Post Grad

大学卒業したけど就職先が決まらない!っていう今時な題材。主人公のライデン(Alexis Bledel)は夢の社会人デビューが叶わず、実家に戻って就活中。しかたなくパパの仕事手伝ったり。同窓会で皆の輝かしいキャリアの話を聞いているとますます焦る。幼なじみのアダム(Zach Gilford)はロースクールに受かっているし。彼は歌うことが好きだった。小さなバーのステージだけど、夢の初舞台、ライデンをディナーに招待して長年の想いを伝えようと決心していた。しかしライデンはお向かいさんのセクシー30代(Rodrigo Santoro)と火遊びして約束をすっぽかしてしまった。アダムはNY行きを決める。ライデンもずっと希望していた職を手に入れた。だんだん大人の社会の一員となっていく。だけど何かが足りない。これが私のしたかったこと?私が本当に欲しいのは?と、最後はキャリアよりも男を選ぶっていう肩すかしを味わったようなラブコメ。ちょっと前までは女性でもキャリアを充実させることがかっこいいみたいな風潮があったけど、今はまたこういう家庭を築くことの方が理想となっているのかも。
ちなみに、ライデンの家族、『ジュノ』並に個性的で楽しい。ちょっとウザイお父さん(Michael Keaton)と、豪快、放任なお母さん(Jane Lynch)、不思議ちゃんな弟(Bobby Coleman)、死にそうな割に口が達者なお祖母ちゃん(Carol Burnett)。

Bandslam

Vanessa Hudgensは初めは主人公ウィル(Gaelan Connell)が憧れる上級生でバンドのヴォーカル、シャーロットの役をやりたかったと聞いた。でも実際にやったAlyson MichalkaはTaylor Swift風なという特に個性がある訳ではない普通の金髪美人。主人公をやったGaelan Connellもまだまともだった頃のShia LaBeouf風なという、どちらも主役級が薄味で物足りないという残念な配役。バンドメイトも元からいた2人はアジア系とお笑い要員で、濃くてうるさいしマンガみたい。スカウトしてくる子達ももろ文科系な地味なメンバーばかり。だから不良枠のRyan Donowhoが妙に浮いていた。『The O.C.』に出たりしてたけど、元Pagoda(Michael Pittのバンド)だもん。素材が違う。お母さんは『フレンズ』のLisa Kudrowだし。小学生とそのママにはちょうどいいのかもしれない。でもそしたらVanessaの根暗演技は無理があると感じた。どんなに地味で風変わりを装ったって美人なんだもん。見てるみんなもそれ知ってるだろうし。希望した役に落ちたのは金髪じゃなかったからじゃないかなと疑いたくなる。まあ、ラストはVanessaに見せ場があるけど。それにしても学校で1番人気のバンドはあれでいいのか?ああいうのは本当に存在するの?モデルは誰?ほとんどリアルが感じられない世界。携帯やコンピュータがたくさん出てくるあたりが唯一の現実か。MyspaceやYouTubeなど具体的に出てくるし。ラストのハッピーエンドにはもう言葉がない。すごいね。夢は叶うんだよ。でも、小学生相手にDavid BowieやThe Velvet Undergroundって。向こうの子はそんなに進んでいるのか。うらやましい。

Moon

Sam Rockwellの一人芝居。Kaya Scodelarioは超ちょっとしか出なかった。かわいかったけど。でも幸せだと思った。Sam Rockwellって恵まれてるのか才能があるのか。無理したり我慢したりしたことあるように見えない。いつも自由で自信がある感じ。でもそうやって自分に酔っていても見る側としてムカつかない。魅力があるし、説得力もある。話は字幕なしではちょっとわかりにくいけど、まあSF。Sam RockwellとSam Rockwellファンが楽しめるからOK。

Up / カールじいさんの空飛ぶ家

ピクサーなので本当によくできている。でもよくできすぎて私はそんなに好きじゃなかった。ラッセルが天然でやらかしちゃうっていうキャラクターだったけど、そういうの元々苦手で。カールじいさんが大切な思い出の家財一式を投げ捨てるのも理解しがたい。過去よりも今や未来に生きるってことだとおもうけど、そんなにラッセルやケヴィン(鳥)がかわいいとも思えない。また、最後にラッセルのお父さんが来ないのも悲しい。最後はハッピー・エンドにしてよ。急に現実の厳しさ見せないでよ。しかもラッセルはカールじいさんで喜んでるし。君の夢は叶ってないんだよ!どこまで天然なんだ。

Adam

アスペルガー症候群についてはよくわからないんだけど、コミュニケーションに難ありって思った。ある分野では天才的な力を発揮するんだけど、変なところにこだわりすぎちゃう。アダム(Hugh Dancy)は毎日同じ格好をして同じものを食べる。家と会社の往復だけでたまに人間観察しに表へ出るくらい。父を亡くしたばかりで保護してくれる人がいなくなってしまったところに会社を首になって生活のリズムが狂ってしまった。そこで同じアパートに一人暮らしするために越して来たお嬢様ベス(Rose Byrne)と出会う。アダムは初めから彼女に好意を抱いて仲良くする。アダムの良き理解者のハーランの助言も得てしだいと打ち解けていく2人。だけど、アダムの障害と彼女の家庭の問題が2人の間に立ちはだかる。全体的にのほほんとしたロマンチックな物語。でも障害者と自立途中のお嬢様のラブストーリーって言えばそうなんだけど、NYのお金持ちのおままごとともとれるし、主役の2人が美男美女だからさらに現実離れして見える。Hugh Dancyの顔で「キスしてもいい?」とか言われて拒否するのは無理がある。これでますます文系女子の王子様の地位を固くしたHughだけど、天文学の天才の台詞を一気に喋る演技は顔だけじゃないと実力を証明している。

Ever After

ウェディング・シンガー』『50回目のファースト・キス』と見たらこれが見たくなっちゃった。Drew Barrymoreかわいい。この作品は本当にDrewのためだけにあるようなもの。継母のAnjelica Hustonも似合い役だけど、得してるのは断然Drew。唯一の残念ポイントは王子が全然かっこよくないとこ。誰もやりたがらなかったのだろうか。それともこれもDrewを引き立たせるための作戦だったりする?

50 First Dates / 50回目のファースト・キス

ウェディング・シンガー』の後はこれを見たい。より2人が強力になって、泣き度もアップ。脇役のキャラもより濃くなった。どっち派かといったらルーシー(Drew Barrymore)の筋肉バカな弟をやったSean Astin。Rob Schneiderは初め好きだったけどそろそろウザイ。白人なのにアジア人がうまいというネタばっかしで。Adam Sandlerになれなかった理由は結局顔なのか。
あと、ワッフルでつくるオブジェ、ログハウスよりインディアンテント、ティピーの方が好き。煙まで再現していて完成度高い。

The Wedding Singer

Drew Barrymore×Adam Sandlerはいつ見ても安心していられる。2人とも変わらない好みが合うし、ベタにロマンチックしてもこの2人なら許せる。前見た時よりも80s音楽に詳しくなったのでより楽しめた。脇役も2人の主役っぷりをじゃませずこの濃い仮装の世界によく馴染んでいて素晴らしい。

True Romance

大作感があるのにインディ感もして、誰でも知っているようでカルトっぽかったりする不思議な世界。アクションだからって男っぽいかといえば、そうでもなく。女目線からでも楽しめる。Christian Slaterの最後のかっこいい姿?最高に不良な役かと思ったら、コミック店員でおとなしめの青年という設定でびっくり。だけどそういうヒーローとかの妄想が得意な体質だったんだと思う。だから惚れた女を守るために命がけになって。それにしても役者が豪華。Samuel L. Jacksonなんて超ちょっとしか出ないし、Gary Oldmanの変人演技も見られるしBrad Pittは若いし、Christopher Walkenかっこよすぎ!女の子ウケポイントとしてはやっぱりその色使い。カラッとしたLAの空気にマッチするアラバマ(Patricia Arquette)のバカンス・スタイルは超キッチュ。『スパン』でBrittany Murphyが同じような格好してたけど、これは流行だったのかな。Patricia Arquetteはその後も似たようなアクション映画で戦う女を演じてたけど、いまいちパッとしないのはやっぱりこのファッションがないからだと思う。セクシーな金髪美人ならいくらでもいるもん。レオパードのレギンスやターコイズでブラとピアスを揃えちゃうくらいの格好じゃないと。

This Is England

イギリスの若者文化というのはやっぱり群を抜いて個性的で魅力がある。この映画で描かれるスキンヘッズもそうだけど、ショーン(Thomas Turgoose)の通う学校にはいろんなスタイルの子達がいて見ていて面白かった。若い子は流行に敏感だから80sになったのに70sの格好をしているとからかわれる。ショーンが好きになる女の子はCulture Clubの影響を受けてる。『Son Of Rambow』でもそういう子達はいたけどここまでフューチャーされてなかったから面白かった。
ストーリーの方は考えさせられることがたくさんあった。お父さんを戦争で亡くして寂しいと思う気持ちと、男だからという自覚が芽生えてきて泣きべそしていられない微妙な時期にいる主人公のショーン。そこで仲間に入れてくれたスキンヘッズの道に入っていく。声をかけてくれたウッディ(Joseph Gilgun)は平和主義で格好にはこだわりがあるけど、仲間とつるんで時々空き家を襲撃して遊ぶくらいで満足している。そこへ昔の仲間のコンボ(Stephen Graham)が出所して戻ってくる。彼の方は攻撃的で白人至上主義の思想が激しい。ショーンは徐々にそっちのグループ活動へと足を踏み入れていく。格好から入って仲間になったみたいで満足していたのが、一人前に自分の意見を発するようになる。大人になったような気になるが、彼もまだ守られているし、いざとなったら何の役にも立たない。まだ子どもなんだと気づかされる。
演じたThomas Turgooseは演技しているというよりは自分がそのままそこにいるという感じで自然に溶け込んでいて、惹きつけられた。まだ幼い声がすごくかわいかった。笑い声なんて赤ちゃんみたい。『E.T.』の頃のドリューを思わせた。『Skins』のJack O'Connellも見た目に全然違和感なく似合っていた。コンボを演じたStephen Grahamは『Awaydays』でも兄貴分で、若い役者たちの中でしっかりとした演技力で作品に安定感を与えていた。

The Dreamers

フランス人の姉弟との奇妙な数日間をアメリカ人のマシュー(Michael Pitt)の目から描かれる。革命の時代というのもあるし、フランス人の気質の差が2人と長く接するにつれて明らかになってくる。古い映画という共通の趣味で通じる部分があって一つになれた気になっても結局違うんだと気づかされる。マシューはフランスのために戦う気にはなれなかった。2人のためだったらいくらでも戦うだろうけど。
それにしてもこの子どもたちだけの退廃的な生活ぶりはフランス、パリという地じゃないと許されない独特のものだと思う。うらやましい。

Awaydays

やっぱり、少年から大人になる時期、その頃が1番美しい。野生的に欲に走ったり、挫折したり、傷つきやすかったり。そして心のカバーを分厚くしていく。時折見せる何事も全て見通したような冷めた目にはドキッとさせられる。
これはフーリガン映画ではない。相手のフーリガンたちと見比べてもらえば明らかだが、「Pack」の若者たちは一種のギャングで"Mods"や"Punks"のような若者文化の一つだといえる。お揃いのパーカにアディダスのスニーカーは彼らのユニフォーム。ヘアスタイルだって1979年の最先端といっていいくらいスタイリッシュ。特にリーダーのエルビス(Liam Boyle)は格が違う。モヘアのニットをさらりと着て似合うのはさすが。主人公のカーティ(Nicky Bell)の目を通して描かれるから一つひとつの出来事に対するエネルギーがすごい。お母さんのお葬式を抜け出してチームの元へ走るあの勢い。あれこそ青春と呼べるもの。敵地へ繰り出しては喧嘩して、あとはパブで祝杯。そんな繰り返しの日常。しかし歯車は次第にずれて行く。それぞれが異なる方を見出す。そしてもう元には戻れない。完璧はこの世には存在しない。永遠に今は続かない。いつか終わりは訪れるし、壊れてしまう。ただ、その短い時を彼は濃く生きたと思う。つまらない会社のデスクでボーとしている顔から殴り合いをしている時、エルビスに対する憧れの眼差しから将来を見つめるようにと、少年は成長していく。

Apartment Zero

Colin Firthといったらという気難しい英国紳士役で楽しめた。クラシック映画マニアで、病気の母を気遣うマザコン気質、几帳面できちんとした身なり、傘をステッキみたいに持ち歩くのも様になる。そしてちょっとぎょろっとして気味悪くもある目は同時に心の不安も映して表情にぐっと深みを与える。謎が多いが気の合う同居人との生活、近隣の者達との関係、サスペンスでドラマチックでもあるけど、やっぱり心に来るのは気質の違う青年同士の友情とかけひき。どこまで相手に心を許すか。信じたいけど裏切られたときは辛い。愛した者には良い面しか見えなくなって、相手を美化してしまう。真実が明らかになった時、それでもついていくか、それともそこで決別することができるかの判断が迫られる。

Bastard Out of Carolina / 冷たい一瞬を抱いて

アメリカン・クライム』に続いてまたこんなにも辛い話があったのかと驚いた。当時のJena Maloneはエレンよりも若いはず。素晴らしい演技。
古き良きアメリカ、家族の絆が今よりも強くて兄弟が助け合っている時代。末っ子でかわいがられているアニーの娘ボーンは私生児となってしまったため、家族はなんとかそれを取り消すために役所へ何度も通う。ほどなくしてアニーは新しい男と出会い、また娘をもうける。幸せな家族を築いたと思ったとたん、その男を失ってしまう。それからは慎重になり、良き母親であろうとする。もう信じないという気持ちと、もしかしたら今度こそという気持ちで揺れ動く。そして出会ったグレンと再婚する。彼はアニーにはべた惚れだが、少々気の荒い男だった。一家は、新居に越し、家族とも離れて生活を始めた。しかし、それはなかなかうまくいかない。家賃が払えず家を転々とする生活。アニーの家族からも見えないプレッシャーをが、かかっていたかもしれない。グレンは次第にイライラ解消の矛先をボーンに向け始める。彼女は自意識も目覚め、何が起きているかもわかっている。だから母親のためにも耐える。アニーも娘を守ろうとするが、結局はグレンのもとに戻ってしまう。病気の叔母の面倒を見るために遠くの家に預けられてボーンはつかの間の幸せを得る。そこで田舎を出ていた親戚のお姉さん(Christina Ricci)に人生を生き抜くアドヴァイスをもらう。叔母がなくなり、再びグレンに暴行を受けるボーン。今度は親戚中にそのことがわかり、また別の叔母の家に預けられる。その頃には彼女は母親を憎むようになる。唯一の親から愛を受けられず絶望したボーンだったが、彼女にはまだ頼れる親族がいただけよかったと思う。守って、そばにいてくれる人がいるといないとでは大きく違う。最後にアニーは取り直した出生証明書をボーンに渡して去っていく。アニーがボーンのために唯一してやれたこと。これでボーンは大きくなっても一人ではなくなった。憎い人かもしれないけど自分のルーツの証明となる人だから。

Boy A

雑誌でよく見るあの子はこの子だったのか!という驚き。しかも超かわいい。社会に免疫がないから、些細なことでもすぐに困ってしまって「うーん」って考えたり戸惑ったりするその一挙手一投足が全て小動物の様でかわいい。けど、物語はかなり深刻。挿入で部分しか分からないけど、やっぱり犠牲者は子ども。主人公のジャック(Andrew Garfield)は少年時代、母親は病気で父親にも構ってもらえず、親友も兄から虐待されていた。寂しさを埋めるように2人でつるんで、いたずらしてキャッキャッしている。それが2人の世界だけで終わるなら良かったんだけど、そこからまた犠牲者が生まれてしまったのが不幸。また、担当でジャックに父親のように接してくれるテリーの実の息子も親の離婚で寂しい思いをしていた。そういうように子どもたちを追い詰めてしまったのは大人たちなのに、それに気づいていない。彼らも彼らで精一杯だから。完璧にやりたいと思って完璧にやっているつもりでも、完璧になんてできない。ラストが悲しすぎる。

Star Trek

前の話を知らなくても十分に楽しめるようにできていたのが素晴らしい。キャストもそこまで有名な人を集めていなくても、そもそもキャラクター自体が超個性的でそれをいかすためにはよかった。その上その若い俳優たちのバランスというか、コンビネーションがすごくよかった。
それにしてもJimmy Bennettのママはそうとう力入ってる。大作にしか出ていないんだもん。でもちゃんと役を取ってるってことは技量もあるんだろう。顔も昔はかわいいだけでよかったけど、大きくなるとだんだん難しくなってくるから。

Gleaming the Cube / ローリング・キッズ

Christian Slaterは変な顔の人って印象が強いらしいが、私から見るとかっこいいと思う。ツンツン髪が不良っぽくて、切れ目がやんちゃさ、そしてやっぱりあの喋り方がつっぱってるんだけど、本当はまだ幼さが残る、だけど無理やり大きくなろうとしている、そういう世代の代表に合う。
この映画では、養子として迎え入れたベトナム人の兄が完璧なため、スケート・ボード仲間とつるむことしか能のない少年ブライアン役。ブライアンはつっぱってるんだけど、兄の存在を既に受け入れていて、同じ部屋でうまくやっている。母親は彼に共感してくれるが、父親はできる兄にしか興味がない。また、兄は兄で自分のルーツのコミュニティでの生活のほうに重きを置いていて、あんまりかまってくれない。ブライアンの仲間たちはみんな高級住宅街に住み、生活に困らないで遊んでいられる身分。だけど、親子関係は満足できていない。だから反抗するし。だけど、家族の一員の死をきっかけに少年が行動を起こす。
ピザハットの宅配ワゴンにスケートキッズが山盛りになっている画とか見ていておもしろい。その中には本物もいるし。

Котёнок / こねこ

ロシアの子どもは本当にかわいいな。中性的で透明感があって本当に陶器でできた人形みたい。名前もマーニャとサーニャってかわいいし。
猫愛に満ち溢れていて、北の地、ロシアという異国感がおとぎ話っぽさをさらに増大させている。
実際の猫を使ってここまでリアルなフィクション作品をつくったのが素晴らしい。

Torch Song Trilogy

ドラッグ・クイーンを描いた映画は感情に訴えかけるものが多い。マイノリティとして心を強く持たなければいけない彼女(?)たちの生き様は、感動を呼ぶし、その強い芯も時としてぽっきりと折れてしまう。その落ち込みは人並み以上だろう。だけど、そのまた後には美しい仮面をつけて現実世界のステージへ戻ってくる。そのプライドの輝かしいことといったら。道化を演じるんだけど、美しすぎる。そして愛さずにはいられなくなる。
それプラス、この映画は3世代にわたる家族の物語と、友情についても描かれている。何と言っても脚本とキャラクターが魅力だ。もともとが舞台だったので、そのミニマルな特徴ある設定は映画に移すと活きないとも感じる。年が急に飛ぶのもちょっと不自然だった。特にMatthew Broderickが童顔だから、ちょっと説得力ないと感じるところもある。だけど、かわいいので良し。それに、この時代でこの役を他の若手俳優にできたか?というと想像ができない。Matthewの持ち味である清潔感があって、誠実な、だけどもやんちゃな面もある俳優は当時はそんなにいなかったと思う。彼はその後舞台俳優としても活躍するし。

Threesome / スリーサム 危険な関係

やっぱり好きだ。別に“スリーサム”が目的ではない。それよりももっと特別な、3人の若者の心の交流に惹かれる。大人になる一歩手前の時期に、人生に迷いながら、悩みながら、試行錯誤して成長していく。その中での3人だけの不思議な世界ができて、それは他の人は共有できない。彼らだけにしかわからない。それを監督の実際の思い出をもとに作られているから、一緒に観客も共有できる気がする。そしてその特別な思い出を是非物語りにして閉じ込めたいと願った監督の思いが伝わってくる。

Never Back Down

すっごくキャスティングは良いのに話がダメすぎる。
主役のジェイクはアメフト部に所属していたが問題児だった。母親とデキル弟と3人暮らし。演じたSean Farisは、若い頃のTom Cruiseを髣髴とさせる典型的好青年というルックス。少女向けロマコメの王子様役からアクションへという流れは容易に想像がつく。この時点で彼には私は何も期待していないんだけど。
ヒロインはAmber Heard。セクシーな金髪美人の中では『スモーキング・ハイ』に出たりしてて結構好き。だけどホラーやスリラーのセクシー要員でしかキャスティングされないとしたら勿体ないし、先がない。
ライバルのライアンは、お金持ちのお坊ちゃんで高校も地域も彼が仕切っている。演じたのはCam Gigandet。『トワイライト』でも悪役をやっていて、そういうのが好きなのかな?マッチョでブロンドの短髪に子犬のような瞳。今が旬。
と、主要3キャストは、典型的な3角関係でキャスティングも文句無し!
なのに、このダサさと言ったら。
青春アクション物に中身を求める方が間違っているのかもしれないけど。
でも、Evan Petersには本物になって欲しい。彼は主人公の相棒となる3枚目役。彼もお金持ちの種族で、人生に退屈している組。だから、殴られて血が出てもそれを快感と感じる程、アタマがやられている。でも、その興奮した表情がリアルで、ビデオカメラで勝負のシーンを撮影しているそのちょろちょろした感じもまたチャーミング。こういうのがいるからアメリカの俳優も好き。下手にいいかっこしないで、このまま奇妙な脇役街道を進んでいって欲しい。次回作は『Kick-Ass』!

Innocence / エコール

イノセントという原題がまさにぴったりな世界。映像も物語も。
印象に残ったもの、水、緑、明かり、足、リボン、蝶、肌、ピアノの音。
女の子だけの特別な世界。
でも、綺麗なとかピュアなとかだけではない、恐怖も同時に抱えている。
時に冷たく、残酷になる子どもたち。
そういうところも良く見ている。
女の子をあれだけ大切に美しく育てているのに、結局最後は外の世界へ出て行って、男の子に出会う。
でも、あそこで育った子達は普通の子達とは違う選択をするのかな。
教師の2人も元生徒だったというのがそれを物語っている。

The Boat That Rocked / Pirate Radio / パイレーツ・ロック

Image and video hosting by TinyPic2回目だけど、やっぱりラストは感動した。「音楽があったから生きてこれた」音楽ファンなら共感せずにはいられない。
キャストも個性的で、みんな結構地で演技している感じが、和気あいあいの船上クルーの雰囲気を出すのにも良かったと思う。
Bill Nighyは本当にかっこいい。年老いても自信を失わず、かっこつけてる。そして細かいところまでこだわりを持っていて、それを昔から貫いていているからブレがない。例えそれが常識からずれていたとしても、年の功でそれさえも越えてしまう。
Philip Seymour Hoffmanはさすがベテラン。文句なしです。
Rhys Ifansは登場のシーンがかっこよすぎる。正統派な二枚目じゃないのに、それを無理だと思わせない堂々とした演技でうまく騙している。この人もやっぱり変態的に俳優で生きているだけある。
Nick Frostは体同様態度も堂々としていて安心感がある。
Rhys Darbyは『The Flight of the Conchords』での役がすごく好きだからそれと似たキャラクターで良かった。神経質そうな変な英語を喋るおせっかいなやつって感じ。
Chris O'Dowdの役サイモンはすごくかわいい。ルーザーなんだけど、ほっとけない。愛嬌がある。『The IT Crowd』の時は立場が上なのに、今回は下っ端だったのがよかったのかもしれない。
Tom Brookeの役ケヴィンも最高に変わり者でクリスマスの時にウサギの着ぐるみ着てた時みたいに、マスコットみたい。
同室となるカールを演じたTom Sturridgeは本当に地に足のついた俳優だと思う。そして醸し出すオーラに余裕がある。それは演技ではなかなかカバーできるものではない。生まれつきのギフト。その特長を活かした役をちゃんと選んでやっているのにも好感が持てる。かといってつまらない王子様ばかりをやるのではなくて、自分のためにも挑戦できるものを見極める力もあるのがすごい。

Parting Glances

若かりしSteve Buscemiが美しい。エイズにかかって余命少ないアーティスト。自分を哀れんでみて、あまり外出はせず、1日中ベッドの上で過ごしている。ご飯も、元彼のマイケルが作りに来てくれる。それでも食べないとわがまま言ってみたり。部屋の片隅はテレビのモニターで埋め尽くされていて、そこではMTVやニュースがずっと流れている。元気な頃はバンド活動をしていて、その頃のブロマイドが壁に貼ってあるのだけど、それがものすごく美しい!テレビで偶然流れたPVは、もろMTVなノリ。細身で色白なBuscemiはゲイ・カットがよく似合う。しかも、マイケル役の人よりも小柄で、彼の膝の上にちょこんと座るところもかわいい。
あと、目を引くのは。レコード店員の男の子。マイケルには可愛すぎてもったいない。若い向こう見ずなところが、ちょっといたずらっぽいチャーミングな顔に合っている。
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