Skins Season 7: Fire ~心の火を燃やす、エフィのその後
『Skins』の新しいシリーズは、過去に登場したメンバーのその後を追った物語。
3人それぞれが主人公になった物語が前後編になっている。
最初は、第1世代、第2世代に登場したエフィ(Kaya Scodelario)が主人公。
ドラッグ姫だった彼女も成長し、今はロンドンで受付嬢として働いている。
ルームシェアしてるのは同級生のナオミ。彼女はまだ社会人になってなくて、ふわふわしてる。
タイトルの『Fire』はエフィの内面をよく現してると思った。
エフィは、冷めているようで、心の中では炎を燃やしているような人。
美人、目力といった外見の印象だけでなく、聡明で愛情が強い内面があるからエフィの魅力がある。
自分の魂が燃えないものには見向きもしない。だから冷たいように感じる。
でも、これと決めた獲物(のようなもの)は絶対落とさない。しかもそれにがむしゃらになるんじゃなくて、外見では簡単にやってるように見せられるのが技。
そういう面で損しているところもあるのかもしれない。
本当に打ち解けた人があまりいないのかもしれない。
エフィとクックが美しかったのも、何も残らないところまで全部尽くしてしまったからなのかも。
いい塩梅、温い関係はエフィにあまり似合わない。
だから、ナオミと友情が続いていたのがちょっとびっくり。
それでもべたべたした関係じゃなくて、まだちょっとうまくやれてない感じがあって、リアルだなと思った。
パンドラとの関係もそうだったけど、女の子との関係ではエフィはお姉さんみたいになる。
一歩引いて全体を見ることができる冷静さがあるからかな?
ただその落ち着いたところが、人生の岐路に立ってて悩んで不安なナオミには気に障ってしまったのかも。
でもそれでも存在が大きくて、いないと寂しいってなるから、ちゃんと友情ができていたんだ。
そして、今回から登場したキャラのドミニク(Craig Roberts)。
片想いのストーカー気味だった男だけど、エフィの仕事の相談に乗ることで仲良くなる。
エフィは、好かれるよりも好きになっていたいタイプみたい。
だから、ドミニクのことを最初っから恋愛対象としていない。
美人にのぼせている不器用な男をクレイグ・ロバーツが上手く演じていた。
頭ばっかりよくて人生経験していない役にぴったり。
カヤ・スコデラリオと並んでいるところも似合わなすぎて。
住む世界が完全に違うって感じ。
ここまで違うのもおもしろい。(ほめてる)
あの仲間たちの中でエフィが1番出世するという未来は、簡単に想像がつく、すばらしいパート2だった。
元のシリーズの思い出を壊すことなく、新しい物語を見せてくれた。
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