Joe / グランド・ジョー ~この子役に注目!タイ・シェリダン
アンチ・ヒーローのJoeをNicolas Cageが渋く演じていた(それにしても筋肉でかすぎ!)
私にとっては、Tye Sheridanのすごさを改めて感じた映画だった。
この子は本物だと思う。
1番好きな場面は、酔っ払いの父と鉄橋の側でふざけているところ。
ひょうきんにおどける姿が子どもらしくて、自然体なんだけどちゃんと演技している。
その子どもらしさはディズニー印のようなTV向け優等生の子どもじゃなくて、映画の中の子ども。
ディズニーなどの子ども向けTV番組が悪いって言うんじゃなくて、最近こういうできる子どもがたくさんいるけど、映画の中で自然な子があんまりいないなと思ってたから、Tyeの演技はすごい好き。
不良っぽさや、擦れた感じを持った子役は、90年代まではいたと思ってて、ブラッド・レンフロだったり、エドワード・ファーロングだったり。
ブラッド・レンフロとタイ・シェリダン
それが急にいなくなってしまった感じがしてたから、Tyeの存在はうれしいし、楽しみだ。
生活している場所や家族の環境からして、『ウィンターズ・ボーン』を思い出すけど、ジェニファー・ローレンスが演じた役ほど主演って感じじゃなくて、あくまで“Joe”という人が主役の映画の子どもであり(また、“Mud”という人が主役の映画の子どもであったんだけど)、その子どもがただのかわいい子どもではない。
かわいいっていうのは、主人公の子どもだったり、人質になる子どもだったり、守られるような役割。
Tyeが演じたGaryは、主人公と血がつながってるわけじゃなくても、相棒のような結びつきを感じられるような、ひとりの子どもとしてちゃんといる。
それくらいの迫力があるし、同時に子どもらしい初々しさ、純粋さもあって。
彼が他の子と違うところは、テキサスで生まれて育って、そこで自然と一緒に生活してきたから、その経験を演技に活かしているそうだ。
訓練によって後から身につけたものではない、元々持っていたものを役として表現する。
そこが自然な役作りの理由なのか。
共演するまでブラッド・ピットをあまり知らなかったっていう環境で育つって!
マシュー・マコノヒーとは同じテキサス出身だったから楽しくやれるだろうって思ったって!
ニコラス・ケイジとは好きなロックの話をしたって!
そして、どんな人みたいになりたい?って質問にはジェームズ・フランコって答えてた。
「将来はどうなっているかまだわからないけど、いろいろ挑戦したい、役者のいいところって現実ではなれないものになれるところでしょう?」って、子どもらしさもあり、しっかりとした答えで本当いい子。
他の子どもも好きで自分も好きなものは?って質問に「女の子」って答えてるとこもいいよ。
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