Si può fare / We Can Do That / 人生、ここにあり! ~人は一人ひとり違う
イタリアでは、1978年に精神科医フランコ・バザリアの提唱により、精神病院が廃止され、98年には全廃になりました。一般の入院患者たちは、病院から出され、町や家族の元へと帰されたのです。この『人生、ここにあり!』は、そんな中で精神病院から協同組合へと変身を遂げたある施設の夢のような実話を基に作られ、イタリア国内で大ヒットし1年以上に及ぶロングランを記録しました。 (via)
『第6回つながり映画祭』で鑑賞。
その後の、トークセッションも聞き、勉強になった。
患者は一人ひとり違うということ。
当たり前なんだけど、改めてそのことを考えるきっかけになった。
それぞれ、できることとできないことがある。
できないことだけを見て、みんなダメって言うのは間違っている。
できること、好きなこと、得意なことを活かして仕事をすることができる。
単純作業をずっとできる、車が好き、銃が好き、パズルが得意。
労働組合からやってきたネッロは、患者たちに敬意を払い、歩み寄り、相手を知っていく。
「病名ではなく、その人の苦悩と向き合うことが医者の仕事」のようなことを、イタリアの医師が言っていると、トークセッションで聞いた。
その姿勢があるから、一人ひとりがそれぞれに人生を生きることができるのだろう。
犠牲もある。
けど、そこで止まってしまってはいけない。
それを教訓に進もうとしたことで、次の人たちのためになる。
薬漬け、ベッドに縛られる、そんな状態で毎日生きていると実感できるのだろうか。
登場人物のひとり、ジージョは、過保護な母親にずっと子ども扱いされて、その籠の中から出られずにいた。
職業を得て、自信をつけたことによって、彼の人生は輝きだす。
恋をして、母親を拒否して、今までと比べてものすごい速さでいろんなことが起こる。
あの赤いコンバースは、彼の給料で買ったものだったのかな?
赤がとてもまぶしくて、印象に残る場面となった。
Happinet(SB)(D) (2012-06-02)
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