The Spectacular Now ~マイルズ・テラーはジョン・キューザックなのか?
ここでも、郊外で生活する高校生が大学進学を機に岐路にたたされる。
主人公のサッター(Miles Teller)は、がちがちのマッチョじゃなくて三枚目な感じだけど、学校で人気者で、彼女キャシディ(Brie Larson)持ち。
でも、サッターの浮気(というかどの女の子にもやさしい結果?)が原因で別れを告げられる。それが納得いかないサッター。
そんなサッターが、ある日エイミー(Shailene Woodley)を見つける。
エイミーは、学校で目立たない存在。
パーティには顔を出さず、家族のために新聞配達のバイトをしていて、人気者グループのサッターとは関わりのなかった彼女。
シャイで、ピュアなエイミーの魅力にはまっていくサッター。
エイミーも、初めての恋に夢中で激しい熱量でサッターに向かう。
2人のこれまでの経験値の差のせいか、人生に一生懸命な差のせいか、2人はすれ違う。
サッターは近所の洋品店でバイトしていて、高校卒業後はこのままここに就職して、キャシディと結婚して家庭を持ってっていう将来を考えていた。
でも、彼女を失い、バイトも失う。
人生設計が狂う。
彼は、Chill、あせらず、ゆったりと構えていることが理想なんだと思う。
人生に急展開を望まず、“これ以上”を求めない。
それがちょっと悲しいと思った。
ピュアなお姫様と三枚目の人気者の恋っていうので、『セイ・エニシング』を思い浮かべる。
お姫様は、ずっとそのままでそこにいたのに、誰にも手を出されていなかったから、ピュアな存在として、三枚目の目に映る。
三枚目は子どもっぽい理想の世界に生きていて、ちょっとの困難がすごく苦しいと感じる。
お姫様のいないところで1人で物語をつくって進めて勝手に変えて、お姫様は置いてけぼりなのに、主人公は男の子だから、お姫様は文句が言えない。
私が持つジョン・キューザックのイメージ。
この映画は、もっと現代だから、もっとさっぱり終わる気がする。
マイルズ・テラーは、顔と声がすごく三枚目だけど、背が高いのでバランスにびっくり。
イケメン度を増したジョナ・ヒルってイメージ。
シェイリーン・ウッドリーは、素な演技がいい。普通っぽさがこの役にすごくよかった。
ブリー・ラーソンは、いつもいい脇役やってるね。
私のお気に入りはサッターの親友のリッキー(Masam Holden)。
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