Trust / チャット ~罠に堕ちた美少女~ ~14歳の女の子がSNSの被害者にならないようするには
オンライン上で出会って、同年代の男の子だと思っていた相手が実は中年の男の人で、若い女の子を狙った犯罪者だったという話。
とても現代的。
ちょっと前にあった『ハードキャンディ』に設定は似ている。14歳の女の子といい年の男。
でも、『ハードキャンディ』では、女の子は闘うけど、『Trust』ではとてももろい。
『Trust』の主人公の女の子14歳のアニー(Liana Liberato)は、特別派手だったり、優等生だったり、目立つことはない生徒。仲良しのグループでもリーダータイプではなく、どちらかというとついて行く方。
この感じは、『サーティーン あの頃欲しかった愛のこと』みたい。ちょっと進んだ友だちに憧れて、背伸びしてみたくなる年頃。
そんな娘の変化にとまどいながらも見守る両親。Clive OwenとCatherine Keenerという安心の配役。
やめて。危ないよ。行かないで。って思うんだけど、そんな風には言うことを聞いてくれない。
大人が判断すれば、当たり前に怪しいし、危険なことでも、14歳の子にはわからない。
わかってるかもしれないけど、強がりと期待の方が勝ってしまう。
信じたい。信じないといけない。という純粋な気持ちを裏切る大人。最悪。
あと、14歳くらいってまわりの人間関係が1番大事だから、グループ内で浮かないようにとか、みんながしているから、って感覚が強い。
そして、その中で自分が1番だって自慢したいし、誰かがそういうことしてたら憧れて自分もなってみたいと思う。
成長の段階も人それぞれで、同じ歳なのにできることとできないことの差が激しい。
だから、一概にこの歳の子はこうだって言えないんだけど。
でも、誘惑されやすくて、疑うことをあまりしなくて、まだ自分だけで身を守れないのに、過保護にされるとうざがるという、難しい年頃。
おとぎ話の女の子みたいに、どんなに気をつけなさいって言ったってだめかもしれない。
でもこれがフィクションじゃなかったら、その子は大変なものを負うことになる。
どうやったら守れるんだろうね。
お父さんのクライアントの仕事で、Americal Apparelみたいな若い女の子が下着姿の広告がどーんと出る。
初めは仕事頭で見ていたお父さんが、自分の娘に重ね合わせてその広告を見た時の気持ち。
子どもが被害者になるのを防ぐよりも、大人を鍛える方がやりやすそうなんだけど。
大人まで育ってしまったら変えられないのかな。
オフィシャル・ブログでも、SNSをやってる子どもを守るにはどうするべきかなど、教育的なことをやっている。
http://blog.trustmovie2011.com/
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