Dude / エンド・オブ・ハイスクール ~多彩な若手俳優が揃う女の子の友情映画

by - 1/25/2019


知っている若手俳優がたくさんでていた青春映画。リリー(Lucy Hale)、クロエ(Kathryn Prescott)、アメリア(Alexandra Shipp)、レベッカ(Awkwafina)の女友だち4人の高校最後の学年を描いた物語。パキっと明るいコメディでもいけそうな配役なんだけど、ちょっとトーンを落として皮肉っぽさを出した青春映画になっていた。

1年前に親友クロエの兄で恋人のトーマス(Austin Butler)を亡くしたリリーは、忙しく生徒会活動に励み、プロムを成功させることを目指す。生徒会長なのにお堅くならず、ハッパを吸って、酔っ払って、セックスするのは、変化に目をそらして無理をしているからなのか。長女気質っぽく、仕切りたがりで全部を自分で背負い込んでしまうタイプのリリーは、大切な人を失った想いをクロエとうまく共有できずにいた。みんなでいつもくだらないこと喋っているけど、それぞれ家のこととか真剣に向き合わなきゃいけないことがあって、だんだん気持ちがすれ違ってしまう。高校を卒業したら別々の進路に分かれることを知っているからこそ、リリーは女友だちだけで楽しくやれればいいって変化を拒んだのかも。


1988年生 オークワフィナ『オーシャンズ8』『クレイジー・リッチ!』
1989年生 ルーシー・ヘイル『プリティ・リトル・ライアーズ』
1991年生 キャスリン・プレスコット『スキンズ』
1991年生 アレクサンドラ・シップ『X-MEN: アポカリプス』『Love, サイモン 17歳の告白』

ルーシー・ヘイルのことは知っていても、ちゃんと観たことがなかったから、潔い脱ぎっぷりにびっくりした。後で調べたら4人の年齢が高校生役をするには以外と上で、その落ち着き具合に納得した。優等生的スタイルを拒んだ映画だからか、女の子たちもキャピキャピというより自然体で生々しい。(リリーとクロエがサッカーをやっている設定は学園ものっぽい)

アレクサンドラ・シップは、今回も表情が大きくてよかった。オークワフィナのハスキーな声は個性的で存在感たっぷり。Alex Wolffはそのままナット・ウルフがやっててもいい役だけど、弟属性とビジュアルがリリーに恋する下級生のノアにぴったりだった。そのナット・ウルフと『ペーパータウン』で共演していたAustin Abramsはリリーの弟役。スラッカーっぽい見た目がよかった。


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