Spider-Man: Homecoming / スパイダーマン:ホームカミング ~わたしが好きになれない理由


嫌なことはあんまり書きたくないけど、観たことは記録しておきたいのでまとめておく。

好きになれない理由1:マーベル・シリーズ



今までの2シリーズとの大きな違いのひとつは、この作品がマーベル・コミックの実写化作品の仲間だというところ。だから、スパイダーマンが他の作品にも出たり、今回も別のヒーローが出たりしている。私はスパイダーマンは今まで全部観ているけど、ピーター・パーカーが学生だっていうので興味もっているので、『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズも観たのは『アイアンマン』(2008)、『マイティ・ソー』(2011)、『アベンジャーズ』(2012)くらい。

私が知っているスパイダーマンは、何のために戦うのかっていうのが、おじさんの死によるところが大きかったと思ってる。今回は、もうすでにスパイダーマンとして活動しているところから始まっていて、トニー・スターク(アイアンマン)にアベンジャーズの仲間に誘われて戦えるってところにピーターは強く惹かれているように感じた。世界規模、地球規模の戦いが見たいわけじゃないので、そういう世界観で話が展開されると興味がどんどん遠のいていくっていう個人的な好みの話。

スーツハイテクでかっこいいし、ガジェットも楽しい。あと4D楽しい。

好きになれない理由2:学園映画



スパイダーマンを好きな理由が、ピーター・パーカーが学生ってとこなので、今回の高校生が主人公!ってのにすごく期待した。一応、トビー・マグワイアやアンドリュー・ガーフィールドも最初は高校生なんだけど、見た目的にも高校生って厳しかった。Tom Hollandは、イギリス人ってので最初反対していたけど、見たら持ち前の運動神経発揮していてぴったりだったし、小柄で声がかわいいのも幼さをUPさせてて高校生に見えてよかった。

けど!私が思っていた以上に学園部分は少なかった。期待しすぎただけなのかもだけど。タイトルに「ホームカミング」ってついているのに、そのダンスパーティはクライマックスでもなく通り過ぎちゃうし、他の高校のあるあるイベント(実験、ランチ、親の居ぬ間のパーティなど)も、あーこれあるあるって笑ってる間にほとんど通り過ぎちゃう。たぶんリスペクトやオマージュは気持ちのこもっているものなんだと思うけど、あまりに早い展開で流れていくので、「これやっときゃいいんでしょ」って入れた感に見えちゃった。ダンスパーティの曲も外してないけど妥当すぎてがっかり。

あと、今回きっと人種のかたよりがないようにっていうのすごく気にしてつくられていたんだと思うけど、そのせいか、学園もののステレオタイプがだいぶ角のとれたものになっていたと感じた。人種に限らずそういうステレオタイプって現実にはないほうがもちろんいいんだけど、あまりにもクリーンすぎて違和感のが大きくなってしまった。

リズ(Laura Harrier)は学園のマドンナという役で、ステレオタイプなら、チアリーダーで頭軽くて、かわいいだけがとりえのビッチな子。この話では、ホームカミング・パーティの実行委員はしているけど、学力コンテストのクラブに入っていて、下級生(ピーター)にも声をかけるなど優しい。美人で性格もいいって!


フラッシュ(Tony Revolori)はピーターにとっての目の上のたんこぶという役で、ステレオタイプなら、フットボール部のエースで頭軽くて、肉体だけがとりえのいじめっ子。この話では、いじめっ子部分は変わらないけど、同じく学力コンテストのクラブに入っていて、学力ではピーターに負けている。いじめているのに負けているから全然苦じゃない!これは『フィフス・ウェイブ』に続く、トニー・レヴォロリの無駄遣い。体育館で向こうから歩いてくるところは、動きだけでそのキャラクターがどんな人かってわかったくらいかっこよくて、本当に彼の演技好き。パーティのDJでギャグセンス発揮していたのよかったけど、いじめっ子の役としては物足りなかった。

ミシェル(Zendaya)は一匹狼のクールな子なのか、浮いた変わり者なのか、どんな子っていうのがよくつかめない子だった。強い個性を感じるってよりはぼんやりしたまま終わってしまった。いままでにない現代的なキャラクターなのかも?ゼンデイヤのすっぴんメイクのインパクトはすごかったけど、やっぱスタイルよすぎて。

ネッド(Jacob Batalon)はかわいかったね。相棒っていっても、ディズニープリンセスの相棒みたいな、アニメの動物キャラクターっぽくて。ピーターの唯一の友だちエピソードもっと欲しかったな。私が知っているピーターには友だちいなかったし(ハリーはライバル)。

まとめ:エモくないピーター・パーカー



私が知っているスパイダーマンというかピーター・パーカーってエモい。トビーのは時代がそうなのかもしれない。アンドリュー・ガーフィールドは彼がエモい。地味な高校生が特殊な力を手に入れて調子に乗っちゃうっていうピーターは、自意識とか承認欲求とか、思春期っぽい悩みがヒーローとなることの悩みにかぶってエモいのかと思う。

トム・ホランドのピーターが何かと高いところで一人でたたずんでいたけど、それを見て『クロニクル』のデハーンを思い出した。彼もエモさある。別にエモくあれって限定しているわけではないけど、私が観たいのは思春期的葛藤だし。とてつもなくカラッと明るいならそれはそれでいいんだけど、トム・ホランドのピーターは悩んでいるそぶりはあるのにいい子すぎる。それも今っぽいといえばそうなのかも?

最初に見たのがこれだったら、気になることなく楽しめていたのかもしれない。自分の中でピーターってこうっていう思い入れが強すぎて、そうじゃないのが悲しかっただけ。あと、やっぱりステレオタイプな学園ものってステレオタイプって枠の中で新しいこと、おもしろいことするのは難しいかもだけど、そういうの観たいって期待しちゃう。こういうメジャー作品で高校が舞台ってだけでも貴重なのでそれもあったかも。

あと、Donald Gloverがよかった。Martin Starrは不意打ちすぎて、ただかっこいいとしか。

関連:こういうピーター・パーカーが観たかったていうのを書いている。キャスティングよりキャラクター部分で期待が大きかったのかも。
Recast: Spider-Man 映画『スパイダーマン』を勝手にキャスティング

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