Undeclared
Judd Apatowのドラマは(映画も大抵)どのキャラクターも好きにならずにはいられない。その場の雰囲気も良さそうだし、そういう空気感が伝わってくる。また、高校時代も大学寮時代も自分の体験が絶対盛り込まれているだろうから、そういうのがリアル。あとやっぱりこのオタクなコメディセンスはすごい面白い。ファッションセンスは問わない。時代も時代だし。リアルクローズ。アメリカの大学生はTシャツにGパン。お洒落して男の子ならシャツ、女の子はキャミソール。ださい。
主人公のスティーブン(Jay Baruchel)は、大学1年にはまだ見えないくらい幼い。肌がすごくピチピチしているし、すらっと背が高くて薄っぺらい体型も幼さを感じさせる。F&Gでのサムを思い起こさせるキャラクター。自分なりに努力する真面目な性格。ずっと片思いしていて、女の子に優しいところもかわいい。これでもうすっかりJayにはまってしまった。あの長い手をよく動かして、ジェスチャーが多い。その間の抜けたダサい動きがまたキャラクターにあっている。
スティーブンの片思いの相手リジー(Carla Gallo)はハキハキとした気持ちのいい女の子。Carlaは愛嬌のある顔をしていてかわいい。高校からずっと付き合っている彼氏がいて、この子の男の子の趣味は普通じゃないと思う。
スティーブンのルームメイトでイギリス人のロイド(Charlie Hunnam)は、このメンバーの中でのモテ男役。F&Gでいうダニエル。これでなんとなくJuddの男の趣味が分かる気がする。やっぱりジョックスは嫌いなんだと。1話でスティーブンが皆をパーティーに誘っている時にジョックス(どこかで見た顔!)に声をかけたらロンが「ああいうのは誘うなよ。俺らがモテなくなる」みたいなこと言ってた。ダニエルもロイドも顔はかわいいけどダメ男。マッチョ的要素がない。でもロイドは遊んでるだけあって、スティーブンにいろいろ悪知恵を与えたり、男の子たちで悪戯したり、やんちゃでそういうところが楽しい。
リジーのルームメイト、レイチェル(Monica Keena)は親が厳しいからその反動で遊んでる子。でもやっぱり男の趣味は普通と違う。Monica Keenaは顔も可愛いし、スタイルもいい。そんな子が変人とかオタクとかが好きなんて。
同じくスティーブンのルームメイトで向かいの部屋のロンは、Seth Rogenなので、F&GのケンというかやっぱりSeth Rogen。ビールが大好き。面白いことが好きであのひき笑いと低い声は変わらない。体型は今よりもスリムで眼鏡をしている。そして最後の方でまた甘酸っぱい恋をする。今回は脚本もやっていてすでにその才能をみせつけている。
ロンの同部屋のマーシャル(Timm Sharp)は、スティーブンとロンの間のようなキャラクター。レイチェルに密かに片思いをしている。それでも可能性がないと半ば諦めていて、遊んだりするんだけど、やっぱりレイチェルが好きでその下心が見え隠れするところが面白い。
このドラマで嬉しいのはF&Gのキャストをはじめ、Apatow組の特別ゲストがたくさん。有名な人はAdam Sandler、Will Ferrell、Amy Poehlerとか。F&G組では、リジーの高校からの恋人役でJason Segel。この役は結構重要でたくさん出てくる。ここでもやっぱりJason SegelはJason Segelで、恋人への激しすぎる愛情表現や、男共のバカさ加減、そしてやっぱり大きい。Busy Philippsはロンが好きになる女の子役。初めは真面目なキャラクターかと思ったら、酔っ払うといつもの口調でやっぱり豪快な女の子。Samm Levineは見た目もキャラクターもニールのまんま。一番嬉しかったのがMartin Starr。スティーブンの高校の友達役で、かなりのオタク。あの分厚い眼鏡がなくなって、髪が伸びてた。でも体型は変わらず。IMdbのボードでJayとMartin Starrは筋肉つけないでという書き込みがあったけど、本当にその通りだと思う。この2人のツーショットは最強。他にも、ちょっと痩せ過ぎだったNatasha Melnickや、相変わらずちょい役のDavid Krumholtz、先生からもSteve Bannosが出ていた。金髪でドラッグディーラー役だった子もいた。
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