House of D / 最高のともだち
最近気づいたのだが、Anton Yelchinの喋り方がChristian Slaterそっくりなのだ。見かけやキャラクターは全然違うけど、若い時に映画に出まくっている共通点はある。その発見が面白くて、ちょっと嬉しかった。Antonはどちらかと言えばおとなしくて優等生なイメージがある。最近では活発な男の子の役もやっているけど、かわいらしい顔をしているからちょっと無理が感じられる。今回の役トミーは母親想いの面や、ハンデを持つ近所のパパスと遊んだりする心優しい少年の面はすごく自然でさすがの演技歴の長さを感じさせる。また、絵を描くことに目覚め、こっそりと自分の世界を作り上げていく様はすごく純粋で輝いていた。その一方、教室で先頭に立って悪戯したり、近所の子どもたちと悪ふざけをする様子などはやっぱり違和感を感じる。Antonのちょっと舌足らずな甘えた喋り方は、あのかわいらしい顔とセットになるとどうしても弟分にしか見えない。Erykah Badu演じる囚人とのやりとりは経験値のある女性とピュアな男の子という組み合わせですごくよかった。ただ、話全体となると、今の部分と過去の部分の比重や、過去の話でもパパスとの関係、囚人との関係、母親との関係、初恋のエピソードのバランスが悪く、結果見終わって何が一番したかったのかあやふやに感じた。泣かせるなら泣かせるでもっと絞って強弱つけてわかりやすく見せて欲しい。
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