The Fault in Our Stars / きっと、星のせいじゃない ~小説の映画化キャストが最高
これは先に原作『さよならを待つふたりのために』を読んでいたので、話の内容はもう知っていたから、何に1番感動したかっていうと、配役になるのかな。
特に、Ansel Elgortは、そのまま本から飛び出してきたようにぴったりだった。
オーガスタスは、かっこつけが上手い男の子。
タバコを口にくわえているのは、皮肉を込めて。だから火はつけない。
相手をじっと見ることを恥ずかしがらずにするし、思ったことを口にできる。
挫折を経験しているからなのか?
16歳の女の子が、「あいつかっこいいけど絶対自分でそれをわかってそうなところがむかつくけどやっぱりかっこいい」って悶えるような男の子。
少女漫画の登場人物のよう。
それが現実になったのがアンセル・エルゴート。
すごく背が高くて、知的な雰囲気で、笑うといたずらっぽさが出る。
今ひっぱりだこの人気なのもわかる。
Shailene Woodleyも主人公のヘイゼルにぴったり。
『ダイバージェント』のトリスよりも全然こっちのがいい。
シェイリーンの声のかわいさがさらに引き立つ。
ちょっとひねくれた、反抗期のようなところも彼女の上手いところだし。
そして、やっぱりここでもシェイリーンは守られてる女の子。
個人の強さを見せる場面もあるけれど、守ってもらってるときのシェイリーンのがかわいいし、魅力が出てると思う。
アイザックの見た目的には、Nat Wolffに満足してなかったけど、役柄としてはよかった。
ナット・ウルフはこの年代の俳優の中の細身なナード系部門では今のところ1位。
色白で黒髪で、細面なところが神経質っぽくて、繊細な役柄に合う。
身長もあるし、子どもっぽすぎない見た目なので、子役として伸び悩むことがなさそう。
でも、本を読んでるときは、一般的イケメンのオーガスタスに対して、病的な美しさを持ったアイザックってのを想像していたから、そういうアイザックも見たかったな。
金髪で色白で、細くて、目が不自由な男の子。
あと、本読んでいるとき思い描いていた登場人物は、ヴァン・ホーテンをフィリップ・シーモア・ホフマンにしてた。
それも叶わなかったけどしょうがない。
体育会系のオーガスタスと文化系のヘイゼルは本の趣味も違うけど、死に対する考え方も違う。
自分が生きていたことをみんなに覚えていて欲しいと思うオーガスタスと、愛する人が覚えていてくれたらいいと思うヘイゼル。
ヘイゼルは、両親に自分が死んだ後、暗く閉ざしてしまわないで欲しいって思っていて、秘かに母親がやりたいことを見つけていたことを喜ぶ。
ヘイゼルはたくさん本を読む子だから、やっぱり本を読むってのはいいことだなって思った。
それでも、こういった話の上手さは原作によるものだから、映画を見なくても、本を読むことで味わえる。
じゃあ、何で映画化されたものを見るのか?
最近、ハリウッドではYA原作の映画化が多いけど、これってきっと日本の漫画を原作に映画化することが多いって現象と似たことだね。
そして、映画化成功の秘訣1番目は配役だってことがわかった。
漫画と違って絵で出てくるわけじゃないけど、読者が思い描いている登場人物になるべく近い見た目とキャラクターの俳優じゃないとファンは満足しないし、それ以上ほめることはないんじゃないかな。
今後も、いろんな原作ありきの映画化があるけど(ジョン・グリーンのも)、この映画みたいに話が現実に近いものほど、ごまかしが効かないから、若い俳優の需要が増える?(それならうれしい!)
それとも、同じ俳優が何度も配役されちゃうの?(この映画と『ダイバージェント』も似ているし)
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