Crystal Fairy ~ロード・トリップで聴きたい音楽
友だちに誘ってもらったので、ラテンビート映画祭で観た。
Michael Ceraは特に好きってわけじゃないんだけど、おもしろい人。
やった役ってどれもどうしようもない人でむかつきさえするんだけど、でも何でか憎めない。ずるい。
今回もめちゃくちゃうざいむかつく若造。
劇中の彼の友だちでさえ、ちょっと面倒くさいと思ってたよ。
アメリカ人の彼が南米にサボテンのドラッグをやるために来た話。
その旅の途中で風変わりな女性(アメリカ人:Gaby Hoffmann)を仲間に入れた。
彼女との旅は、監督自身の話に基づいている部分が多いそうだ(ドラッグについても)。
監督はチリの人だけど、主人公とタイトルにもなってる中心人物Crystal Fairyはアメリカ人。
だから、見ていて外の人、内の人って見え方ができた気がした。
アメリカ人の時間とチリ人の時間は進み方が違うとか。
すごくゆったりしていて、人も穏やか。
だけど、全部にウェルカムでもない。
アメリカ人というか、都会の人は頭が凝り固まっていて、おもしろくなれないなあと、客観的に思うことができた。
南米のようなところに来るからには、自由になろうって来てると思うんだけど、それまで育った価値観はすぐに捨てることができない。
楽にべろーっとできたらいいんだろうけど、そうもいかないんだろうなって思った。
上映の後にトークセッションのようなものがあって、Sebastián Silva監督が来場していたので見ることができた。
明るくて軽くてオープンで、この人がこの映画をつくりましたって性格がすごくでてるなと思った。
出演している3兄弟も監督の実際の弟たちで、マイケル・セラが別の映画『Magic Magic』を撮影している間にこの映画を撮ったそう。すごくDIYな映画。
音楽で印象に残っているのは、初めの方のパーティ・シーンで、Edward Sharpe and the Magnetic Zerosの「Home」が流れていたとこ。
旅、しかもこういう未知の旅のような雰囲気にすごく合うと思った。
そして、後の方でもまたEdward Sharpe and the Magnetic Zerosの曲が流れていた。
後で調べたら、「Home」の他に3曲使われていた。
もうひとつ、ビーチに行ってくつろいでるところだったと思うんだけど、確か誰かが「Kurt Vile歌おう」って言ってた。(兄弟がギター持ってきてて)
Kurt Vileも似合う!しかも旅じゃない方のTripに。
ビーチでぼおーっと聴いたら気持ちいいんだろうな。
見る前は、南米が舞台で、クリスタル・フェアリーなんてヒッピーな名前だから、文明から離れたような話なのかなって思っていたけど、全然そんなことなく、現代の話だったのでおもしろかった。
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