それはオラドン高校が舞台のオープニング曲「Ways to Be Wicked」よりも、ウマが歌う「What's My Name」のがかっこいいのとイコールしている。


人質になるのが王子のベンで、ウマは男の子たちを手下にしていて、ムーランの娘ロニー(Dianne Doan)が剣士として活躍っていうのは、今どきのディズニーっぽくていいなと思った。ただ、ガストンの息子ギル(Dylan Playfair)がとんでもないおバカなのはちょっとかわいそうだと思ったよ。そこも現代化してくれれば。フックの息子ハリー(Thomas Doherty)は、名前からしてハリー・スタイルズすぎない?って思ったけど良いのか?全体的に、女の子キャラクターがかっこよく創造されているのに比べて男の子キャラクターが雑に感じた。ベンはどこまでもただのいい子で(ミッチェル・ホープが本当にそう思っていますっていう純粋な顔しているから説得力あった)、シンデレラとチャーミング王子の息子もおバカキャラだったし、ジェイ(Booboo Stewart)もブーブー・スチュワートのオリエンタルな魅力でもってるようなものだった。カルロスのキャラクターも犬が苦手っていうの雑じゃない?キャメロン・ボイスが子犬みたいで4人の中で弟キャラとしてはまっていたのはよかった。

キャメロン・ボイスの目の大きさ!

視聴者世代はtween?だからか、1ではキスしないし、2は恋愛要素増えた分、BFF要素も増えいて、4人の関係もカルロスが「ガールズトークに入れてよ」っていう家族みたいな関係でかわいかった。


「自分らしく生きる」というメッセージを、「悪役の子どもにチャンスを」という設定でうまく活かして成功したのが『ディセンダント』シリーズだと思った。ただ、倫理観や道徳観をディズニー規準にするということで、設定が厳しくなるんじゃないかってところが課題かな。このシリーズがさらに続くとしたら、次はオラドン生まれの子どもがそこでの暮らしに合わなくてロスト島に行ってウマに出会うっていう展開かなと想像しているんだけど、そうすると誰の子どもがいいかな?って考えるのが楽しい。今考えているのは、アラジンとジャスミンの子どもか、ラプンツェルとフリンかな?

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Atypical / ユニークライフ ~兄妹かわいい


シーズン1は全8話。短く感じた。主人公が自閉症スペクトラム障害ということは考えすぎずに、家族の物語、10代の男の子の成長物語として観る方があっていると感じた。このドラマを観る前に、ドキュメンタリーや本で関連したものを観ていたこともあって、家族の様子や本人の考えることなど、少し予備知識があったからかもしれない。

それぞれ人ごとに感想をまとめていく。

サム(Keir Gilchrist
女の子とのデートに興味をもったことがきっかけで、だんだん社会参加するようになる18歳。こういうキーア・ギルクリスト観たいっていうわかりやすい役柄。繊細で、人付き合いが苦手で、女の子にいい具合に尻に敷かれている優しい男の子。


母・エルサ(Jennifer Jason Leigh
母親業から解放されたい願望が強いけど、子離れはまだ寂しい感じ。ジェニファー・ジェイソン・リーはイメージにぴったり。カースト上位でも内面は真面目でちょっと隙もある。自分がかわいいこと知ってても嫌味にならない清潔感はさすが。

父・ダグ(Michael Rapaport
息子との付き合い方がつかめなくて、運動ができる娘との方が楽。だけど息子と男同士の話をできるようになってから、自信を取り戻してきた。いい感じの空気読めなさが、マイケル・ラパポートの白熊みたいな見た目とあって、ゆるキャラポジション。

妹・ケイシー(Brigette Lundy-Paine
1年生だけど学校の陸上選手の中で1番。家の中でどう頑張っても自分が優先順位1番になれないことを納得しちゃっているのか、陸上命。兄のことをうっとおしいがりながらも自分が守ってあげないとってしていたり、強がっていても甘えたり、ギャップがかわいい。ブリジット・ランディ=ペインの中性的な見た目もこの役柄にあっている。


ザヒード(Nik Dodani
サムのバイト友だち。同じ学校じゃない。人生経験豊富な先輩としてサムに色々アドバイスする。いい意味でサムに気を使ってないところがいい。これくらい押しが強いウザさじゃないとサムとやり合えないのかも?

ペイジ(Jenna Boyd
サムの学校の生徒。ペイジの方からサムに声をかける。お節介が度を越すこともあるけど、サムのことを理解しよう、歩みよろうとした初めての同年代の女の子なのかな。


エヴァン(Graham Rogers
ケイシーが助けた子の兄として知り合う。サムたちの学校を退学になって今は別の学校に行っている。グラハム・ロジャーズの見た目が『アメリカン・ホラー・ストーリー』のエヴァン・ピーターズに似てて(役名もエヴァン)それだけで好印象。エヴァンは自分が理不尽な目にあったことがあるからか、“普通”みたいな型にはまらないところがいい。

兄妹かわいい


【関連して観たもの】
Life, Animated / ぼくと魔法の言葉たち  (2016)
ディズニー作品がきっかけでコミュニケーションできるようになった男の子のドキュメンタリー。学校を卒業して自立の一歩を進む様子が描かれている。ディズニー作品への愛がすごくて、大好きなキャラクターの声優さんにサインをもらう場面とか最高によかった。

Asperger's Are Us / アスペルガーザらす (2016)
自閉症スペクトラム障害のメンバーだけで構成されたお笑いグループのドキュメンタリー。自閉症の子どものためのキャンプで1人はサポーター、他は参加者として知り合ったメンバーたち。年齢、家庭環境などを超えた友情物語。

Louis Theroux: Extreme Love - Autism / 愛と闘病:自閉症 (2012)
アメリカにある自閉症のための学校を中心に取材したドキュメンタリー。小学生から高校生まで幅広い年齢の子どもたちを取り上げていた。家族の様子も詳細に映されていて、ドラマとは違った現実が見える。

La llamada / ホーリー・キャンプ! ~女の子を元気にするミュージカル


今年観た中で1番好きな女の子映画かもしれない。「とりあえずやってみる。後悔とかもやってみないことにはわからない」というポジティブなメッセージを、明るく軽いテンションで、ホイットニー・ヒューストンの曲に乗せて描く。

10代の女の子マリア(Macarena García)とスサナ(Anna Castillo)は、教会のサマーキャンプを抜け出してクラブへ遊びに行き、お酒を飲んで薬もやる。“みんないい子たち”の中の問題児。そんな彼女たちを特別指導するために、革新的なシスター・ベルナルダ(Gracia Olayo)がやってきた。こういう展開だと、先生が体当たりで子どもにぶつかって、何かためになる良いことを言って、不良たちを更生させるのかなって想像したら、ベルナルダは音楽の力を信じていて、歌と踊りで立ち直らせようっていう、革新的が思っていた以上に変な方を向いていた。そこからはもう、かわいい!楽しい!笑!泣……って感じでどんどん進んでいった。音楽がいい切り替えになるし、歌詞でうまく説明していたのがよかった。

ベルナルダの扱う音楽が道徳的でお遊戯みたいなものだったから、若いシスター・ミラグロス(Belén Cuesta)からは、現代っ子の彼女たちにこの曲では無理だと言われてしまう。ミラグロスは、何か事情があって若くしてシスターの道に入ったよう。今を生きる若い2人に刺激され、かつての思いをよみがえらせて、自分の進む道に迷いを抱くようになる。そんな悩みを抱えたミラグロスと、自分のプログラムに自信をもっているベルナルダが歌う「Eres mi religión」って曲がすごく楽しかった。


マリアとスサナの友情と成長の物語もぐっとくるものがあった。これまでずっと一緒にいて、同じもの好きになって、同じように行動してきたけど、ちょっとしたことですれちがいは大きくなって、離ればなれになってしまう。今までと違うように過ごすと、違うものが見えてくる。そうして新たな世界が開かれ、大人への一歩を進む。

ひとりで思いつめて苦しんでいたことでも、相手にすっかり話してしまえば、自分が考えたように相手も同じ気持ちになってわかってくれる。それだけの時間を一緒に過ごしてきた親友の大切さにも離れたからこそ気づくことができた。真面目でしっかりしたマリアと人懐っこくて軽いスサナの印象も、だんだん見ていると、初めてのことに怖がるマリアをどっしりと支えるスサナっていうように色々な部分で2人がうまく機能していることがわかってくる。最初はチャラい不良って思っていたのに、2人ともいい子でかわいいって思うようになった。

クラブの大勢の客のなかで2人の女の子が自分たちだけのダンスをするシーンが好きすぎる。若い無敵感。


2人のユニット曲のタイトル「Lo hacemos y ya vemos」がこの映画の主メッセージだと思った。

この話はほぼ4人の女性キャラクターたちだけで描かれるんだけど、元々は舞台から始まったということを知って、なるほどなと思った。彼女たちの世代の違いをつなぐのは音楽。それがホイットニー・ヒューストンっていうのがわかりやすくていい。サマーキャンプと宗教のブレンドは軽さと楽しさにブラックユーモア足したっていう盛り具合。

ラテンビート映画祭で、2人の監督であるハビエル・カルボ、ハビエル・アンブロッシが主演のマカレナ・ガルシアとプロデューサーたちとともに来場した。2人は若くておしゃれで、製作の話もDIYな感じで、いまどきのクリエーターって感じがすごくした。




My Favorite Albums of All Time 私を構成する9枚のアルバム


ブログ開始から10年ということで、「私を構成する○○」をまとめてみた。アルバムから9枚。

THE BLUE HEARTS(デジタル・リマスター・バージョン)

The Blue Hearts - The Blue Hearts (1987)
14歳のときに初めて聴いてすごく影響された。そのせいで、中学の卒業アルバムのメッセージが今思うと恥ずかしこと書いている。

The OMD Singles

Orchestral Manoeuvres In The Dark - The OMD Singles (1998)
80年代の音楽、とくにニューロマンティックが好きで、その中でもOMDが1番好き。「Electricity」たまらん。

In the Aeroplane Over the Sea

Neutral Milk Hotel - In The Aeroplane Over The Sea (1998)
Elephant 6から行き着いたバンド。自分の好きな音楽の要素がいろいろ入っている。来日ライブを見ることができたのもよかった。

Oh Aaron

Aaron Carter - Oh Aaron (2001)
初めて買ったアイドルのアルバムも、初めて行ったアイドルのコンサートもアーロンだった。世間がBSBや*NSYNCって騒いでいる頃に弟のアーロンにはまっていたっていうのは、その頃から今まで趣味が変わっていない証拠。

Who Will Cut Our Hair When We're Gone?

The Unicorns - Who Will Cut Our Hair When We're Gone? (2003)
これに出会って人生変わったっていうやつ。このバンドを知ったのはMySpaceでバンド探ししていて。知ったときは既に解散していた。再結成のときにアメリカまでライブ見に行けたのはいい思い出。

Sam's Town

The Killers ‎– Sam's Town (2006)
最初に認識したのは「Mr. Brightside」だけど、1番聴いているのはこのアルバム。いつかラスベガスでシルク・ドゥ・ソレイユとコラボすることを夢見ている。

Speedy Delivery

The Speedies - Speedy Delivery (2007)
好きな音楽ジャンルは?って聞かれたら「Power Pop」って言う。何でそうなったっていうのが思い出せないけど、「Time」と「Let Me Take Your Photo」のMVを初めて見たときのことはすごく覚えている。これが最初の体験だったのかな?

First Crusade

Jakobínarína - The First Crusade (2007)
2000年代のUK Indieにすごくはまっていて、いろいろ好きなものがある中でこれが特別なのは、写真とMVをAlasdair McLellanがやっているところ。今聴いても懐メロに感じないのもいい。

Teenage Dream

Katy Perry - Teenage Dream (2010)
このアルバムは曲、ビジュアル、パフォーマンスその他かかわるものすべてが最高で、文句つけるとしたらラッセル・ブランドが好きになれないってことくらいだけど、彼のおかげでいい曲ができたって納得すれば、すべてが最高。

番外編:
自分にとってのお宝レコードはLes Incompétentsの7インチ。ロンドンのPure Grooveで買ったことも思い出深い。とくに「Reunion / Much Too Much」の凝ったデザインが気に入っている。


My Favorite Books of All Time 私を構成する9冊の本


ブログ開始から10年ということで、「私を構成する○○」をまとめてみた。小説・漫画から9作品。

ピーター・パン (新潮文庫)

『ピーター・パン』 J・M・バリー
子ども向けだけど丁寧な口調が印象に残っている。自分にとってはディズニー版のビジュアルも含めてピーターが理想の少年像。敵と対峙するときに怖いよりもわくわくが勝って瞳をキラキラさせる少年。

ウィーツィ・バット―ウィーツィ・バットブックス〈1〉 (創元コンテンポラリ)

ウィーツィ・バット』 フランチェスカ・リア・ブロック
フランチェスカ・リア・ブロックの作品には色々影響を受けまくっているから、本当はひとつに選びきれない。西海岸に強い憧れを持ったのはこの作品から。砂漠に行って、コヨーテの泣き声を聞いてみたい。

レス・ザン・ゼロ (中公文庫)

レス・ザン・ゼロ』 ブレット・イーストン・エリス
若者文化にたくさん浸れるのがいい。映画よりも内容が濃くて、ポップだから好き。

クローサー (Sexual resistance)

クローサー』 デニス・クーパー
友だちからの勧めで読んだ本。出てくるもの全部すごく好きだった。だから他のデニス・クーパーを読んでみたけど、グロ度が上がっていて、やっぱりこれがよかったんだって戻ってきた。

ぼくたちの終わらない夏 (BOOK PLUS)

ぼくたちの終わらない夏』 クリストファー・ライス
夏になるたび読みたくなる本。長いけど時間がある夏休みだから一気に読める。美男美女で想像しているから映画化して欲しくない作品。

プリンセス・ダイアリー 1 (河出文庫)

プリンセス・ダイアリー』 メグ・キャボット
YAだったらメグ・キャボット作品が好きだった。その中でもこのシリーズは映画化もあわせて思い出深い。特にマイケル。

鉄コン筋クリート(1) (ビッグコミックス)

鉄コン筋クリート』 松本大洋
『ピンポン』と迷う。松本大洋の描く子供のフォルムが好き。

リバーズ・エッジ オリジナル復刻版

リバース・エッジ』 岡崎京子
友だちからの勧めで読んだ。日本が舞台だけど海外で映画化されていてもよさそうな子どもたちの物語。

ライチ☆光クラブ (f×COMICS)

ライチ光クラブ』 古屋兎丸
読んだのは結構最近で、古屋兎丸ならこれを読みなよと言われたから。そしたら、その通り、好きなものがいっぱいだった。

本はあまり積極的に読まないから、「私を構成する」というのにあてはまらない選び方だったかもしれない。「私の趣味を本で表現する」としたらこの並びがしっくりきたという感じ。1/3が紹介されて読んだ本だから、これからも積極的に紹介してもらおうと思う。

小説・漫画以外:
インターネット』 村井純
3部作として本棚に入れておきたい。

まだ読み終わっていないけれど……
地球の論点 ―― 現実的な環境主義者のマニフェスト』 スチュアート・ブランド
未来地球からのメール―21世紀のデジタル社会を生き抜く新常識』 エスター・ダイソン
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