Attitude's Top 25 Gay Films / Attitude誌が選ぶゲイ映画Top 25
イギリスのゲイ雑誌Attitudeが選ぶ、ゲイ映画Top 25を意訳してみました。
半分以上は観てるみたい。イギリスのものが多めかな?アメリカ側はどんな風になるのかも気になるところ。
観たことあるもの:紫
観たことないもの:青
Attitude's Top 25 Gay Films (1-5)
1. Beautiful Thing
「おそらくこの10代の同級生の恋愛物語は、イギリスのカミングアウト映画の決定版だろう。ハリウッドの虚飾から離れているにもかかわらず、これは最高に気分が高まりポジティブなおとぎ話のようだ」
2. Brokeback Mountain / ブロークバック・マウンテン
「ジェイク・ギレンホール!ヒース・レジャー!アン・ハサウェイのファラ・フォーセット・カット!協会の批判はたったひとつ。でも2人を永遠に引き裂くのは彼らの男性的なところからだと気づいたとき、この映画の本当の感動が押し寄せる」
3. The Adventures of Priscilla, Queen of the Desert / プリシラ
「3人のドラッグ・クイーンがオーストラリアを旅する一風変わったロードムービー。世間の評判よりも、もっと賢明で複雑。曲やスパンコールの飾りではすべてをチャラにできないけど、完璧に着飾った衣装でキングス・キャニオンを登るシーンは最高!」
4. Milk / ミルク
「ガス・ヴァン・サントによる同性愛者の権利のヒーローで政治家、ハーヴィー・ミルクの自伝的映画は70年代のカストロ地区を鮮やかに描き出す。ショーン・ペンのオスカーを受賞した演技は彼の暖かさとキラキラした瞳の陽気さまで再現している。サンフランシスコはみんな彼のおかげとエンディング・シーンのミルクの通夜のキャンドルサービスのために集結した。これはそんなパワーも含んだ作品」
5. A Single Man / シングルマン
「議論上“ゲイ映画ではない”とされ、デザイナーから監督となったトム・フォードによって発表された、ゲイの大学教授ジョージ(コリン・ファース)が恋人の死と折り合いをつけていくこの映画は、フォードの意見に反して、ジョージが恋人の家族から葬儀への参列を拒否されたシーンなど、ゲイの社会的疎外を胸が張り裂けるほど明瞭に表現している」
Attitude's Top 25 Gay Films (6-10)
6. Torch Song Trilogy / トーチソング・トリロジー
「非常にするどい対話と涙とかんしゃく、ハーヴェイ・ファイアスティンのブロードウェイ舞台の映画版は、ファイアスティン自身による愛らしく精力的なドラッグ・クイーンから、マシュー・ブロデリックの不運なモデル、アン・バンクロフト(大好き!)の強引なユダヤ人母親まで、印象的で愛すべき登場人物によって忘れがたいものになっている」
7. Latter Days
「お酒大好きなパーティ・ボーイと隠れゲイのモルモン教徒との恋愛物語は、教会の同性愛に対する批判を『10日間で男を上手にフル方法』の領域まで超えていく。ジョセフ・ゴードン=レヴットが親友役として助演(残念)している」
8. The Birdcage / バードケージ
「ロビン・ウィリアムズなどハリウッドの有名俳優がゲイとなっておもしろおかしく、まるで『ミート・ザ・ペアレンツ』のように『Mr.レディ Mr.マダム』をリメイクした溢れるばかりの魅力が満載のコメディ」
9. Shelter
「家族の唯一の稼ぎ手として、夢を犠牲にしているザックがショーンと出会い、ひと夏を過ごすことによって、夢を追い、愛に目覚める、キラキラした階級格差を越えた愛の物語。良い雰囲気で、出演者が皆信じられないくらい美しい」
10. Get Real / 同級生
「巧みな脚本とベン・シルヴァーストンの優れた演技は、この映画をただのカミングアウト物語以上に押し上げている。スティーブンが全校集会でカミングアウトするエンディングは、もし誇張されてるとしても心から認める」
Attitude's Top 25 Gay Films (11-15)
11. Maurice / モーリス
「E.M. フォースターの古典小説をこのジェームズ・アイヴォリー版は魂の探求を削って、同性愛を拡張した。また、大きなスカートと裸のルパート・グレイブスも登場。これは最高」
12. My Beautiful Laundrette / マイ・ビューティフル・ランドレット
「財政の繁栄は愛をも導く。ロンドンの若き企業家と彼の初恋の相手、右翼派のパンク青年が一緒に“パウダーズ”というスバラシイ名前のクリーニング店を始め、柔軟剤との間で恋に落ちていくスティーヴン・フリアーズの古典作品」
13. The Broken Hearts Club / ブロークン・ハーツ・クラブ
「ちょっと笑える部分や『Scrubs』のJDがブリーチした金髪のゲイ役で出てたりしてるけど、これは意外性のない常套句でつくられた『Queer as Folk』の残念版」
14. Were The World Mine
「ティモシーは現代のパック、恋の花を咲かせようと仕掛けた媚薬が強すぎたみたい、あら!街中がゲイに!『真夏の世の夢』を忘れられない歌と遊び心でリメイク」
15. Mysterious Skin
「子どもの頃のぼんやりとした記憶から逃れられない青年と、孤独なNYのストリートと、奇妙なUFO体験が入り混じるこのグレッグ・アラキの強烈な映画で、ジョセフ・ゴードン=レヴットは絶対に見逃せないキャリアに残る演技を披露した」
Attitude's Top 25 Gay Films (16-20)
16. My Own Private Idaho / マイ・プライベート・アイダホ
「90年代初期のゲイ映画運動の基礎となった、ガス・ヴァン・サントがシェイクスピアの『ヘンリー四世』と『ヘンリー五世』をゆるく基にして、ストリートで暮らすハスラーという個性的な青年たち(リヴァー・フェニックス、キアヌ・リーヴス)によって語られる自我とセクシュアリティの流動的な感覚を描いた映画」
17. La Cage Aux Folles / Mr.レディ Mr.マダム
「アメリカ版の『バードケージ』よりもスイートでウィットに富んでいる、これがオリジナルの“類は友を呼ぶ”を描いた作品!」
18. Velvet Goldmine / ベルベット・ゴールドマイン
「この映画は言っちゃえば良くない映画だけど(トッド・ヘインズ監督の別の作品『エデンより彼方に』はゲイ映画の代表作だし)、70年代のグラム・ロッカー、ブライアン・スレイドとしてつるし上げられたジョナサン・リース・マイヤーズは格別」
19. Shortbus / ショートバス
「このジョン・キャメロン・ミッチェル監督による、NYの都会で人と繋がっていたいともがく登場人物たちのアンサンブル映画によって発見されていない性癖やフェティッシュは残ってない」
20. To Wong Foo Thanks For Everything, Julie Newmar / 3人のエンジェル
「世界で最もおかしな題名の映画のこの作品は、『プリシラ』をアメリカ向けにしたキュートなロードムービーだけど、どうもオリジナルにあった魂を失っている感じ」
Attitude's Top 25 Gay Films (21-25)
21. Hedwig and the Angry Inch / ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
「『私は新たなベルリンの壁、取り壊してみな!』とジョン・キャメロン・ミッチェル演じるヘドウィグが吼える。これは自分を肯定するすばらしい間接的実習」
22. Happy Together / ブエノスアイレス
「これが1番楽観主義な映画って言うわけじゃないけど、ウォン・カーウァイが描くゲイのカップルがアルゼンチンへ旅をするという物語はみずみずしく心から傑作と言える」
23. Law of Desire / 欲望の法則
「私たちが選んだアルモドバルはこれだけよ!とってもキュートでピュアなアントニオ・バンデラスを中心に描かれる3角関係のメロドラマは、感覚を刺激する男も女も性転換者も入り乱れたジェットコースター」
24. Edward II / エドワード2
「デレク・ジャーマンがクリストファー・マーロウの戯曲をポストモダンな演出で映画化した、イギリス王家を華々しくゲイ化した90年代のゲイ映画の画期的な作品」
25. Bent / ベント~堕ちた饗宴~
「クライヴ・オーウェンとイアン・マッケランは話の素材から映画を高めるほどのすばらしい演技で、最後の悲劇的な瞬間は観客をくぎづけにする。」
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