Bastard Out of Carolina / 冷たい一瞬を抱いて

アメリカン・クライム』に続いてまたこんなにも辛い話があったのかと驚いた。当時のJena Maloneはエレンよりも若いはず。素晴らしい演技。
古き良きアメリカ、家族の絆が今よりも強くて兄弟が助け合っている時代。末っ子でかわいがられているアニーの娘ボーンは私生児となってしまったため、家族はなんとかそれを取り消すために役所へ何度も通う。ほどなくしてアニーは新しい男と出会い、また娘をもうける。幸せな家族を築いたと思ったとたん、その男を失ってしまう。それからは慎重になり、良き母親であろうとする。もう信じないという気持ちと、もしかしたら今度こそという気持ちで揺れ動く。そして出会ったグレンと再婚する。彼はアニーにはべた惚れだが、少々気の荒い男だった。一家は、新居に越し、家族とも離れて生活を始めた。しかし、それはなかなかうまくいかない。家賃が払えず家を転々とする生活。アニーの家族からも見えないプレッシャーをが、かかっていたかもしれない。グレンは次第にイライラ解消の矛先をボーンに向け始める。彼女は自意識も目覚め、何が起きているかもわかっている。だから母親のためにも耐える。アニーも娘を守ろうとするが、結局はグレンのもとに戻ってしまう。病気の叔母の面倒を見るために遠くの家に預けられてボーンはつかの間の幸せを得る。そこで田舎を出ていた親戚のお姉さん(Christina Ricci)に人生を生き抜くアドヴァイスをもらう。叔母がなくなり、再びグレンに暴行を受けるボーン。今度は親戚中にそのことがわかり、また別の叔母の家に預けられる。その頃には彼女は母親を憎むようになる。唯一の親から愛を受けられず絶望したボーンだったが、彼女にはまだ頼れる親族がいただけよかったと思う。守って、そばにいてくれる人がいるといないとでは大きく違う。最後にアニーは取り直した出生証明書をボーンに渡して去っていく。アニーがボーンのために唯一してやれたこと。これでボーンは大きくなっても一人ではなくなった。憎い人かもしれないけど自分のルーツの証明となる人だから。

0 件のコメント:

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...