The English Teacher / 45歳からの恋の幕アケ!! ~全能感・万能感を維持したい子
高校の英語教師リンダ(Julianne Moore)の生活が、脚本家になるためNYへ行ったかつての教え子ジェイソン(Michael Angarano)が地元へ戻ってきたことで一変する。
リンダは、英語教師としてジェイソンの夢や才能について特別な思いを持っていたのだろう。きっと小さな町から都会へ出て行ったことも。父親(Greg Kinnear)がロースクールに行くなら資金を援助するということで戻ってきたことを知り、リンダはジェイソンを応援し、彼の書いた作品を高校の演劇部で発表するために奮闘する。幾度かの困難があり、劇発表の日を迎える……という話。
イケてる女子高生を演じていたLily Collinsが思った以上によかった。リリー・コリンズってあんまり学園もののイメージないけど、もっとやってればよかったのにって思う。
今回、注目するのはジェイソン。彼は夢をかなえるためにNYへ行った。そして、しばらくして地元に戻った。NYでどうだったのかはあまり語られないからわからないけど、うまくいかなかったから戻ってきたことは確実。父親は安定を求め、ジェイソンはそれに反抗して家を出たのかもしれない。脚本家を目指す、文化系な彼は、作家の言葉の引用をSNSに投稿する。エモい。しかも出窓で。画もエモい。NYから来たジェイソンは、田舎町ではちょっと目立つ。しかも文化系の知識もいっぱい。そしてマイケル・アンガラノの子犬の見た目をしているから、なおさら母性本能が働く子。だけど、彼と関わっても、ジェイソンは自分のことしか見てなくて、関係がうまくいかない。どうしてジェイソンは、こんな子なんだろう?そう思った。
最近、たまたま似たような内容について続けて出会った。
ジェイソンの心理はこんな状態だったのかもしれない。自分の心を守ることに必死になっていて、まわりのことは見えなくなっている。いつも変人ならわかりやすいけど、別に普段は特に変わったことをしているわけではない。自分が傷つきそうになったとたん、急に態度が変わって、過剰になる。だから一見普通でうまく付き合えそうなのに、急に何でそんなことするの?ってことになって、だんだん人が離れていくんじゃないかな。
じゃあ、どうすればいいのか?ってのも書いてあった。
「どこかの誰かの気の効いたセリフなんかではなく」
まさに、ジェイソンがやっていたこと。
思春期のうちに、いろんな人とつきあって、失敗を経験し、傷つき、そして、自分について理解するということをしておかないといけないんだな。
リンダは、英語教師としてジェイソンの夢や才能について特別な思いを持っていたのだろう。きっと小さな町から都会へ出て行ったことも。父親(Greg Kinnear)がロースクールに行くなら資金を援助するということで戻ってきたことを知り、リンダはジェイソンを応援し、彼の書いた作品を高校の演劇部で発表するために奮闘する。幾度かの困難があり、劇発表の日を迎える……という話。
イケてる女子高生を演じていたLily Collinsが思った以上によかった。リリー・コリンズってあんまり学園もののイメージないけど、もっとやってればよかったのにって思う。
今回、注目するのはジェイソン。彼は夢をかなえるためにNYへ行った。そして、しばらくして地元に戻った。NYでどうだったのかはあまり語られないからわからないけど、うまくいかなかったから戻ってきたことは確実。父親は安定を求め、ジェイソンはそれに反抗して家を出たのかもしれない。脚本家を目指す、文化系な彼は、作家の言葉の引用をSNSに投稿する。エモい。しかも出窓で。画もエモい。NYから来たジェイソンは、田舎町ではちょっと目立つ。しかも文化系の知識もいっぱい。そしてマイケル・アンガラノの子犬の見た目をしているから、なおさら母性本能が働く子。だけど、彼と関わっても、ジェイソンは自分のことしか見てなくて、関係がうまくいかない。どうしてジェイソンは、こんな子なんだろう?そう思った。
最近、たまたま似たような内容について続けて出会った。
「すべての子供は、完全無欠な自尊心を持って生まれてくる。だから、抑圧せず子供の自尊心を大事にしてあげれば、健全な自尊心がすくすく育つはずだ。」
現在の自尊心に対する考え方は、おおよそこんな感じではないかと思います。しかし、こうしたなんの抑圧もない成長過程を経て身に付くのは、自尊心なんかではなく、分不相応な万能感だけなのではないしょうか? 地球は自分を中心に回っている……そう信じて育っても、待ち受けているのは、自分の事なんてカスほどにも考慮してくれない厳しい現実です。
ネット時代だからこそ問われる「己の在り方」 IT時代の教育とは? 【第4回】|松井博 https://cakes.mu/posts/4223
本気で勉強しない、本気で恋愛しない、何にも真面目に打ち込まない……こういう処世術は今日日珍しくありませんが、現実世界で本当に全能・有能になるには向いていません。しかし気分として全能感を保持するには向いています。
なぜなら、全能感は「挑戦して、自分がオールマイティではないという事実に直面する」「それほどには価値のあるボクではないという事実を突きつけられる」まではいつまでも維持されやすいからです。
全能感を維持するために「なにもしない」人達 - シロクマの屑籠
http://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20100119/p1
ジェイソンの心理はこんな状態だったのかもしれない。自分の心を守ることに必死になっていて、まわりのことは見えなくなっている。いつも変人ならわかりやすいけど、別に普段は特に変わったことをしているわけではない。自分が傷つきそうになったとたん、急に態度が変わって、過剰になる。だから一見普通でうまく付き合えそうなのに、急に何でそんなことするの?ってことになって、だんだん人が離れていくんじゃないかな。
じゃあ、どうすればいいのか?ってのも書いてあった。
SNSで似た者同士だけでつるんでいても、Twitterやブログで自分を盛ってみても、「自分の気持ち」とやらを大事にしてみても、自尊心は育ちませ ん。自分と違う価値観を持つ他人と、ぶつかり合い、共に汗を流し、自分を客観視することを憶えていくことで、初めて本当の意味で「自分は自分にしかなれない。だからこれでいいや」という感覚を体得することができるように思うのです。
上辺だけ取り繕っても何一つ得ることはない。どこかの誰かの気の効いたセリフなんかではなく、経験を通じて自分が体得した価値観を持つこと。多分、その辺りが大きな鍵ではないでしょうか?
ネット時代だからこそ問われる「己の在り方」 IT時代の教育とは? 【第4回】|松井博 https://cakes.mu/posts/422
たいていの人は、思春期のトライアンドエラーや人間関係のなかで、自分が思うほどオールマイティではないという事実に直面し、その直面によってゆきすぎた全能感がなだらかになっていくものなのでしょう。しかし、自分が傷つくかもしれない状況や自分にあまり価値が無いとわかってしまいそうな挑戦を避け続ける人の場合は、いつまでたっても全能感は失われません。「挑戦すれば価値のあるボクがへし折られるかもしれない」……じゃあ挑戦さえしなければ、いつまでも価値のあるボクが維持できる、というわけです。
全能感を維持するために「なにもしない」人達 - シロクマの屑籠
http://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20100119/p1
「どこかの誰かの気の効いたセリフなんかではなく」
まさに、ジェイソンがやっていたこと。
思春期のうちに、いろんな人とつきあって、失敗を経験し、傷つき、そして、自分について理解するということをしておかないといけないんだな。
ファインフィルムズ (2015-11-03)
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