Complex誌が選ぶ最高にうざいヒップスターな映画の登場人物10人
いつぐらいかな?“Hipster”という言葉を見る機会が増えて、そういう人たちが映画やTVドラマの登場人物としても出てきて。
それがどんな人たちのことを言っているかは想像できたけど、ちゃんとした定義としては説明しずらかった。
そして、アメリカ、NY、ブルックリンへ行って、肌で感じたこともあった。
この記事は、皮肉としてのヒップスターが主に取り上げられている。
「アート系に夢中になってて、親からの仕送りに頼ってて、オーガニックへのこだわりが高いようなこと言ってるわりに行動がともなってないんじゃない?ってつっこみたくなるような人」
2012年の記事だからちょっと古いけど、今はもっと普通なヒップスターな登場人物も見られるようになっていると思う。
『ドリンキング・バディーズ』の地ビール工場で働く人とか、『恋愛だけじゃダメかしら?』のフードトラックやってる人とか。
新しいライフスタイルとしての趣味、嗜好を持った人たち。
まあ、それでも少しはつっかかるなって思うところがあるけど。
むかつくところまでいかない、真似したくなるような見本としてのヒップスターまとめも欲しいところ。
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The 10 Most Annoying Hipster Characters In Movies | Complex
10. Lena Dunham as Aura, Tiny Furniture (2010)
もしヒップスターの女王がいるとしたら、レナ・ダナムだろう。それはありがたいことに、彼女のHBOドラマ『Girls』で明らかになっている。しかしダナムの2009年のデビュー作『Tiny Furniture』を見ると、事実上『ゴシップ・ガール』のキャストと同じヤッピーカテゴリーにハンナと仲間たちを入れる。
警告:以下のあらすじは目の疲れを起こすかもしれない。たぶん目をまわすことが多いから。
映画で、ダナムが演じたアウラは、最近オハイオの大学(たぶんダナム自身が通ったオーバリン大学)を卒業し、仕事を見つけることができるまで、母と10代の妹と暮らすために、ニューヨークの自宅に戻ってきた。後は、基本的に卒業後の生活と、どれだけ彼女が“非常に苦労している”かについて不満を言っているアウラの90分だ。これら全ては、かなりのトラウマとなる体験がなかったようだし、彼女の母は金持ちな芸術家で、彼女はトライベッカのすごいロフト(たいていの人が文字通り殺したくなる)に住んでいるという事実にかかわらず起こる。
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9. Joseph Gordon-Levitt as Tom Hansen, 500 Days of Summer (2009) (500)日のサマー
トム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、あなたがブルックリンでたとえば10秒くらい?過ごして見ることができる、典型的なヒップスターではないけれど、だからと言って彼がそうじゃないってことにはならない。彼はちょっと捕らえがたいってだけ。
ほら、トムはヒップスター音楽を聴いて育って、大人になっても、大げさで、ロマンチックな愛への考えを持ったまま。モリッシーが「あなたの側で死ぬことはなんて天国のような死に方だ」と歌詞に書いたときにしたように、激しく愛する人を見つけるまで幸せになることはないという信念に賛同している。とても深い!
サマー(ズーイー・デシャネル)に会い、彼が(もちろん)昔ながらのヘッドフォンで聴いているまさにそのスミスの曲に彼女が気づいたとき、それは、彼の目には一目惚れだった。トムは、サマーがロサンゼルスというフロー・ライダーが音楽だって思っているような無限の脱色した金髪ばかりの街で、彼の小賢しい音楽や映画、本、芸術の趣味を共有するかわいい女の子であるという理由だけで、彼女が運命の人だと信じる。まともで、健全な関係は彼にとっては規格以下のようで、彼は壮大な愛の物語が続くことを期待し、そしてそうでないと裏切られたと感じる。
観客は、その後、約1時間、トムが覚えている良い・悪いサマーとの関係にさらされる。映画の最後に、興味を共有することは土台を築くのに十分でないとやっと気付くまで。そして彼が進歩したと思ったとたん、トムは彼の建築への愛を共有するオータム(ミンカ・ケリー)という名前の女の子に会い、彼の優しくて繊細な瞳の奥にハートが現れたのを見ることができる。ありがたいことに、彼がレコードコレクションを比較しようと訊ねる機会を得る前に、映画は終わる。
8. Rory Cochrane as Lucas, Empire Records (1995) エンパイア・レコード
ルーカスがヒップスターということに疑いの余地はない。彼は、彼のような人たちの多くと同じように、レコード店で働き、彼の音楽の趣味を共有しなければ、もちろん、ありとあらゆるとても典型的で、苛立たしい独自のやり方で、人々をどこまでも批判する。
しかし、ひどいやつというのはもちろんだが、それは彼を格段うっとうしい者にすることではない。何が彼をうざいひどいやつにしてるかというと、彼が働くレコード店を売却して、チェーン店のミュージック・タウンにする大きな取引をダメに終わらせた事実で、それはすべて彼が“あの人”(ここでは彼や同僚にどんな自営業よりもより多くの財政的な利益を提供することができる大企業のこと)のために働きたくないから。すべては彼の主義のため。
最もいい部分は、しかしながら、彼が取引をダメにする方法だ。彼が店が売却の危機にあって、店長のジョー(アンソニー・ラパーリア)がミュージック・タウンに売られるよりは、オーナーから店を買うことに興味を持っていると知ったとき、ルーカスはジョーが貯めているお金(約100万円)を持って、それを倍にするためにギャンブルをすることが素晴らしい案だろうと決心する。予想通り、彼はそれをすべて失う。
大企業の従業員になりたくないからという理由だけで、従業員みんなに利益をもたらす可能性がある大きな取引をつぶそうとするつもりなら、あるかわいそうな男が君がやっていることと同じことのために貯めていたお金ではするな。ということをひどいやつだと呼んでいるのだ。ウォール街を占拠せよの活動者たちだってこいつのことを嫌うだろう。
7. Michael Cera as Nick O'Leary, Nick and Norah's Infinite Playlist (2008) キミに逢えたら!
この映画のほとんどみんなヒップスターだけど、おそらく数人の浮浪者とトリス(アレクシス・ジーナ)という名前のホットなチアリーダータイプの1人を除いて、『キミに逢えたら!』の登場人物はニック(マイケル・セラ)ほどうっとうしくない。
映画は、電話に向かって元カノのトリスの伝言メッセージによりを戻すのを頼むように号泣する彼(ニュージャージー州ホーボーケンに住む10代で、“全員ゲイのバンド”の“ストレートのベース担当”)で始まる。そして、彼女に新たなミックステープをつくったことが明らかになる。それがヒップスターの愛情表現なので。トリスは予想通りにニックのことなんて何とも思わないが、実質、映画の3分の2の間は彼女を恋こがれることを止めない。とてもホットなノラ(カット・デニングス)が明らかに彼を想っている事実にもかかわらず。
確かに、ノラの魅力の一部は、彼ら2人とも同じ無名バンドが好きで、“音楽のソウルメイト”であるという事実に基づいているが、それはマイケル・セラが明らかに高嶺の花の女の子に悲しい子犬の瞳をするのを見ているよりはましだ。
6. Paul Dano as Calvin Weir-Fields, Ruby Sparks (2012) ルビー・スパークス
このリストにある映画の多くとは違って、『ルビー・スパークス』は、それが何かをよく知っている人たちによって作られた。音楽、映画、本での共通の趣味だけで他人を判断して関係を築くのをおすすめしているようでも、ヒップスター文化へのさらなる肥やしになるというより、むしろ映画はそういった要素を持った登場人物とあらすじを平気で批判する。一見、ヒップスター宣伝運動に巻き込まれるかもしれないけど、読み間違いしないで。私たちは、主人公カルヴィン(ポール・ダノ)を応援すべきでない。とにかく、映画の終わりまでは。
カルヴィンは、セラピストの命令でルビー・スパークス(脚本家でもあるゾーイ・カザン)という人物をつくるまでは、深刻な行き詰まりで苦しむ小説家。彼女は彼の完璧な女性。彼女が現実ではないにも関わらず、彼女について書くほどに、彼は恋に落ちる。でも、本当に彼を責めることができる?彼女は、彼が欲しいと思っているすべてのものだし、彼の理想で、おまけに彼女は小さい女の子よりも明るい行動をする。それで、何かの魔法のおかげで、ある朝目覚めると、彼女が実在の人物だとわかり、彼は彼女とつきあっている。また、カルヴィンは書くことによって彼女を動かす力を持つ。彼は文字通り、自分が生み出した女性と関係にある。
このリストの登場人物の多くのように、共通の関心事によって関係がつくられ、維持できると考えているような場合、これは完璧だ。その場合から遠いにも関わらず、カルヴィンがわかったことだが。カルヴィンが最終的に彼女を自由にするための努力で、彼の創造物ではないと書き込むまで、彼女を好きに動かすことができたとしても、関係は悪くなる。
5. Ethan Hawke as Troy Dyer, Reality Bites (1994) リアリティ・バイツ
みんながヒップスターとは何かを知るずっと前に『リアリティ・バイツ』に登場したにも関わらず、トロイ・ダイアー(イーサン・ホーク)がまったくのヒップスターだということは間違いない。手がかりを見てみよう。彼はカフェのバンド(Violent Femmesの曲「Hey, That's My Bike!」をカバーする)のギター。彼は陰気で深刻にクォーターパウンダー・チーズについて話す。口に出す程のまともな仕事がなく、最低賃金の仕事を転々としているようだ。それでもなんとかホームレスではない。それはすべて芸術のためなのさ。
彼は、テレビ局で働くビジネスマンというだけで、親友のリレイナ(ウィノナ・ライダー)の新しい恋人に対して特に最低な野郎でもある。単に君みたいにチーズバーガーについて深くないからといって人を判断するAクラスの最低な態度はさておき、トロイは、彼女が付き合っている男に対して酷いやつになってることをリレイナがどう思うだろうというのは気にしないようだ。もちろん、彼の態度はリレイナに感じている深い、ロマンティックな感情だけで覆われているが、不安感はそれの言い訳にならない。
4. Zooey Deschanel as Allison, Yes Man (2008) イエスマン “YES”は人生のパスワード
公正を期すために、表題の「うざいヒップスター」はズーイー・デシャネルの役のほとんどに与えることができる。彼女は典型的に、オルタナティブ音楽、芸術映画、かわいらしい古着、思慮(iPodを差し込んだとき、誤って“同期”がクリックされて、コンピュータがiTunesの全プレイリストを削除した時が過ぎた彼女の人生で、苦難を経験したことがないにもかかわらず)が大好きな風変わりなインディの女の子を演じる。そして、おや!彼女にもっと力が。ちくしょう!彼女は今、まるごとそれについてのTV番組に主演している(『ニュー・ガール』)。でもそれが、我々が容赦なく判断しないことを意味するかって?もちろんそんなことはない。
それで、アリソンに対応する。2008年のジム・キャリー主演映画『イエスマン』には多くの異常があったが、デシャネルのアリソンは可能な限り最悪の方法で際立っていたように思う。ひとつには、一瞬でも流行のようなものを追っていると思われることを防ぐため、「メインストリームじゃない」とすぐに指摘した、代理ミュンヒハウゼンという変なインディ/テクノ/エレクトロバンドのメイン・ボーカルを務める。彼女はまた、人生において総てYOLO(今を生きる)の手法を持っているので、彼女は今やりたいことだけをやる。さらに、まともな雇い主は気まぐれでネブラスカへ突発的な旅行へ出かける人を検討しないだろうとしても、まだなんとかして自分を支えて、すべて支払いができる。
もちろん、ズーイー・デシャネルの一般的な様式、超ポジティブ、ほとんど夢うつつな態度でこのすべてを行うのは、カール(ジム・キャリー)のような観客を魅了すると推測する。残念ながら、それだけで私たちは彼女を憎むことができる。
3. Wes Bentley as Ricky Fitts, American Beauty (1999) アメリカン・ビューティー
おそらく、このリストの中で最も気味の悪い登場人物はリッキー(ウェス・ベントリー)だが、彼の異常な性癖に気をそらされないで。俺たちの仲間は完全にヒップスターだ。『アメリカン・ビューティ』に彼の手にビデオカメラが添えられてない瞬間はほとんどない。リッキーは芸術のために彼のまわりのすべてを撮影し、風に舞うビニール袋でさえたっぷりと15分も。それにthe cherry on top? 彼は撮影した映像を「僕が撮った中で最も美しいもの」と呼ぶ。その通り、この男はまともな人がするように袋を再利用する代わりに、ビニール袋を15分も撮影した。
それが彼のヒップスターの血統を納得させるのに十分でない場合、アンジェラ(ミーナ・スヴァーリ)がかわいいチアリーダーだからって、ほとんど知らないにも関わらず、浅はかだと思っていて、彼女を嫌っている。もう一度、間違った理由のためのうぬぼれ。彼女がベル・アンド・セバスチャンを聴いてるとわかったら、すぐに意見を変えると断言できる。
2. Ellen Page as Juno MacGuff, Juno (2007) JUNO/ジュノ
これは不人気な意見かもしれない。2007年に公開された『ジュノ』が得た批評家の絶賛の多くを見ている場合は特に。確かに、会話はしゃれてて、すばらしい配役、あらすじは観客の知性を軽視しなかった。ぎこちなく、空っぽな物語で、あまりに多くの爆発の大作映画にあふれた映画館で、『ジュノ』は新鮮な変化だった。しかし、登場人物研究のために、それらを超えて、映画の主人公ジュノ・マックグラフ(エレン・ペイジ)に注目してみよう。
彼女はミネソタの郊外に住む16歳の女の子。平均的なヒップスターみたいに、オルタナティブ音楽を聴き、単に皮肉において物事を好む。たとえば、ハンバーガー型の電話を持っている。親しい友人のポーリー・ブリーカー(マイケル・セラ)とセックスした後、彼女は妊娠していたことを発見する。彼女の年齢から、ジュノは一見、絵に描いたようなヴァネッサとマーク・ローリング夫婦(ジェニファー・ガーナーとジェイソン・ベイトマン)に赤ちゃんを手放すことにするが、彼女は夫に感情を持ってしまう。見た限り、彼が20代の輝かしい日々を恋しがっていて、音楽と映画の趣味を共有する以上の理由もなく。
妻は腹を立てているにもかかわらず、マ後にークが幸せでないので別れると告げたとき、否定はなかった。古いベルベット・アンダーグラウンドのアルバムでくっついている間、ジュノは彼に何かを感じていた。ジュノの若さを理由に少し愚かだったということでいっぱいにするのは簡単だが、彼女の選択は観客を苛立たせることがかなり多い。同じ音楽の趣味を共有することによってロマンティックな感情を発展させることは、映画の中でヒップスター・タイプのほとんどに共通分母と思われる。
また、あのハンバーガー型の電話は単に気に障る。
1. John Cusack as Rob Gordon, High Fidelity (2000) ハイ・フィデリティ
我々を誤解しないで。『ハイ・フィデリティ』はすばらしい本だし、いい映画でもあると思っている。しかし、それはロブ・ゴードン(ジョン・キューザック)やロブ・フレミング(ニック・ホーンビィの1995年の小説)がうぬぼれた、うざい、くそったれでないという意味ではない。
その資質がそれ自身を物語る。ロブの本業はレコード店で働くことで、彼は「何が先に来た?音楽か、惨めさか?」や、「本、レコード、映画、これらのことが重要。俺を浅はかと呼べ。それはクソ真実だ!」のようなことを言うのを好む。また、彼はミックステープをつくる!あなたがすれば、彼はおそらく最初のヒップスターと呼べるかもしれない。
しかしこれを得る。ロブの間違いなくヴィーガン・ケーキの上のアイシングは、彼が勝手に恥ずかしげもなく、音楽や映画、本の趣味で人々を批判するにもかかわらず、なぜ彼の女性関係はいつもうまくいかないのか、自分自身の人生を把握できなくなっているようだ。これは、次々に、彼をもっと病んだ手に負えないガキにしている。繰り返し。
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