Ceremony / ウェディング・イブ 幸せになるためのいくつかの条件 ~プレッピーな青年映画


お気に入りメディア、GQの2011年ベスト・ドレッサーをチェックしていて、見慣れない人が上位に入っていた。それが、監督のMax Winkler。大学生気分のままって感じで、カジュアルダウンしたジャケットスタイルが評価されていた。その格好からもうかがえるんだけど、この映画『Ceremony』は、監督の育ってきた環境がすごく反映されていると思う。Maxは、『Happy Days』などで知られる俳優Henry Winklerの息子。

(若い)


主人公のモラトリアムな青年サムはMichael Angarano。最初、この役にはJesse Eisenbrgが予定されていたそう。確かに、プレッピーなファッション、文学青年、大人ぶった子ども、調子に乗って喋りまくって後で後悔するような、Jesseがうまく演じられそうな要素はいろいろある。だけど、Michael Angaranoも、『Gentlemen Broncos』の様なゆるい演技もはまってたし、Jesseほど神経質っぽくなく男らしさもあるので、年上の女の人がかわいいなって気を許してしまう説得力があった。
Jesseだったら『Solitary Man』のような感じで、同年代の子との方が似合うんだろう。

で、相棒(バディ)マーシャル役にReece Thompson。Jesse Eisenbrgが主人公の時は、 Michael Angaranoがこの役だったそう。Reeceは本当に、文句が言えなくて溜め込んでしまって突然キレる若者の役が似合う。

プレッピーな青年が年上の女性に夢中になってしまうドラマといえば、『Rushmore』が浮かぶと思う。この作品もウェス・アンダーソン監督が引き合いに出されている評をみかける。

(画作りも似ている


(左:パパWinkler登場)

でも、『Rushmore』では、ライバルというか相棒は中年のおじさんで、同年代に友だちがいない(手下みたいな、できる子がいるけど)。サムには、一応マーシャルがいる。2人の関係は対等に見えないけど、サムにとってマーシャルの存在は、話を聞いてくれる、車を運転してくれるっていうよりも、心理的に安心できる、心が許せる唯一の人。それに気付いていくっていう物語。
年上の女性への恋愛は、青春時代の通過地点。一生懸命恋愛をして、浮かれたり、傷ついたりして成長する。その一喜一憂を共有できるのが友だち。
そしてマーシャルにもやっぱりサムは必要だった。目的を見出せず大人になれないのはマーシャルの方だった。サムには好きな人、夢中になれる物や表現したいこととその方法があった。マーシャルは自分勝手で情熱にまかせて失敗するサムに、どこかで安心していたのかもしれない。サムだってまだ成功していない。自分ができてなくてもまだ大丈夫って。でも、これはネタばれになるけどマーシャルのがサムより年上なのだ。自分より年下の子が一生懸命やっているのをそばで見ているだけで、自分は何もしていない。サムといると安心する反面、プレッシャーにもなっていたと思う。そんな2人の青年の成長物語としてこの映画はなっていると思う。
Uma Thurmanが年上の女とか別に何だっていい。ロングアイランドのお金持ちの結婚パーティは楽しいし、音楽もIndieで、ファッションや小物もオシャレでかわいい。
音楽がIndieといえば、テーマ曲はVampire WeekendのEzra KoenigがPaul Simonのカバーをしている。何てぴったりなんだろう!


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